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ipod購入 [買い物]

 持参したipodのバッテリーが故障し、交換する必要があったのですが、もうその型のバッテリーは生産終了。同じ日、5年近く使っているウォークマンの液晶が表示されなくなり、また腕時計の時計も電池が切れてしまいました。色々な物にがたがきた、ある一日でした。

 特に、料理をする時に必需品だったipodが壊れたのは残念でした。9月に比べると手際が少し良くなったとは言え、何品か作り置きするので1時間以上料理をしています。その時に落語を聞きながら料理していました。

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 そこで、色々調べて、ipodを新規購入しました。持っていたものより、数世代新しい物になったので、色々な機能が付いていました。インターネットにも繋がるので、一見するとスマートフォンのようですが、電話は出来ません。

 新しいipodで気に入っているのはPodcast(ポッドキャスト)が聴けるようになったこと。(大概無料で)インターネット上の音声ファイルを聴くことが出来ます。簡単にいうと、インターネットのラジオ(Wikipediaでは「ネット上の音声ブログ」と説明していますが)のような感じです。ただ、大きな違いは放送時間に縛られないこと。様々なラジオ・テレビ局、個人がこのpodcastを発信していますが、インターネット上で好きな時に聴くことが出来ます。種類にもよりますが、このpodcast、長いものだと1回1時間近くの長さとなっています。そのせいか、結構専門的な内容なものも多く揃っています。ちなみに私のお気に入りはThe Bugleという、イギリスのコメディアン2人の(政治)風刺番組です。定期放送でないのが少し残念ですが。

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 ドイツもようやく春が来た、のかもしれません。先々週は日中15℃ほどあったのですが、先週はまた5℃以下になってしまいました。不思議な春、です。

自転車購入 [買い物]

 ずっと買おうと思っていた自転車を購入しました!大学の研究室へは路面電車を使って行っていたのですが、どうもアクセスがよくありません。自転車の方が楽なのではないか、と思い、ebay(Yahooオークションのヨーロッパ/北米版のようなもの)で購入することにしました。新品ではなく、中古で購入しようとしたのにはいくつか理由があります。まず、ドイツに「安い」自転車がない!たくさんの人が旅行、通勤/通学に使用しているせいか、色々な種類の自転車があります。そのため、手軽に買える「ママチャリ」のようなものがなかなかありませんでした。高校進学時、自転車を新しく買った時1万円しなかったと思います。が、ざっと見た感じ、200ユーロぐらいというのが相場です(電動ではなく、普通の自転車です)。とりあえず1年ほどしか使わないので、わざわざ1年間のため新品を買わなくても、という気持ちがあります。中古を買う二つ目の理由が、盗難防止。これはドイツに限ったことではないのですが、自転車はよく盗まれます。ジュネーブでは、自転車の鍵チェーンを切って盗む集団が居る(つまり鍵をしても意味がない)、と聞いたこともあります。昨年ドイツに来て、新品自転車を買った私の知り合いは、購入翌日に盗まれた、と言っていました。中古だったら、わざわざ盗む人も居ないかなあと思ったので、中古品の中から選びました。
 
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(レトロな感じがして、すぐに気に入りました)
 郵送すると高くつくので、自転車は直接販売者と会って買うことになります。何人かと連絡を取り、最初に返事が来た人の自転車を買うことにしました。なかなか連絡がつかなかったり、思いがけないこともありましたが、無事に購入することができました!25ユーロ、となかなか良い値段だと個人的には思っています。

