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Kleo(2022)とLupin(2021) [映画’21-]

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(Kleoにもよく出てきたトラバント)
 まんまとNetflixの(消費)戦略に自分がはまってしまっていて、少し悔しいけど、立て続けにNetflix製作のドラマを見ました。Kleoがドイツ、Lupinがフランスを舞台としたドラマです。いわゆる、「その国の外に居る鑑賞者向け」に作られたドラマで、現地の人に好まれるかは微妙な作品という感じでした。Kleoは元東ドイツ女性スパイが主人公のスリラー、Lupinは現代版アーセナル・ルパンのスリラー。Kleoは、ドイツ語の勉強として見始めました。1987年から1989年ぐらいまでが舞台となっていて、現実にあったこととフィクションが混ざっているという感じでした。当時のファッションや音楽が上手く表現されていて、カルチャー歴史の勉強にもなりました。30年以上前が舞台となっていて、今の感覚で言うと、洋服、インテリア、家具が若干ダサい感じがします。でもそれがレトロで、とても良い味を出していました。大がかりな予算をかけているので、国/大陸移動が大規模過ぎて、「当時もこんな感じだったの?」と若干リアリティに欠ける部分もあるけれど、それはドラマだから、ということでしょうか。

 Lupinは、主演の俳優さんが好きで、気になっていたので見てました。なんとなく、パリの定番観光名所が出てくる、長時間のパリ観光ビデオっぽいドラマかな、と思っていたのですが、良い意味でその予想を裏切られました。フランス/パリに住んでいる人が撮りそうな穴場ばかりを扱った感じではないけれど、ザ・定番は上手く避けている感じでした。第一話でルーブル美術館が登場するけれど、例えばエッフェル塔、凱旋門、ノートルダム大聖堂はほとんど登場しませんでした。ある程度有名だけれど、定番ではない、観光名所が登場していて、気づいたら楽しんで見ていました。

 両ドラマに共通しているのは1エピソード1事件ではない点。1シーズンに渡って1つの謎/事件があって、それに関連した出来事/発見が1エピソードごとに出てくるので、最後までついつい見てしまうという感じでした。
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首都っぽくない首都 [2024年ドイツ]

 私は飛行機に乗るのが好きなので、空港は結構好きな場所の一つです。そんな空港の場所について、今回は書いていきたいです。

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(元首都の空港、ボン・ケルン空港。天井のデザインがちょっと古い感じ)
 ドイツ外から来る友人、特にベルリン空港を利用する人達が口を揃えて言っていたのが「首都っぽくない空港だね!」でした。数年前にようやく(10年近くかけて)完成したベルリン・ブランデンブルク空港がオープンするまでは、ベルリン・ティーゲル空港が首都ベルリンの「ハブ」空港でした。私の友人達もこのティーゲル空港に降り立ち、「小さい」という印象を抱いていたのでした。歴史の色々な出来事が重なって、「とりあえず」の空港が長らくハブ空港となっていたので、正直私が今まで利用した首都圏内の空港で一番小さな空港がベルリン・ブランデンブルク空港でした。無事にベルリン・ブランデンブルク空港が完成し、この小さなハブ空港も閉鎖。

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(当時の本物の壁、ではなく、展示美術品のようです)
 かたや、かつて西ドイツの首都だったボン、の近くにも空港があります。ボンとケルンの間にあるので、ボン・ケルン空港と呼ばれ、私はザグレブへ行くのに利用しました。今ではLCC用の空港となっていて、若干小さい空港です(国内6番目の規模)。少なくとも、デュッセルドルフ空港よりは小さいです。地方の空港とすると、小さすぎずという感じです。しかし、かつての首都圏内の重要な空港と考えると若干小さい気がします。ボンは西ドイツの首都、そして西ドイツ初代首相のアデンナウアー首相のお膝元でもあったので、この空港(建設)は政治的にも色々重要な意味があったのかなあと推測できます。
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静かな時間 [2024年ドイツ]

 アパート入居する際、大家さんから口を酸っぱくして言われてきたのが、ゴミの分別とRuhezeit(直訳すると、「静かな時間」)のルール、でした。最初に入居したアパートの大家さんは、「Ruhezeit」が何であるのか、どういう時間帯なのか、という説明が書かれた紙をわざわざ私に渡してくれたほどです。場所やアパートにもよるけれど、土曜日を含めた平日13時〜15時、22時〜6時は騒音無し、そして日曜日終日、静かな時間に指定されているということです。この時間は、洗濯機や掃除機、芝刈り機など音が出る物を使用してはいけない、というルールです。ただ、このルールは、フルタイム(共働き)の人が多い今、現代の生活に即していないという声も多く、私も含め、柔軟にルールを解釈する人も多いのが事実。アパートにどんな人が住んでいるのか、隣人がどんな人なのか、で柔軟性に差が出そうです。年寄りが多い建物だと(日曜日は特に)ルールに厳しい人が多いらしいです。私は最上階に住んでいて、下が子ども2−3人居る家庭なので、この「静かな時間ルール」は(お互い暗黙の了解で)割と柔軟に解釈している気がします。

