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夏といえば 後編 [2022年ドイツ]

 ドイツで、夕食をKaltes Essen(冷たい食事)と表現することがあります。その名の通り、火を使わない食事を取ることから、このような表現になったようです。パンとサラミ、ピクルス、野菜、みたいな食事を取るらしいです。諸説色々あるけれど、工場で働く人が多かった時代、工場の食堂で暖かい食事(しっかりした食事)を取るから、夜は軽く、という感じらしいです。(冷たい)弁当に慣れている私からすると、昼食は冷たくても良いけれど、夜は何か暖かいものを食べたくなります。

 が、例外は猛暑の夏。さっぱりしたものが食べたくなります。また、扇風機しかが無い部屋なので、あまり火を使わないことで、部屋の温度を低く保つことも出来ます(ブログを書いている現在、室温32度)。となると、猛暑の間は、特に連日サラダになります。幸い、野菜は日本と比べると安いので、たくさん野菜を入れたサラダを作ることが出来ます。

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(レンズ豆は色々な種類があって、サラダによく使うのはこの写真のような、緑レンズ豆。そしてカレーやスープに使うのは、赤レンズ豆)
 個人的に気に入っているのは、クスクスサラダとレンズ豆のサラダ。フランス語圏に居る時に教えてもらったレシピで作っているのですが、両方とも、フランスでよく食べられているサラダです。トマト、ズッキーニ、パプリカ、コーン等々、スーパーで買ってきた野菜を入れて、味付けするだけ、という手軽さも私が気に入っている理由の一つです。まだ30度近い日が続くようなのですが、次は何のサラダを作ろうかな。
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夏といえば 前編 [2022年ドイツ]

 昨年は30度超えの日が数えるほどしか無かったのですが、今年は世界各国同様、ドイツでも30度超えが続いています。先日はついに34度。湿度+40度近くなる日本に比べると、暑くはないと思ってしまいますが、ドイツではクーラーが浸透してないので、マスク着用での電車内はかなり暑いです。

 そんな夏に食べたくなるのは、アイス!普通のアイスはもちろん、かき氷からシャーベット、ソフトクリームまで、何でも好きで食べます。ヨーロッパに来て好きになったのは、フローズン・ヨーグルトでしょうか。日本では食べたことがなかったので、物珍しさで食べ始めたのですが、さっぱりしていて暑い夏にはぴったりです。名前の通り、ヨーグルトが入っているので、プレーン味でもちょっと酸味があって、美味しいです。フローズンヨーグルト屋へ行くと、色々トッピングが出来るのですが、プレーンでも結構美味しいので、私はいつも色々迷って、フルーツシロップをかけるだけ、というシンプルな味を選んでしまいます。

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(Yomaroのフローズンヨーグルト)
 引っ越してきたアパート近くにアイスクリーム屋が2軒あるのですが、その内一軒はYomaroというフローズンヨーグルト専門店。いつも行列が出来ていて美味しいお店です。ちなみに、ドイツの主流は、ジェラート(イタリア系の移民が多いのもあって)屋や普通のアイスクリーム屋なので、フローズンヨーグルトのお店はまだまだ限られています。そして、面白いのが、多くのアイスクリーム屋が季節限定営業ということ。1年中営業しているところもありますが、ほとんどが春中盤から夏の終わりまでの営業で、秋になると完全に閉めてしまったり、全く別の商品を売る店舗になっています。近くのアイスクリーム屋、夏はアイスクリームを売って、冬は洋服を売っていました。日本で言う間借り飲食店のような感じで、オーナーは同じだけれど店舗を運営している人が異なるのか、また従業員は一体どこへ移動していくのか(季節労働者なのか、ずっと同じ店で雇われているのか)、色々気になる運営スタイルではあります。

 天気予報を確認すると来週以降も30度超えが続きます。後何回フローズンヨーグルトを食べられるかな。
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The Prestige(2006) [映画’21-]

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 簡単に説明すると、19世紀末の2人のマジシャンの競争、を軸にした話です。昔のマジックを現代の視点で見ると、当時は無かった(ちょっと進歩した)トリックや技術が登場して一気に映画が面白くなくなるということがたまにあります。が、今作品は19世紀当時としては新技術/SFを登場させているけれど、許容範囲以内でした。この主人公である、ヒュー・ジャックマンは私の中で、「『ザ・グレイテスト・ショーマン』の人」なので、この時のショーの人と今回のマジシャンと少しキャラクターが被ってしまい、最初は頭の中で混乱してしまいました。また同じく今作品の主人公、クリスチャン・ベールとマイケル・ケインは「バットマン」シリーズの、バットマンと執事のイメージが強く、今作品でも似たような関係性で「あれ?」とバットマンと混乱してしまうことも何度かありました。ただ、この混乱も映画冒頭だけでした。