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 ドイツ人仕様の自転車なので、サドルを一番下まで下げても、私には少し座高が高かったです(つま先立ちです)。また、ちょっと驚いたのがブレーキの違い。日本だとブレーキはハンドブレーキ、つまり手で握ってブレーキをコントロールします。しかし、ドイツではコースターブレーキ、と呼ばれる物が取り付けられた自転車もあるようです。このコースターブレーキ、後輪のブレーキをかける際はペダルを逆回転させてかけるのです。写真で分かるように、右側にしかハンドブレーキがついておらず、これが前輪のブレーキ、後輪はペダルの逆回転でかけるというわけです。慣れていないブレーキなので、最初は左手で握る物がなく不安でした。また、私は癖でスピードを落とすためにペダルを逆回転させます。その癖を何気なくやると、急に後輪タイヤが停止したりして驚く、ということが何度かありました。しかし数日乗ると、このブレーキにも慣れてきました。未だにちょっと怖いのが、ドイツ人の自転車スピード。皆結構飛ばすので(自転車専用の道路があるからでしょうか)、後ろから抜かれるときはちょっと怖いです。
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(一番右側が歩行者、色が変わっている部分が自転車専用の道となっています。歩行者と自転車の道が分かれていない場合、自転車は車道を走ります)

パリで買い物 [買い物]

 私は買い物を好んでする人ではないのですが、本は別です。機会があれば必ず本屋へ行きます。ドイツに到着しても、早い時期に本屋へ行きました(辞書を買うためです)。ドイツの本屋でちょっとびっくりしたのは、外国語の本がほとんど無いこと!かなり大きい本屋でも、英語の本がほとんどなくてびっくりしました。最後に長く生活した場所がジュネーブだったせいか、複数言語の本が置かれている本屋に慣れてしまったのでしょうか。ちなみにジュネーブは、英語(かなりの数揃っていた)、フランス語、ドイツ語、イタリア語の本が揃っていました。もちろん大半を占めたいたのはフランス語ですが。

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 今回、パリへ来るにあたって、絶対に買うと決めていた本がありました。私のお気に入りスイス人作家、Joël Dickerが最新作を出版したのです!もちろん彼の作品は全部読んでいて(まだ2冊しか出していませんが)、2012年の出版作品以来、次回作を心待ちにしていました。そしてついに9月29日(スイスは28日)、彼の最新作が出版されたのです。いつ読むことが出来るか分かりませんが、楽しみです。

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 そして、フランスへ行くと必ず買うのが週刊雑誌、Courrier Internationalです。世界各国の新聞記事をフランス語に訳して掲載している雑誌です。(読み始めた頃に比べると若干サイズが小さくなっていますが)色々な地域のニュースを訳しているので、読み応えがあります。今週の特集は、もちろんVW(Volkswage/フォルクスワーゲン)のスキャンダルについて。

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 また、本以外に買うと決めていたのがDVD。これは今年の6月頃に、買いたいと思っていたものです。それは「Newsroom(ニュースルーム)」というアメリカのドラマ。タイトルの通り、ニュース報道番組の様子が描かれている作品です。私の好きな「ザ・ホワイトハウス」を作った脚本家が脚本、製作に携わったドラマです。「Newsroom」は、最終シーズンの3話ほどしか見ることが出来ませんでした。しかし、それでも私の中では「とても良いドラマ」という位置づけになっていました。他のシーズンがどんなものだったのか見てみたいと思い、WOWOWでの放送後、レンタルビデオ店へ行ってみました。しかし、最終シーズンどころか第1シーズンもDVDレンタルを行っていませんでした。少し調べてみると、日本ではこのドラマのDVDが発売されていないのでした。本国、アメリカでは既に3シーズン全てのDVDが出ていました。しかし、日本とアメリカではDVDのリージョンコードが違うので、ちょっと不便だなあと思っていると、日本と同じリージョンコードを持つ、フランス語版を発見!厳密には、フランス語、ポーランド語、北欧言語の字幕/音声入りの「(一部の)ヨーロッパ版」といったようなバージョンですが、私のコンピュータで視聴可能なことに変わりはありません!

