SSブログ

ヨーロッパの家庭で生活して見つけたもの [2023年ドイツ]

2492.jpeg
 フランスとジュネーブの一般家庭で生活してみて、私が「ヨーロッパはこんな感じなんだなあー」と印象に残ったものが2つ、(飲料)水を入れるガラスの容器とアイロン台です。ご飯を食べる時に、(レストランでも)カラフと呼ばれる、卓上用ガラス瓶に水が入って出てきます。花瓶みたいに、口が細くなっているものもあります。落として割れたらどうしよう、と思っていて、ずっと自分ではペットボトルに水道水を入れて、冷蔵庫で冷やしていました。でも最近、「やっぱりガラスの容器はおしゃれだな」と思って、先日IKEAへ行ったついでに、ガラスの瓶を買ってきました。ペットボトルと違って、水を注ぐ際にこぼれないようにちょっとコツが必要だけれど、少しオシャレな食卓になりました。

2491.jpeg
 アイロン台、もちろん日本でも使っていたけれど、こちらの家庭では、「(使用者が)立って使う」台が主流。日本では座ってアイロンがかけられるように、台が低い場合が多いけれど、こちらは台が高い商品が多い印象です。低い台もあったけれど、自分では台が高いものを買いました。
nice!(0)  コメント(1) 

IKEA迷路 [2023年ドイツ]

 今住んでいるアパート、生活の7割が完結する「仕事部屋」以外に私が「衣装部屋」と呼んでいる部屋があります。「衣装部屋」と響きが良いから、洋服ラックを置いているから単に「衣装部屋」と呼んでいるだけですが、ほとんど物置部屋になっています。せっかくあっても使っていない部屋なので、新年明けて早々のやる気がある内に、どうにかして趣味の部屋にしようと決めました。内装に時間をかける、DIY関連はコロナ下のブームだったけれど、そのブームが私には遅れて来た様です。この記事を書いている時点で決着がつくかどうか、全く分からないし、途中で頓挫するかもしれませんが。

2494.jpeg
(このような「部屋の展示」が永遠と続くIKEA店内)
 というわけで、大体のイメージを持って、IKEAへ向かいました。美術館や博物館へ行くような感覚でIKEAへ行くのは嫌いではないのですが、IKEAでの買い物、は苦手に感じることの一つかもしれません。とにかく色々種類が多くて迷うし、本来の目的ではなく「あっ、キッチンにあれが必要だった」と思い出すけれど、サイズもよく把握していないから、結局その日には買えない、という、目的が達成されていない、消化不良のような気分になるからです。もちろん購買意欲を促進するためではあるけれど、色々な「テーマ」で部屋が展示されているので、それを見るのは結構楽しみではありますが。加えて、どんな人が、どんなテーマに興味を持って見ているのか、というのを見るのも好きです。

2493.jpeg
(20以上のブース、それぞれどんな部屋の展示があるかの看板)
 それぞれの店舗によるのかもしれないけれど、私が行った店舗は20近くのセクションがありました。私がこれまでに行った店舗の感じだと、最初はリビングの家具、そしてベッドルーム/キッチン、子ども部屋と続きます。どこの店舗も迷路のようになっていて、最初は「テーマ」を楽しむ余裕もあるけれど、子ども部屋のセクションに着いた当たりからは「もういい!」と、種類の多さにウンザリしてしまいます。この日も、真ん中、10セクション目辺りで脱落、そのまま会計に向かいました。

2495.jpeg
(この倉庫エリアに近づくと、もう出口は近い!レジがあるのみ)
 とりあえず、いくつか商品の写真は撮ってきたので、欲しい物の輪郭は見えてきた感じです。後は、実際に家具を置いた場合のサイズや間取りを確認するだけ、と思って、帰宅後IKEAのホームページを見たのが間違い。店舗には無かった商品もあって、さてどれを選ぼうか、また振り出しに戻った様な気分になってしまいました。
nice!(0)  コメント(1) 

ザルツブルグへ 最終回 [旅’20-]

2489.jpeg
(ザルツブルクの学生街で入ったカフェにあったポスター。なかなかメッセージ性の深いポスターです)
 今回のザルツブルグへの旅、私にとっては、スイスに次ぐドイツ語圏旅行となりました。やっぱり、「どんなドイツ語を話すのだろう」と気になっていました。ザルツブルグで店に入った瞬間に、Grüß Gott(グリュース・ゴット)と言われて、ちょっとびっくりした私。直訳すると、「神のご加護」みたいな意味になりますが、オーストリアでは、「こんにちは」の意味らしいです。ドイツでお店に入る時は、Halloとか、Guten Tag(こんにちは)と言うので、入店した際に一瞬混乱しました。教会の前にあった土産屋だったので、「それで神様に関連した挨拶?」と思ってしまいました。アクセントも普段聞いているものと聞いて、少し不思議な感じがしました。