 結果的に、伏線がすごくしっかりしていて、良い意味で裏切られ、かなり楽しめた作品でした。全作品見たわけではないけれど、この監督作品の中で一番面白かったと思いました。ストーリーがしっかりしているのはもちろん、作品自体もストーリーのメインテーマに沿った作りで、映画自体が何重もの構造になっていて、私の好きなタイプの作品でした。鑑賞者が鑑賞中は気づかない程度、でも若干記憶には残る違和感をしっかり残した伏線、そして最後にそれを回収となっていて、映画が終わると「あの違和感 、あのセリフはそういうことだったのね!」と分かり、スッキリします。
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話題の9ユーロチケット [2022年ドイツ]

 初めて9ユーロチケットの話題が出たのは、今年3月下旬。ニュースでこの話題を見かけ、ドイツ人の同僚に聞いてみると、「仕事が遅いDB(ドイツ鉄道)だから、実現する可能性がほとんど無いよ」と言われました。ただ、私のドイツへの帰国が近づくにつれ(日本出国が5月中旬)、ニュースでは、具体的な話が色々出てきました。1ヶ月の料金が9ユーロ。このチケットを持っていれば、原則、ドイツ全国の普通列車(新幹線を除く)が乗り放題というもの。ただ、地方によっては例外的にこの9ユーロチケットでは乗車できない電車もあるとのことでした。日本でこのニュースを追っていた私は、全く信じられず、ドイツ帰国の翌日、わざわざ駅へ行って確認したほどです(購入方法を確認するついでに)。駅の窓口の人もこの質問を不思議に思ったようで、「身軽に、ただ9ユーロ持ってくれば買えるよ」と言っていました。

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(9ユーロチケットの広告)
 この9ユーロチケット、6―8月、3ヶ月間だけのキャンペーン。私は普段大学へ行くまでの定期として、月80ユーロちょっと払っているので、もちろんこの9ユーロチケットを購入しました。ただ、納税者としては複雑な気持ちも。「何のため政策?」と正直思ってしまいます(どこかの国のばらまきにも似ているかな)。公式には「電気代等の高騰に対する支援/環境対策」ということになっています。電車の本数が増えた訳ではないので、乗客数急増で、電車の遅延/欠便が増加。9ユーロで乗客が急増→駅構内/レールの工事は通常通り行われる場所もあり、でも本数は増えず→運転手、駅員の負担は増える→休む/離職する駅員、運転手が増える→遅延、キャンセル、最終目的地まで行かない電車が増える、という悪循環です。

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(赤丸部分に、遅延、キャンセル等の情報が表示されます。通常時は何も表示が無い=青くなっているのですが、ここ最近はずっと真っ白)
 夏休み中のキャンペーンなので、観光客誘致(誰でも購入出来るチケットなので)も兼ねているとは思いますが、夏休みが始まっていない6月時点既にダイヤは乱れに乱れていました。私が住んでいるデュッセルドルフと勤務先の間には、空港もあり、乗り降りもかなり多いので、通勤経路はダイヤの乱れが日常茶飯事になりました。ダイヤの乱れで済めばラッキー、ホームが何度も変わったり、10分遅延と言われてホームで待っていると結局、「この便はキャンセルになりました」とのアナウンス。遅延が続いて、最終目的地まで到着せず、全員途中の駅で途中下車ということもあります。先日乗った電車の最終目的地はデュッセルドルフ駅、でもその一駅前の「デュッセルドルフ空港」に金・土・日には停止しないという不思議な線でした。この9ユーロチケットのせいなのかどうかはよく分からない変更でした。空港駅に停車しないせいか、車内にほとんど乗客はおらず。普段と異なる経路でデュッセルドルフ駅へ向かったので私はかなり心配になりましたが、無事到着。

 今月で9ユーロチケットも終わるので、9月以降は落ち着くかなあと思っていたら、「9ユーロではなくても、似たような政策を施行予定」という話が出ています。どうなることやら。結局、6月以降、あまりにも遅延、キャンセルが多いので、私は出勤時間を30分早めました。
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