良い買い物 [買い物]

 ショッピングは自分の趣味ではありませんが、自分の中で「良い買い物をしたな」と思えるものがあります。それが地図!方向音痴の私ですが、地図が好きです。今回は自分が持っている地図の中で多く活用しているもの(していたもの)を紹介したいと思います。

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(写真左から、ジュネーブの自転車地図、パリの地図、東京の路線図、です)
 ジュネーブで一番よく使うのはこの「自転車地図」です。自転車にはあまり乗りませんが、詳しく通り名が書かれていて、初めて行く場所の時は必ずこの地図を持参します。自転車用というだけあってか、かなり小さな通り名まで書いてあります。が、難点なのは、あくまでジュネーブ中心街のみの地図ということ。ジュネーブ市内はこの地図で大きくカバーされているのですが、私が住む田舎はこの地図に載っていません。そのため、自分の居るところからどこかへ行こうと思った場合は、Google Mapで確認しなくてはなりません。それが唯一の難点ですが、ジュネーブ市内では全く問題ないので、大活用です。ちなみにこの地図、ホストファミリーが市役所かどこかで無料配布していたものをもらってきたものなので、厳密に言うと、「買い物」ではありませんが。

 2つ目の地図、最近はほとんど使っていないパリの地図。2011年パリに来た時、初めて買ったものがこの地図だと思います。大きな地図というより、小さいので、通りで大きく地図を広げなくて済みます。ページ数と地区が対応していて(5区であれば5ページ、という具合)、自分が居る地区が分かれば、その地図を見ることができるというものです。特別な仕掛けは何もないのですが、とても使い勝手があって、お気に入りの地図です。確か5€ぐらいだったと思いますが、我ながら良い買い物をしたなあと思っています

 パリの地図以上に、良い買い物だと思っているのが、首都圏の路線図!100均で買ったのですが、大活用です。こんなに便利なものが100円だなんて、と思ってしまうほどです。東京に居たころは、どこへ行くのにも移動は電車(地下鉄)だったので、目的地最寄駅をこの地図で確認していました。自分の定期と組み合わせて、どの線を使えば安く行けるか、この路線図でよく探していました。この路線図の裏側には地下鉄のみの路線図が書かれていて、どこの車両に乗れば乗換えがスムーズに出来るのか、というのも載っていました。確かに駅によっては、乗る車両を考えないと、ホームの端から端まで歩かなくてはなりません。この地図を考えた人はニーズが分かっているなあと関心しました。パリやジュネーブの路線図にこの「乗り換え表」がついていないのが、少し残念です。ちなみにこの首都圏路線図、関西版も持っています。関西圏はあまり電車を乗りなれていないので、この路線図をあまり使いこなせていませんが(快速などがあって、ちょっと分かりにくい部分があります)。

入居祝い [買い物]

 今私が暮らしているホストファミリーを紹介してくれた友人が、新しいアパートに引っ越しました。その入居祝いパーティーに呼ばれたので、そのお土産にりんごジュースを買いに行って来ました。

 通常、この「入居祝い」では自分で料理を持っていくポットラックが主流だと思いますが、友人は「食べ物はこっちで用意するから、飲み物を持ってきて」と言われました。飲み物といわれれば、お酒を持っていくのが普通ですが、自分は飲めない(飲まない)ので、別の飲み物を持っていくことにしました。ワインなどは定番なので、他の人が持っていくだろう、とも思ったからです。

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(Meinierにあるリンゴ畑)
 色々迷った末に、おいしいリンゴジュースを持っていくことにしました。自分が住んでいる田舎から3キロほどのところに、Meinierという村があります。リンゴの名産地のようで、Meinierのリンゴジュースと言えば、ジュネーブでもとても有名です。ホストファミリーもよく買っていて、私も初めて飲んだときは、あまりのおいしさにびっくりしました。100%のジュースしか私は飲まないのですが、その100%ジュースよりさらにリンゴの味がするジュースです。

 このジュース、農家が販売しているので、スーパーには売っていません。市場か、実際そのリンゴを収穫している農家の家まで行かなくてはなりません。そして、今回初めてその農家へ行って来ました。

 営業時間を確認しようと事前に電話してみると、「あっ、今日の午後は誰も居ないから、勝手に農場に来て、お金置いていって」といわれてしまいました。「誰も居ないのに、『営業時間』ってどういうことだろう?」と不思議に思いましたが、とりあえず行ってみることにしました。