2490.jpeg
(「薄めた」コーヒー)
 そして極めつけはカフェでの単語。オーストリアで実際に存在するかどうかは別として、ウィンナーコーヒー(ウィーン風)という言葉があるぐらいだから、カフェの文化はオーストリアにあるのかな、となんとなく思っていました。コーヒーのメニューを見てみると、ドイツでは見かけない「 verlängert(のばした/薄めた)」という商品がありました。多分私の好きな「あれ」だろう、と思い、注文してみると、やはりエスプレッソをお湯で薄めた私の好きなコーヒーが出てきました。名前は「薄めた」という意味になってしまうので、ちょっと間抜けな感じがするけれど、ザルツブルグでは、どこでもこの「 verlängert(のばした/薄めた)」を注文していました。

 ちなみに、ドイツで注文する際は「アメリカーノ」で、このコーヒーが出てきます。が、なぜか、アメリカーノを注文しても、たまに「アメリカンコーヒー(フィルターコーヒー)」が出てきてガッカリすることもあります。
nice!(0)  コメント(1) 

ザルツブルグへ その2 [旅’20-]

 メインのお仕事(講演)は、午前中で終わったので、午後は市内散策へ出かけました。小さな街であるので、ぐるっと歩いて回れるぐらいでした。Salzburg(Salzは塩、burgは城)という名前だけあって、塩で財をなした街、というだけあって、お金がある街というイメージを受けました。山も近くにあるので、リゾート地、今でも「(ドイツの)お金持ちが療養に来る場所」という感じでした。そんな街で、私と一緒に来た同僚がやってみたかったことが、コンサートを聴きに行くこと。彼女が色々調べてくれて、どうやらこの街にあるミラベル宮殿のホールで演奏をやっているらしいので、行ってみることにしました。

 ミラベル宮殿も、一応歴史ある建物らしく、立派な内装の小ホールでの演奏でした。バイオリン3人、チェロ1人の演奏でした。4曲ぐらい演奏してくれましたが、驚いたのが音の響き。もちろん、演奏者の技量もあるのだろうけど、スピーカーを使っているのかというぐらいキレイに音が響きました。ただ、城が建てられた当時は、もちろん電子器機もありません。なので、演奏場所(部屋)の造りをどうやってエコーがかかりやすくするか、ということにかかっています。

2488.jpeg
(モーツァルト生まれの地、ザルツブルグ)
 4曲の内3曲がモーツァルト、見せ場は「Eine kleine Nachtmusik (アイネ・クライネ・ナハトムジーク)」。ドイツ語を勉強し始めて、この曲名がドイツ語だったということを知りました。そして、ドイツ語初級レベルの文法知識で、この曲名の意味(と文法)が理解できるので、自分で分かったときはちょっと嬉しかったです。この曲、何度も聞いているけれど、生の演奏で聞いたのは初めて。有名だから、なのか、名曲(236年前、1780年に作曲)だからなのかは分からないけれど、聞いているとやっぱり「おー!」となりました。

2487.jpeg
(「サウンド・オブ・ミュージック」に登場するらしい宮殿の庭)
 ちなみにこのコンサートが行われたのは、ザルツブルグにあるミラベル宮殿。この宮殿の庭が、「サウンド・オブ・ミュージック」にも登場したらしいけれど、私はよく分かりませんでした。なんとなく庭で歌っているイメージはあるけれど、どんな感じだったかはあまり記憶にありません。
nice!(0)  コメント(1) 

ザルツブルグへ その1 [旅’20-]

2485.jpeg
(ザルツブルグ旧市街近辺)
 先日は、ゲスト講義のような形で、ザルツブルグへ呼ばれてきました。同じドイツ語圏のオーストリア、お隣ではあるけれど、まだ行ったことのない国でした。ウィーン・フィルハーモニーのイメージが強いので、クラシック音楽という印象しかない国がオーストリアでした。

2484.jpeg
(ザルツブルグにある要塞からの景色)
 電車で行くことになり、迷った末、2泊3日の旅となりました。デュッセルドルフから直行便が1日1本しか出ていないので、それに乗って向かうことに。遅延、停止、キャンセル、が多いドイツ鉄道なので、安心のため、直行便を選びました。電車を予約してびっくり、8時間の旅となりました!デュッセルドルフを出発し、限りなくフランクフルトに近づき(でも通過はしない)、ミュンヘンを経て、ザルツブルグ、というルートでした。すっかり忘れていたけれど、ザルツブルグは山岳地帯。目的地に近づくにつれて、どんどん山の景色が増えてきて、私の気分も上がってきました。北海道に居た頃は、当たり前に山に囲まれていて(スキー場まで30分ちょっと)全く意識していなかったけれど、やっぱり山がある景色が好きなんだなあと思います。スイスへ行くときも山が見えてきて気分が上がるけれど、ザルツブルグの山も良かったです。

2486.jpeg
 一緒にザルツブルグへ行った同僚に言われるまで、すっかり忘れていたけれど、ザルツブルグと言えば、「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台。作品の歌にも、劇中にも言われてみれば、山が登場します。
nice!(0)  コメント(1) 

