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ベトナムで食べた その1 [旅’20-]

 日本食、韓国料理、と続いて、最近ドイツでブームになっているのが、ベトナム料理。ヘルシー/(小麦粉)アレルギーを避けて、米麺、ライスペーパー等を使うベトナム料理は結構うけているようです。アジア料理激戦のデュッセルドルフでも、次から次にベトナム料理店が出来ています。ただ、「日本料理=寿司」の公式で、寿司と刺身しか出さない店が多いのと同様(デュッセルドルフではもっと幅広く日本食レストランがあります)、「ベトナム料理=フォー」のイメージが強いようで、実質、ベトナム料理店の多くがフォーを出す形になっています。

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 私ももちろんフォーが好きだけれど、ベトナム麺料理で好きなのは、Bun Chaというハノイの麺料理。春巻き、麺、をスープに浸しながら、レタスで巻いて食べるという、料理です。スープがさっぱり、ちょっと酸味、なので、湿気が多く暑い、ベトナムにぴったりです。写真の麺と葉(レタス)は結構多いので、全ては食べきられませんが。そして意外と大切なのが、スープに入っている肉。ここのお店はしっかり炭火焼きしてくれているので、脂身があまり好きでない私好みの味。店によっては、(手抜きで)肉を炭火焼きしてくれなくて、あまり肉が美味しくないことがありました。

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(ベトナム料理に欠かせないパクチー)
 ちなみに、この「野菜」というか、葉のプレートは他の料理でも出てきて、お好みでフォーに入れたり出来ます。必ず入っているのが、やはりパクチーでした。多分好き嫌いがかなり分かれる食材ですが、私は好きです。パクチー独特の香り/味がダメ、という人が多いと思いますが、私にとってはチーズや納豆のように「臭いけど美味しい」と感じる食材です。
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ベトナムでの移動手段 番外編 [旅’20-]

 私、運転は全く得意ではないけれど、車種やナンバープレート(どこの県、都市のものか)を見るのは好きです。ドイツでも、たまに、クラシックカーを運転している人が居て、ついつい車内や車種を見てしまいます。ベトナムでも、どんな車が走っているか、見てみると、色々面白かったです。まず、2017年の時に比べると、確実に車の数が増えました。もちろん、車道を多く占めているのはまだまだバイクだけれど、車の数も多くなっていました。

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(Honda=バイク)
 一番多いのは、トヨタ。色々な種類のトヨタが走っています。青いナンバープレートをつけた車もやたらトヨタ(セダンみたいなやつ)が多いなあと思っていました。外交官ナンバーかなあ、と思っていたら、ベトナム国内行政関連機関の車みたいです。そして数は多くはないけれど、よく見かけるのがPajero。Pajeroがブランド名じゃないか、というぐらい、三菱はPajeroのみ。Hもちょっと多いかな、と思ったら、HondaではなくHyundai。多分、ベトナムではまだまだ、Honda=バイク、のイメージなのだと思います。バイクは、ほとんどがHondaかKawasakiでした。意外とベトナムとの関係が深そうで、今は薄れてきているフランス車はほとんど見かけず。BMWとBenz、そしてFordはたまーに、でも確実に見る、車でした。

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(ベトナム国産車)
 そして、今回一番驚いたのは、Vinfastというベトナム国産車。バイク、スクーターだけでなく、車も作っていて、実際ホーチミン、ハノイ両都市で走っていました。また、ハノイの一部バスの線は、このVinfastの電気バスが運行していました。
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ベトナムでの移動手段 バス [旅’20-]

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(限られた線ではあるけれど、電気自動車、ならぬ、電気バスも運行していました)
 Grabのタクシーより利用したのが、バス。渋滞にはまると、全く時間が読めないけれど、結構頻繁に来るし、ハノイやホーチミンだと、たくさんの線が走っているので、市内であればどこへ行くのも結構便利です。今のところ、バスしか公共交通手段が無いので、このインフラは充実させているということでしょうか。インフレで物価がベトナムでも上がっている(2017年と比べると)、バスの料金は相変わる低く抑えられていました。最低運賃が5000ドン(30円ぐらい)、30-40分乗って7000ドン(42円)ぐらいでした。ただ、バイクが運転できる年齢になると、皆バイクに乗るので、バス乗車者はほとんどが小中高校生ぐらいの学生かお年寄りのみ。