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 ジュネーブ中心地からバスで30分、Meinierに到着しました。自分が住んでいる村も相当田舎ですが、Meinierも同じくらいでした。教えてもらった住所の場所へ行くと、トラクターなどを入れておくような大きな小屋に着きました。言われたとおり、その小屋には誰も居ませんでした。が、ジュースやリンゴなどが並んでいました。更に奥へ進むと、頑丈に壁に取り付けられた箱がありました。小さな穴からのぞいてみるとお金が入っていて、これで納得。「お金を置いていって」というのは、その箱にお金を入れておけ、ということでした。5リットルで13CHF、無事に購入して「入居祝い」の準備は完了!
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フランスの携帯 [買い物]

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 フランスに1ヶ月滞在するということもあり、携帯電話を購入することにしました。スイスから持って来た携帯電話はプリペイド式。フランスに無事到着したというSMSをホストファミリーに送ると、「残高が4フラン以下になったのでチャージして下さい」という メッセージが届きました。スイスに口座があれば(スイスのクレジットカードを持っていれば)チャージもネットで出来るのですが、自分は滞在許可証を先月もらったばかり。滞在許可証がないと口座を開けないので、まだ持っていません。スイスに戻ったら、携帯電話はチャージするとして、フランスでも携帯電話が必要です。1ヶ月しか滞在しないため、契約は無理(最短3ヶ月とか1年)。昨年使っていた郵便局の携帯電話をチェックしてみることにしました。SIMカード+携帯電話本体+10€通話・SMSで30€。ちょっと高いと思い、友人に相談してみました。

 すると、今話題のFreeという会社を紹介してくれました。年間契約の必要がなく、月2€でSMS無制限、2時間会話というかなり手頃な値段。 支店がなく、全てインターネット上で手続きを行うというところが安さの一つのようです。年間契約ではないため、いつでも解約出来ます。早速この会社に申し込むことにしました。

 ただ少し厄介だったのが、携帯電話とSIMカード。自分が持っているSIMカードはスイスの携帯。同じSIMカードを使うことは出来ません。なぜなら「SIMロック」というものがかけられているから。簡単にSIMカードを交換出来ないよう、ロックがかけられていて、そのロックを解除しなくてはならないからです。その解除も簡単に出来るようにはなっていません。結局、Freeで新しいSIMカードを購入することにしました。10€かかりました。友人に携帯電話本体を借りて、ようやく必要なものが揃いました。

 SIMカードなど必要な物は10日ほどで届くとの連絡。が、予定日より早めに届きました。フランスの郵便では驚くべきことです。これで電話をするのに、いちいち公衆電話へ行かなくて済みます。

 ちなみに、私がスイスで住んでいる場所、フランスとの国境にかなり近いです。人の出入りは税関でコントロール出来ますが、電波はそこまで上手くいきません。スイスのホームステイ先では窓側に寄らないと、なぜかスイスの電波が入ってきません。そのため、この家で携帯電話を使う時は、窓に張り付いて電話するという不思議な光景になっています。私はこれを知らず、最初スイスの友人に電話をかけていました。3分話しただけで10CHFのプリペイドがなくなってしまったため、ホストファミリーに相談してみました。すると、この越境の電波の話をされ、納得。スイスの携帯電話でスイスの友人へ、フランスの電波を使って電話していたのです。フランスの電波を使ってスイスへ電話していたので、スイスへ居ながら国際電話をかけていたというわけでした。ややこしいです。こういったことが二度と起こらないよう「優先の電波選択」をスイスに変更し、今ではスイスの電波を使っています。が、それでも自分がスイスで使っている携帯電話には常に2つの電波が入ってきています(フランスとスイス)。

リュックサック [買い物]

 ここ数年、移動が多いため、私の生活にリュックサックは欠かせないものになっています。「20歳になっても、まだリュックなの?」とも言われますが、通学に時間がかかるため(パリに居た時を除いて、1時間近く)、授業を1コマ受けて、昼食を食べに帰宅し、また午後学校へ戻るということが出来ません(自分がめんどくさがりということもあります)。そのため、朝家を出発するとその日1日に必要なものを詰めて行くことになります。授業道具、昼食、最近ではノートパソコンも加わります。そういったものを入れていくにはショルダーバックより、リュックサックの方が楽、ということになります。