初期は水色、中期が灰色、そして赤と緑 [2023年ドイツ]

 私は最初、水色から始まり、灰色、そして赤と緑とステップアップしていった気がします。これはちなみに私が印象に残っている文庫本の色。出版社名より、色の方が強く印象に残っています。小学生の時は、水色の青い鳥文庫、確か小学校高学年/中学校に触れ始めたのが集英社文庫(灰色)、大学ぐらいが岩波新書(赤色)と中央公論社(緑)。だいぶ大人になって、黄色の背表紙が印象的な文春文庫と触れてきました。

2481.jpeg
(左から、出版社/文庫本シリーズ、Points、Babel、Folio)
 ただ、文庫本を買うようになったのは、ヨーロッパに来てからでした(自分で買えるようになったというのが大きいかな)。Kindleも持っているけれど、ついついフランス語の文庫本は買ってしまいます。自分の本棚を見てみると、多い出版社/文庫本シリーズはPoints、Babel、Folio。群を抜いて好きなデザインはFolioです。色つきの字で著者名、黒字でタイトル、表紙の半分以上を占める絵/写真(深く内容と関連しているわけでない)というシンプルなデザインなので好きです。この文庫本はとにかくよく見かけるので、最初私は「フランスの文庫本は、出版社問わずこのスタイルなのか?」と思ったほど。ちなみに印象が強烈なのは、BabelのBabel Noirというシリーズ。推理小説の文庫本シリーズです。黒と赤、という、おどろおどろしい、ある意味推理小説にふさわしいデザイン。Pointsは結構のデザインがバラバラのイメージ。日本の出版社ほど、各社「色」が特徴的なわけではないけれど、デザインが特徴的なフランスの出版社という感じです。

2482.jpeg
(書店内のドイツの文庫本、レクラム出版社コーナー)
 ちなみに、ドイツで強烈だったのは黄色の文庫本。レクラム出版社というところの文庫本なのだけれど、古典を扱ったりしているので、日本で言う岩波文庫のような位置づけでしょうか。この「黄色の文庫本」はまだ読んだことはないけれど、初めて見た時は強烈な印象でした。ちなみに、(主に外国語としての)ドイツ語辞典と言えばの、Langenscheidtの独独辞典も黄色でした。
2483.jpeg
nice!(0)  コメント(1) 

いざ、ダブリンへ 最終回 [旅’20-]

2480.jpeg
 市内の探索は早々に終えて、一日は、ダブリンの若干北東にHowthというところへ行ってきました。崖、のようなところから海(アイリッシュ海)が見える、というハイキングコースを目指しました。6キロ弱のハイキングコース。繁盛している時期ではないけれど、思った以上の観光客が居ました。また、2月ということもあって、天気がなかなか安定しなかったけれど、私達のハイキング中、ほとんど雨が降りませんでした(私ではない、晴れ女が居たおかげ、です)。撮影クールの移動が大変そうだけれど、映画のワンシーンに使えそうな崖、という感じでした。ただ、どんよりが多いので、バッドエンドやあまり良くない雰囲気の映画のシーンにしか使えなさそうな気がしましたが。

 というわけで、長い週末旅行のダブリンでした。少しずつコロナが落ち着いてきて割と自由に移動が出来るようになったかな、と思える旅行でした。
nice!(0)  コメント(1) 

いざダブリンへ その2 [旅’20-]

2478.jpeg
 2月ということもあって、ダブリンも若干曇り/雨模様。ただ、街の中を散策しているとき、奇跡的にほぼ雨が降りませんでした。アイルランドと言えば、パブの文化(らしい)ので、何軒かパブへも行ってきました。かなり観光客寄りのお店である場合がほとんどだけれど、生演奏がある店も多かったです。ギネスビールのマークはもちろん、アイルランドのユーロコインにもハープが描かれているだけあって、音楽が欠かせない国なんでしょうか。UK Popが多く演奏されている雰囲気でした。

2477.jpeg
(ノンアルGuinnessだと0%と書かれたグラスに注いでくれます)
 パブで、一緒に旅した友人達は、Guinnessを飲んでいたので、私もノンアル・ギネスに挑戦。ノンアルのGuinnessを見たのは初めて、ということもあったし、こういう機会がないと飲むこともないだろうなあと思ったからです。ただ、味は、思っていた以上に苦かったです。ビールの味が既に「苦い」と私は感じでしまうのですが、それ以上の苦さでした。

2479.jpeg
(左側のパンが、ソーダブレッド)
 パブ以上に頻繁に巡り会ったのは、ソーダブレッド。飲み物のソーダ、ではなく、重曹(Baking Soda)です。イースト菌を使っていないので膨らんでいないパンです。私の知っているバナナケーキ、の様な見た目で、「アイルランドではケーキが食事に出てくるのかな?」と思っていました。砂糖は使われていないようだけれど、味もちょっと甘さがあって、不思議な味でした。写真のようなシチュー(ビールで味付けされたシチュー)にも合うパンでした。
nice!(0)  コメント(1)