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(少し分かりづらいけれど、「陸の孤島」のようなバス停。両サイド車道なので、バス停へ行くのに一苦労)
 車内アナウンスが必ずしもあるわけではないので、次がどのバス停か分からない時も多いです。が、今はGoogle Mapが発達しているので、Googleで確認しながらどこで降りるか確認していました。私が(前回に引き続き)苦労したのは、バス停までの移動。たまに、(写真のように)大きな道路の真ん中にぽつんと「孤島」のように、停留所が建っている場合があります。写真は少し分かりづらいけれど、人が立っているのが停留所。その両サイドが車道。この車道を通過して、停留所までたどり着かなくてはなりません。信号がないことも多いので、車、トラック、バイクの切れ目を上手く狙って渡らなくてはなりません。地元の人(おばあちゃんでも)はうまーく渡っていくのですが、私はやっぱりちょっと怖くて、渡るのに結構時間がかかります。最終的には、地元のバイクドライバーを信頼して、一定のペースで歩くと、上手くドライバーがよけてくれます。
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ベトナムでの移動手段 タクシー [旅’20-]

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(とあるビル前。出勤は皆バイクが定番)
 前回ベトナムへ行ったのは、2017年。空港に着いて最初の難関は、宿泊先までの移動手段。公共交通手段がバスしか無くて、バスも大きな荷物持ち込みを断られたりする、と聞いていたので、となると、タクシー。ただ、タクシーもぼったくりが多く、外国人としては、どれが正規のタクシーか、また正規でもぼったくりがあるので、見極めが難しいところ。その時に勧められたのが、Uberでした。日本では全く知名度が無い時だったけれど、ベトナムでは既に上陸していました。これなら(多少本来のタクシーより高くても)事前に、配車予約した時点で、料金が表示されるので、分かりやすかったです。なので、空港から市内はUberを使っていました。

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(バイク、車、バスが同じ車線!)
 5年後に来てみると、Uberはあっという間に居なくなり、Grabが完全にベトナムの配車サービスを完全支配していました。2017年にも、バイクタクシーとして存在はしていたけれど、私は怖くて使っていませんでした。東南アジア各国でタクシー、バイクの配車サービスであるGrabが、ベトナムで、Uberを完全買収したようです。コロナも相まって、バイク、タクシーだけでなく、配達サービスも活発になっていて、街中、どこでも、緑のGrabユニフォームを着た人だらけでした。

 今回も何度かGrabタクシーで移動したのですが、やはり事前に料金が分かるのが私には助かりました。ハノイは渋滞がかなり酷くなっていて、市内の移動がかなり大変でした。同日に複数インタビューがある時は、直線距離で移動したかったので、Grabに何度もお世話になりました。距離(と多分時間帯)で料金が計算されていると思うけれど、どんだけ時間がかかっても、料金は変わらず。一度、ラッシュ時に利用して、7kmの移動距離に、1時間半かかった時は、ドライバーさんが可哀想になってしまい、チップを多めに渡しておきました(普段だったら30分かからない距離)。
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文学の寺? [旅’20-]

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(第一の門、入り口)
 ハノイでインタビューに参加してくれた人が、「研究者だったら、ここに行ってみたら面白いかもよ」と教えてくれた場所がありました。この方日本語がかなり流ちょうなのですが、「でも日本語で何て言うか分からない。ベトナム最古の大学、厳密には大学ではないんだけれど」と言われました。私のスマホ(英語設定)で場所をググると、「Temple of Literature」と出てきました。文学の寺?最初の文学部でもあったのでしょうか。私もよく分からず、「最古の大学図書館ってこと?」と聞いてみると、「違う」との返事。

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(鶴と亀はやっぱり縁起が良いのでしょうか)
 よく調べてみると、日本語では「文廟」でした。孔子のお寺(廟)、という意味みたいです。お寺、の英訳は合っているけれど、Literatureでは孔子に関連した施設と分からないような気がしますが。孔子を祭っていて、一応何の建物か分かったところで、とりあえず行ってみることにしました。

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(科挙合格者リスト。見づらいけれど、「進士」という単語が見える)
 行ってみると、やはり「お寺」という表現がぴったりでした。1070年に寺は創立、1076年からベトナム初の大学としても位置づけられたようです。そのため、この国「最古の大学」というのもあながち間違っていないようです。門がいくつかある、公園のような場所でした。第一の門を抜けて、第二の門をくぐると目に付くのは、石碑。ベトナムでも科挙制度があったようで、その科挙の試験合格者の名前が(漢字)で書かれていました。合格した人達は「進士」というようです。