 中学の時からリュックサックを頻繁に使っていたため、使い勝手が良い、というのもあるのかもしれません。特に中学から大学1年頃まで使っていたリュックにはかなり愛着がありました。母が展示品値引き商品で買ってきたのですが、かなり長持ちしました。どこへ行くのにも持って行き、最終的にはボロボロになってしまいましたが、ポケットの位置など、自分の理想となっていました。

 そのリュックサックが使えなくなったので、東京で新しいものを買いました。これもまた冬の値引きセールで買いました。そのため選択肢があまりなく、かなり地味な色。兵役経験がある友人曰く、「自分のキツイ兵役時代を思い出させるリュック」と呼んでいました。そしてこのリュックも先日、ついにチャック部分が壊れてしまいました。前回より、長持ちしなかった、と少しがっかりしていたのですが、このリュックに詰め込んだ量を考えれば納得。夜行バスで関東-関西(祖父母宅へ行くのに)へ向かう時、ボストンバッグに入れ忘れたものをよく追加で入れたりして、結果的に重たくなったり。またEasyJetなど格安航空券で旅行した際、手荷物を預けると手数料がかかるため、旅行に必要な物全てをリュックサックに詰め込む(最終的には押し込む)ということを繰り返していました。こういったことを繰り返していれば、チャックが壊れるのにも納得です。

 今は応急処置として、陸上の練習用に使っているリュックサックで通学しています(ポケットが一つしかないような、シンプルなもの)。次の旅に出発する前までに、丈夫なリュックサックを見つけようと思っています。

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 夜行バスで関西地方に向かう際の荷物。家出するときの荷物みたいですが。

ついに購入! [買い物]

 いつか近い将来は必要になって、購入する日が来るだろうと思っていました。その「日」が1週間前でした。Kindleです。

 購入のきっかけはリーディングの多さからでした。大学の各建物にはコンピュータ室があって、学校のコンピュータから自由に印刷することが出来ます。各学期、修士課程の学生は各自500枚まで(博士課程の学生は2000枚)無料で印刷することが出来ます。両面印刷だと2枚、とカウントされていきます。500枚なんて、1学期で使い切れるのか?とのんきに構えていたら、学期が半分終わらないうちにほとんど使い切ってしまいました。紙の手触りが好きだから、コンピュータで読むより(眼も痛くなるし)紙の方が良い、などとも言っていられなくなりました。科目にもよりますが、歴史の授業となると毎回100ページ近いリーディングがあるので、毎週相当量の紙が必要ということになります。家でも印刷をしていたので、学期半分が終わらない内に500枚以上既に印刷をしたことになります。ジャーナルなどは縮小で1枚の紙につき2ページずつ印刷などをしていたのですが(エコを考えてというだけでなく、ホチキスで綴じづらいなどの理由もあって)、それでも500枚の割り当て量はすぐに使い切ってしまいそうでした(500枚を越えると、学期末に請求が来るので、496枚当たりでとめてあります)。

 印刷する時間、使用する紙とインクの量を考え、これはどうにかしなくてはならない、とKindle購入をすぐに決めました。ホストファザーがKindleで読書をするので、色々性能を聞くことが出来たのも、即決出来た理由かもしれません。

 自分が特に心配していたのは、画面の明るさ。コンピュータのように、長時間見過ぎて眼が痛くならないか、ということが大きな心配でした。リーディングの量が減るということは、これからないと思うので(増えるのみだと思う)、Kindleで眼が痛くなるようなことは避けたいと思っていました。試しに、ホストファザーのKindleを借りてみると、まるで本物の本を読んでいる感覚でした(これはKindleの強みの一つだとか)。