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(デュッセルドルフで行われる試合)
 この「静かな時間」ルール、市町村によってもかなり異なります。そして、今年の夏にあるサッカーの欧州杯開催に向けて、ルールが緩和されるというニュースが出ていました。ドイツが開催国なので、デュッセルドルフを含め、各地で試合が開催されます。例えば、デュッセルドルフでの第一試合はフランス対オーストリア、21時キックオフ。22時夜間の騒音禁止時間にぶつかる、ということで、少なくともNRW州では夜間騒音禁止時間を、例外的に1時から6時までにするという法律改正が行われたそうです。これでパブリックビューイング等も存分に楽しめるということでしょうか。州レベルとはいえ、法律を改正するということからも、欧州杯を盛り上がらせようとしている意気込みを感じます(バーなども儲かるだろうし)。この記事を書いている4月中旬は、選手とスタジアムに入場するエスコートキッズの応募が始まっていて、いよいよだなあという感じです。ここ数年、ドイツ社会もなかなか落ち着かないので、ドイツは開催国として順当にある程度も勝ち進んで欲しいです(予選敗退になったらと想像するのが若干怖い)。
(「皆のホーム試合へようこそ」という様な意味でしょうか)
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Glass Onion: A Knives Out Mystery (2022) [映画’21-]

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 シリーズ物だと、前作、特に第1作目と比較してしまうのが次作の宿命。本作品も面白かった前作(1作目)と比較して見てしまいました。シリーズ物と観客に意識させないためなのか、あえて、「Knives Out」という前作のタイトルを最初に持ってきていない2作目。シリーズと言っても、前作と今作のストーリーに関連性は無いし、単純にあの探偵が出てくる、という意味でシリーズ。それでもやっぱり前作と比較してしまい、正直トリックの意外性という意味では、「えっ、これがトリック/タネ?前回の方が意外性は強かったかも」と正直思ってしまいました。しかし、個人的にトリックは最後まで見破れなかったし、特にエドワード・ノートンがはまり役でした。この映画の様な役が本当に上手いと思います。

 Netflix製作で、とにかくお金を無駄に使う、という感じの映画で、正直あまり好きなタイプの映画の撮り方ではありませんでした。それでも2時間半楽しめたのは脚本がしっかりしていたからでしょう。あまり意識させない様に伏線がしっかり張られていて、後に「こういうことだったのね」ということが分かる、私好みの脚本でした。また、前作同様社会風刺もしっかり効いていました。Glass Onionが何を意味しているのか作品内で説明はされていました。が、他にも、英語のスラング等で何か意味があるのか、鑑賞後に調べてみました。色々な意味や背景がある様だけれど、このタイトルにもなかなか風刺がきいていて、鑑賞後も「ひっかかった!」と思えてしまうほど、結局楽しんだ作品でした。この探偵さんも「スパイ活動」を引退したので、次作もあることを期待しています。
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こだわりのあるカフェ [2024年ドイツ]

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(自宅で私がコーヒー豆保存に使っている缶)
 以前の記事にも書いている通り、カフェ巡りが割と好きです。自分の住んでいるデュッセルドルフだけではなく、ドイツ国内で色々なカフェでコーヒーを飲むのが私は好きです。好み、なので、味の差はもちろん出るけれど、「コーヒー(豆)にこだわっている店」の雰囲気は、どこも似ている気がします。木製テーブルだったり、木製のお皿を使っているのが多い印象。私が一番の判断基準にしているのは、HARIOの商品を飾って/販売しているかどうか。絶対に味が美味しい、という保証はないけれど、割とコーヒーにこだわっている店はHARIO商品を置いています。ちなみに私はHARIOが日本の会社ということをドイツに来るまで知りませんでした。カフェに行くと、(日本語表記そのままで)HARIO製ドリッパーの箱が展示/販売されていて、「HARIOって日本の会社なんだ!」と驚いた記憶があります。HARIOはフィルターコーヒーの商品が多いので、ドイツで個人的に使ったことはありませんが。

 蛇足ですが、私が一番好きなコーヒー器具ブランドは、Bialettiです。シンプルなデザインとちょっと古い感じがとても好きです。
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