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(ベトナムドン紙幣の裏にも描かれている門。ピントを合わせるのが難しい)
 ただちょっと気になったのはその英訳。「doctoral laureate(直訳すると博士号受賞者)」。私の知っている限り、科挙は官僚のための試験だから、博士とはちょっと違うような気がしました。家に戻って調べてみると、ベトナム語の「進士」イコール、日本語の「博士」らしいです。試験の内容も、幅広く、でも思考力が必要そう、という感じ、本当に国のエリート官僚を作る、ための試験だったのでしょう。面白かったのは試験のプロセス。もちろん、当時はコンピュータなど無いので、文字通り筆記試験。筆跡で受験者が特定されるのを防ぐため、採点者に渡す、受験者の答案を複写する人が居たようです。

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(屋根にのっているのが鯉)
 観光客が多いのだけれど、地元の人達も来ていました。スーツを着た、官僚の卵なのか、新卒生なのか、出世祈願に来ている人達のようでした。写真の上にあるのは、鯉、は「登竜門」の語源らしいです。まさに、新入生の「登竜門」ということで来ていたのでしょうか。この言葉の語源を今回初めて知って、色々勉強になります。「勉強・学術関連祈願」の場所なので、「受験生」のような若い子達も来て、お祈りしていました。もちろん、私も、自分の研究プロジェクト成功をお祈りしてきました!
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好きなコーヒー [旅’20-]

 チェーンを外して、ローカルなカフェに行くことも度々あります。この世界的なカフェブームに載っているのか、木目のテーブルで、木のお盆で、というような今「はやっている」内装のカフェが、ベトナムでも増えてきました。牛乳の消費量はベトナムで確実に増えていると思うけれど(乳製品だけを売る店がやたら増えていた)、同時に「環境配慮」の豆乳、ココナッツミルクを使ったカフェドリンクを揃えたカフェ、というのが多かったです。そういう場所では、私が好きなヨーグルトコーヒーが無かったりして、ちょっとガッカリもしました。

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 このヨーグルトコーヒー、ハノイでよく飲まれる飲み物です。かなり濃いのがベトナムコーヒー。ちょっとのコーヒーに、大量のヨーグルト、氷、練乳を入れた飲み物です。この加減が結構難しくて、場所によって、結構差が出ます。なので、毎回頼むのは賭けなんだけれど、ハノイにしか無いので、この街では結局注文してしまいます。
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ベトナム滞在中最も利用した場所 [旅’20-]

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(朝のコーヒーは欠かせないので、持参したエスプレッソメーカー)
 日本でのインタビューは、ご時世的にほとんどオンラインで行ったのですが、今回ベトナムでは晴れて対面で行うことが出来ました。参加者の都合の良い場所を指定してもらうのですが、ほとんどが家/仕事場から最寄りのカフェ。チェーンではないオシャレなカフェを紹介してくれる人も居ますが、ほとんどがチェーンでした。

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(利用した数ダントツ一位、Highlands Coffee)
 数の多さで、一番よく利用したのがHighlands Coffee、そしてThe Coffee House。両店舗、私の大好きな(ハノイで飲まれる)「ヨーグルト・コーヒー」を扱っていないのが残念ですが、この1ヶ月でかなりの数行きました。インタビュー以外でも何度か行きました。ハノイ、ホーチミン、共に渋滞が酷くて、移動の時間が読めません。そのため、私はPC持参でインタビュー予定時刻の2時間前ぐらいに着くようにして、近くのカフェで時間をつぶす、という感じです。同日にインタビューが複数あると、待ちのカフェ、実際のインタビュー、考察カフェ(インタビュー中に気づいたことや思ったことを忘れない内にメモする)、別の場所に移動して、待ちのカフェ、と、一日中カフェをはしごしている時もあります。研究の必要経費、と割り切っています(経費として申請できる部分もあるので)。毎回のカフェで、コーヒーばかりを飲んでいるわけにもいかないので、普段は飲まないようなフルーツティーもこの1ヶ月でよく飲みました。
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(2番目に多く利用したチェーン、The Coffee House)
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ドイツでオペラ鑑賞 後半 [2022年ドイツ]