 通常、Kindleユーザーはamazonで電子書籍を買い、それをKindleで読む、という形になるのだと思います。が、購入から1週間、私のKindleにまだ1冊も本は入っていません。各科目で出される課題のリーディングがPDFファイルで色々入っています。そのPDFも「メール」(各Kindleにメールアドレスがある)で送ったり出来るのですが、まだ使い方を上手く把握出来ていません。USBケーブルでKindleに繋いで、PDFファイルを入れる、というかなり「原始的な」やり方でKindleを使っている状態です。それでも、自分の勉強環境がかなり向上した、と嬉しく思っています。
(リーディングの一部)
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 ちなみに、私が使っているのは1つ前のバージョン。ヨーロッパで数日前に新バージョンの販売が開始になったのですが、手元に届くのは12月とのこと(と思って、今Amazonのホームページを確認してみると、購入希望者多数のため、今購入すると、発送は2月だそうです)。12月までは待てない、と1つ前のバージョンを今回は購入しました。と言っても、大きな違いは暗闇で読むことが出来るかどうか、だけ。今のところ暗闇で本を読むということはないので、「1つ前の」バージョンでも不自由していません。

 残念ながらカラーではないので、「マーカー」機能はついていないのですが、線引き(線を引いた部分が灰色になる)はついているので、重宝しています。辞書もついていて、なかなか便利です(英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語が入っています)。が、取り込んだPDFファイル内の単語を辞書で調べることが今のところ出来ないのが、残念。方法はあるのだと思いますが、まだ見つけられていません。使っていく内に、慣れてくるでしょうか。

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 そして、Kindleを実際に手にして見て一番驚いたのが、軽さと薄さ。amazonのホームページでも、鉛筆を横に置いて宣伝していたのですが、これほど小さいとは思っていませんでした。

 と書いていると、日本でも数週間以内にKindleの日本語版がついに発売されるみたいです。これで日本の満員電車内の読書風景が変わるのでしょうか。

万年筆 [買い物]

 こちらでは、パソコンでノートをとるのが主流(ipadと付属キーボードを持ってくる人も出てきました)ですが、アナログな私は未だに手でノートを取っています。一度コンピュータの方が早いのかな、と思ってノートパソコンを持ち込んでやってみたのですが、手の方が早い、という結論に落ち着きました。教授は話すのが速いので、自ずと省略記号を多く使うようになります。その記号がノートパソコンでは表示されなかったり、記号を探すのに手間取ったりして、やたらと時間がかかる印象を受けました。もちろん、私のようなアナログ人間がフランスにもちゃんと存在しています。

 日本では当たり前のように、鉛筆やシャープペンを授業中の筆記用具として使用していました。消しゴムで字を消す時間がないので、鉛筆としての機能はあまり発揮していないのかもしれませんが。日本に居る時同様、フランスでもシャープペンでノートを取っていました。が、先日ついに日本から持って来たシャープペンの芯を使い切ってしまいました。そして補充の芯を購入するため、文房具屋へ行ってきました。

 筆記用具コーナーへ行って、最初に目につくのは大量の万年筆とボールペン。さすがライターや万年筆を製造するBicが生まれた国だからかな、と思いながらシャープペンを探します。フロアの隅を探すと、やっとシャープペン・鉛筆のコーナーを発見しました。棚1つ覆うくらいシャープペンの種類がある日本と大違いです。シャープペンの芯もあまり種類がなく、1つのパッケージに10本ほどしか入っていません。日本だと30本近く入っていた、と記憶していましたが。色々迷いつつ、万年筆のコーナーも色々見て回りました。MONTBLANCの影響か、万年筆は高級なものというイメージがどうもあり、自分には今必要無いと思っていました。なぜか、万年筆と聞くと、社長などが契約や小切手にサインしている様子をイメージしてしまうのです。私が行った文房具店で売られているのはもちろん、MONTBLANCなどの高級品ではなく、学生が使うものです。フランスでは小さい頃から万年筆を使い始めるようで、キティーちゃんやキャラクターが入った製品も売っていました。そして、万年筆に欠かせないカートリッジが大量に入ったパックも置いてありました。ふと、「私は今、文字を消せる筆記用具としてシャープペンを使っていないのだから、このさいシャープペンにこだわらなくても良いのではないか」と気付きました。シャープペンの芯を買うのは辞めて、万年筆を買うことにしました。