 何を見ようか、迷ったのですが、知っていて好きな作曲家ということで、モーツァルトの「ドン・ジョバニ」を見に行きました。モーツァルトは、オーストリアの作曲家だけれど、オペラはイタリア語なんだなあという発見もありました。当時から、オペラ=イタリア、なので、作曲家の出身問わず、上演はイタリア語ということが多かったようです。

 上演時間は会場で知ることになるのですが、なんと3時間半!映画だと「ロード・オブ・ザ・リング」並みの長さですが、集中力が持つかなあとちょっと心配になってしまいました。18時開演、休憩込みで22時45分まで。鑑賞後に気づいたのですが、この上演時間はそこまで「長い」ものではないよう。もちろんこれより短い物もあるけれど、長いことで有名なワグナーの作品だと4時間超え(休憩なし)というものもあるらしいです。

 2階席だったのですが、ステージとオーケストラ両方がよく見えました。オーケストラというと、黒のスーツを着てるというイメージしかありませでした。が、今回のオーケストラは、「とりあえず服の色は黒」というルールだけのようで、結構カジュアルな服装の人が多かったです(ステージのすぐ下で演奏しているので、そこまで目立たない)。逆に、演者の衣装は派手。それぞれの登場人物が見分けられるように、衣装の特徴もハッキリと分かれていました。締め付けがキツそうなドレスを履きながら歌う、のはさすがオペラ歌手だな、とも思いました。

 今回良かったのは、舞台装置と役者陣の幅広さ。思っていたより狭いステージだったのですが、奥行きはある程度ある舞台。奥行きを上手く使って、現在と過去の「イメージ」を表現していました。漫画で言う、考え事の「吹き出し」が舞台でもしっかり表現されていて、上手いなあと思ってしまいました。

 この日の上演プログラムを見る限り、特別な演目というわけではなく、3ヶ月に渡る公演の一日、という感じでした。そんな「平常上演」でも、メインの登場人物7人の内、2人がアジア人でした。どうしても「オペラ=ヨーロッパ」のイメージが強いのですが、色々なバックグラウンドの人が出ていました。

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(開演前。ステージ一番上枠の白い部分に字幕が投影される)
 ドイツの劇場でイタリア語のオペラ、ということで、ドイツ語字幕付きでした。どこに字幕を表示させるのだろう、と気になっていましたが、この会場では、ステージの一番上。この白い部分に字幕が投影されていました。イタリアへ旅行して、「イタリア語が分かればなー」と思うことはあまり無いのですが、オペラを見ている間は「イタリア語が分かれば、韻とか詳しくよく深く理解出来るのになー」と思ってしまいました。今度、自分がある程度理解出来るフランス(語)のオペラがデュッセルドルフで上演される時は絶対行こう、と思ってしまいました。

 「ドン・ファン」の話と聞いていたので、モテる男の話という、軽い内容なのかな、と思っていました。が、この作品の主人公、台風の目ような人で、周りの人も巻き込まれて色々散々な目に遭うという話でした。一応、オペラの作品だから、脚色もあるよね、と私は思っていました。ただ、一緒に見に行った、人生色々経験している知り合い曰く「こういう人、意外と結構な人数、世の中に居る」という感想を述べていました。
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ドイツでオペラ鑑賞 前半 [2022年ドイツ]

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(オペラに全く関係ないけど、百貨店)
 デュッセルドルフに引っ越してきて、一度やってみたかったのが、オペラを見ること。ライン・オペラハウスというオペラの劇場がデュッセルドルフにあるので、一度は行ってみたいと思っていました(前住んでいた街にも、ライン・オペラハウス別館のようなものがあったんだけど)。1956年に出来たドイツの歴史では「割と新しい」オペラハウスです。ちなみにドイツで最も歴史ある歌劇場は1693年に創設されたライプツィヒのもの。日本だと、パッと「新国立劇場」を思いつくのですが、ドイツの歌劇場は、州または市の運営。地方分権、という、ドイツの国の政治の形がよく分かる運営方法です。

 私は、オペラというと、フィギュアスケートの演奏曲でしか聞かないせいか、イタリアやフランスのイメージがかなり強かったです。ただ、ドイツも(クラシック)音楽作曲家が数多く居るので、オペラ大国ということに、ドイツへ来てから再認識させられました。ドイツの、どこの大都市を旅行しても「オペラ劇場」があり、平日でも上演しているので、日常生活にオペラは近いのかなあと感じさせられていました。

 知り合いと一緒に見に行ったのですが、まずチケットを購入して思ったのは、ドイツでオペラを見に行くのに適した服装は何か、ということでした。フランスで何回かオペラを見に行ったことがあったのですが、その時は、正直「思っていたほど」オシャレをしている人は居ませんでした。全員カクテルドレスを着ているのかな、と想像していたのですが、そこまでの人は居なかったという意味で、「思っていたほど」でした。今回ドイツでは、結局、無難に、ヒール、ワンピースにジャケットを着ていきました。

 予想していた通り、会場では色々な服装の人達が居ました。年齢層は高め、カクテルドレスを着ている人達も数人居ましたが、ほとんどはフォーマルに限りなく近いセミフォーマル、という服装でした。ただ、普通にTシャツ、ジーパン、スニーカーの人も居ました。と言うのも、(日本に比べると)オペラの敷居がドイツでは低いようで、値段が良心的な席もあるからです。私達が見に行った回で、最低料金は15€でした。ほとんどステージが見えないような気がしましたが、芸大の学生には優しい料金設定ではないでしょうか。詳しくは分かりませんが、歴史ある芸大がドイツは多いので、そういった学生向けの料金設定があっても不思議ではありません。

 また、驚いたのは、人員の多さ。日本だと人員手薄な場所(コンビニ)と、多すぎる場所(百貨店等の立体駐車場)がありますが、ドイツは比較的人員が足りてない部分が多い気がします。例えば私がよく行く、2スクリーン(100人席と70席)のインディペンデント・シネマだと、店員さん1人(多い時で2人)しか居ません。規模が違うと言われればそれまでだけれど、このオペラ劇場では、受付に数人、クラークに数人、会場案内で数人居たし、一番驚いたのが、劇場の各ドア前に(各フロア3-6つのドア)1人ずつ配置されていたこと。開演時間になると、ドアを一斉に閉め、休憩時間になると一斉にドアを開け、という作業をしていました。若い人が多かったので、芸大の学生なのかな、と勝手に思ってしまいました。このような文化的施設には大きな公的資金が入っているので、様々な部分で潤沢なのかなあと思いました。
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Fantastic Beasts: The Secrets of Dumbledore (2022) [映画’21-]

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 映画館で見るほどではないけれど、気になっている作品が「ハリー・ポッター」の世界観から派生した「ファンタスティック・ビースト」シリーズです。これまで3作品出てますが、どれも機内上映で見ています。本の原作がなく、映画オリジナル、上手にハリー・ポッターの世界観を引き継いでいるので、個人的には映画の「ハリー・ポッター」シリーズより好きです。ファンタジーではあるけれど、世の中のことを描いていて、より大人なシリーズの気がします。

 1作目は新シリーズということもあって、単純に楽しめました。2作目はとにかく長く(2時間ちょっとではあったけど)、登場人物が中途半端に多くて、よく分からず、という感じ。今回見た3作目は、2作目から引き続き1930年代のヨーロッパを描いていて、なかなか面白かったです。1世紀近く前の出来事を使いつつ、でも現代にも通じる話が出ていて、上手く世相を映しているなあと思います。魔法の世界ではあうけれど、社会を上手に描いているのも、私がこのシリーズが好きな理由の一つかもしれません。「ハリー・ポッター」シリーズにも(イギリス)社会が反映されていたけれど、今シリーズの方がその色が強い気がします。どんな人がどんなポジションに就けるのか(就けないのか)、階級社会、世論の扇動の仕方など、現代への警鐘になっていました。現世界で、アメリカとイギリスが似ているようで大きく異なる様、この作品でも、アメリカとイギリスの魔法界事情の違いみたいのも上手く描かれているのもまた好きな理由の一つです。

 どんな映画シリーズも(原作にも寄るけれど)、3作が限界、という感じがします。長編で有名な「ロード・オブ・ザ・リング」も、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」も3部作なので、このシリーズもとりあえずこの3作で終わりかと思ったら、続く感じでちょっと驚きでした。3作を超えると、私の中では長編シリーズになるので。いつまで続くシリーズになるんでしょうか。
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