 色々なメーカーがありましたが、迷うこと無く国産のPILOTを選びました。一応万年筆用の「消しゴム」とカートリッジを買って、無事シャープペンから万年筆へシフトすることが出来ました。
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 蛇足ですが、私が買ったPILOT、フランスでは筆記用具としてあまりにも日常生活に馴染みすぎて(はたまた名前のせいか)、日本製だと知らない人がかなり多いです。あるときはクリスマスに、フランス人の友人がPilotのボールペンを日本に送ってくれました(もちろん日本でも売っているやつです)。またある時は、(今Pilotの製品で有名な)消せるボールペンをフランス人に自慢されました。「日本で作られたやつだから知っているよ」と話すと、かなり驚かれるので、日本メーカーだとは認知されていないようです。それもそのはず、ボールペンは「fabriqué en France」(フランス産)と書かれて売っているからです。フランスに工場があるようなので、そこで「生産」されたボールペンは「フランス産」として売ることが出来ます。だから、多くのフランス人はPilotを自国のメーカーとして認識している人が多いのだと思います。日本のメーカーがこれだけ根付いているのを嬉しく思う一方で、日本製だと知らない人を見ると少し残念に思います。あえて「Sojushi」とか「Kicho」とか外来語らしいメーカー名にしたら、間違った認識はされないのかな、とも思います。

本 その2 [買い物]

 本に関することを書いてから、しばらく経ってしまいましたが、宣言通り本の値上げについて書きたいと思います。日本では消費税値上げが話題になっているようですが、フランスでも同じです。なぜなら税金の値上げが1月に行われるからです。フランスの税金(消費税)は高いとよく言われます。これは事実でもあるし、事実ではないとも言えます。この場を利用して、自分の頭の中を少し整理するためにも、少しフランスの消費税、TVA(Taxe à la Valeur Ajoutée、付加価値税)について書いていきたいと思います。

 フランスでは品物によって、消費税の税率が違うのです。生活必需品と呼ばれるもの、例えば食べ物などは、5.5%と日本より少し高いくらい。この5.5%の税率がかけられるのは、障害者向けのサービス、学校の食堂(義務教育の)です。不景気でフランスも税金を上げなくてはならないのですが、学校の食堂を5.5%に保つところは、さすが、教育大国だな、と思ったりします。本も、5.5%の税率だったのですが、来月からは7%になります。 電子書籍がフランスでも出回るようになったので、ますます本が売れなくなる、と嘆く本屋さんが増えそうです。

 この税金で面白いのはサービス業と言われる、レストラン関係。以前、このレストラン関係は7%の税率だったのですが、5.5%に値下げ。しかし、不景気でこのレストラン業界も7%にまた逆戻り。フランスでレストランは高いので、また値上がりしそうです。この同じ「サービス関係」に含まれるのがパン屋さん。ほとんどのパン屋さんが「boulangerie, pâtisserie」と呼ばれ、パン屋兼お菓子屋(ケーキ)となっています。パンと一緒にケーキを売っているというわけです。そのため、いくつかのパン屋は、テーブルやいすを用意していてその場でケーキやサンドイッチを食べられるわけです。面白いことに、例えばその場でサンドイッチを食べると「サービスを受けた」と見なされ、7%の税率、サンドイッチを持ち帰りにすると「食べ物を買った」と見なされるだけで5.5%の税金で済むわけです。なかなか面白いなあと思いました。

 この2種類以外にも、19.6%というかなり高い税率をかけられる品物もあります。この税率を見て、「フランスは消費税が高い」という人が日本に居るのだと思います。私は家や車など、高い買い物にこの税率がかけられるものだと思いました。しかし、クリスマスの買い物をしてびっくり。包装紙にしっかり19.6%のTVAがかけられていました。スーパーで買い物をすると、レシートの下に消費税が書かれているので、それを見て判明しました。包装紙は必ずしも生活に不可欠なものではないものだし、と納得しました。

 こうやって見ていくと、フランスはしょっちゅうTVAを変えているのだ、ということが分かります(逆にフランス人からすると、税率が変わらないことの方が驚きのようですが)。そして「生活は高くなった」というおきまりの結論になるわけです。

 来月から色々なものが値上がりするようなので、少し覚悟をしてパリに戻りたいと思います(後1週間ほど、田舎に滞在する予定なので)。