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首都っぽくない首都 [2024年ドイツ]

 私は飛行機に乗るのが好きなので、空港は結構好きな場所の一つです。そんな空港の場所について、今回は書いていきたいです。

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(元首都の空港、ボン・ケルン空港。天井のデザインがちょっと古い感じ)
 ドイツ外から来る友人、特にベルリン空港を利用する人達が口を揃えて言っていたのが「首都っぽくない空港だね!」でした。数年前にようやく(10年近くかけて)完成したベルリン・ブランデンブルク空港がオープンするまでは、ベルリン・ティーゲル空港が首都ベルリンの「ハブ」空港でした。私の友人達もこのティーゲル空港に降り立ち、「小さい」という印象を抱いていたのでした。歴史の色々な出来事が重なって、「とりあえず」の空港が長らくハブ空港となっていたので、正直私が今まで利用した首都圏内の空港で一番小さな空港がベルリン・ブランデンブルク空港でした。無事にベルリン・ブランデンブルク空港が完成し、この小さなハブ空港も閉鎖。

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(当時の本物の壁、ではなく、展示美術品のようです)
 かたや、かつて西ドイツの首都だったボン、の近くにも空港があります。ボンとケルンの間にあるので、ボン・ケルン空港と呼ばれ、私はザグレブへ行くのに利用しました。今ではLCC用の空港となっていて、若干小さい空港です(国内6番目の規模)。少なくとも、デュッセルドルフ空港よりは小さいです。地方の空港とすると、小さすぎずという感じです。しかし、かつての首都圏内の重要な空港と考えると若干小さい気がします。ボンは西ドイツの首都、そして西ドイツ初代首相のアデンナウアー首相のお膝元でもあったので、この空港(建設)は政治的にも色々重要な意味があったのかなあと推測できます。
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静かな時間 [2024年ドイツ]

 アパート入居する際、大家さんから口を酸っぱくして言われてきたのが、ゴミの分別とRuhezeit(直訳すると、「静かな時間」)のルール、でした。最初に入居したアパートの大家さんは、「Ruhezeit」が何であるのか、どういう時間帯なのか、という説明が書かれた紙をわざわざ私に渡してくれたほどです。場所やアパートにもよるけれど、土曜日を含めた平日13時〜15時、22時〜6時は騒音無し、そして日曜日終日、静かな時間に指定されているということです。この時間は、洗濯機や掃除機、芝刈り機など音が出る物を使用してはいけない、というルールです。ただ、このルールは、フルタイム(共働き)の人が多い今、現代の生活に即していないという声も多く、私も含め、柔軟にルールを解釈する人も多いのが事実。アパートにどんな人が住んでいるのか、隣人がどんな人なのか、で柔軟性に差が出そうです。年寄りが多い建物だと(日曜日は特に)ルールに厳しい人が多いらしいです。私は最上階に住んでいて、下が子ども2−3人居る家庭なので、この「静かな時間ルール」は(お互い暗黙の了解で)割と柔軟に解釈している気がします。

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(デュッセルドルフで行われる試合)
 この「静かな時間」ルール、市町村によってもかなり異なります。そして、今年の夏にあるサッカーの欧州杯開催に向けて、ルールが緩和されるというニュースが出ていました。ドイツが開催国なので、デュッセルドルフを含め、各地で試合が開催されます。例えば、デュッセルドルフでの第一試合はフランス対オーストリア、21時キックオフ。22時夜間の騒音禁止時間にぶつかる、ということで、少なくともNRW州では夜間騒音禁止時間を、例外的に1時から6時までにするという法律改正が行われたそうです。これでパブリックビューイング等も存分に楽しめるということでしょうか。州レベルとはいえ、法律を改正するということからも、欧州杯を盛り上がらせようとしている意気込みを感じます(バーなども儲かるだろうし)。この記事を書いている4月中旬は、選手とスタジアムに入場するエスコートキッズの応募が始まっていて、いよいよだなあという感じです。ここ数年、ドイツ社会もなかなか落ち着かないので、ドイツは開催国として順当にある程度も勝ち進んで欲しいです(予選敗退になったらと想像するのが若干怖い)。
(「皆のホーム試合へようこそ」という様な意味でしょうか)
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こだわりのあるカフェ [2024年ドイツ]

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(自宅で私がコーヒー豆保存に使っている缶)
 以前の記事にも書いている通り、カフェ巡りが割と好きです。自分の住んでいるデュッセルドルフだけではなく、ドイツ国内で色々なカフェでコーヒーを飲むのが私は好きです。好み、なので、味の差はもちろん出るけれど、「コーヒー(豆)にこだわっている店」の雰囲気は、どこも似ている気がします。木製テーブルだったり、木製のお皿を使っているのが多い印象。私が一番の判断基準にしているのは、HARIOの商品を飾って/販売しているかどうか。絶対に味が美味しい、という保証はないけれど、割とコーヒーにこだわっている店はHARIO商品を置いています。ちなみに私はHARIOが日本の会社ということをドイツに来るまで知りませんでした。カフェに行くと、(日本語表記そのままで)HARIO製ドリッパーの箱が展示/販売されていて、「HARIOって日本の会社なんだ!」と驚いた記憶があります。HARIOはフィルターコーヒーの商品が多いので、ドイツで個人的に使ったことはありませんが。

 蛇足ですが、私が一番好きなコーヒー器具ブランドは、Bialettiです。シンプルなデザインとちょっと古い感じがとても好きです。
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レンタルバイク [2024年ドイツ]

 以前、自転車がパンクして自転車屋を転々として直してもらった話を書きましたが、その自転車を使うこと2ヶ月ほど、雨が毎日の様に降る11月になり、1ヶ月ほど自転車に乗らず最寄り駅に放置(最寄り駅と大学の移動間に使っているやつ)していました。12月上旬、久々に晴れたので自転車に乗ろうとすると、自転車が無い!駅の2つの出口両方に駐輪場があるのですが(東側と中央出口)、よく停めていたのは東側。以前は中央出口にも停めていたので、そちらを確認するも見当たらず。そこまで多くの自転車が駐輪しているわけではないので、「長く駐輪しすぎなので、撤去して下さい」の注意書きをもらうわけでもなく。鍵はかけていたけれど、多分1ヶ月放置したので盗まれた様です。東側は駐輪している自転車(15台ぐらい)が少ないから、盗まれてしまったのでしょうか。

 何度か、東側と中央出口側の駐輪所を確認しても、自転車は結局見つかりませんでした。もちろん、こういうことになることはなんとなく見込んで中古自転車を買っていたのですが、やっぱり盗まれるとちょっと落ち込みます。特に、最近は駅前の道路で大規模工事が行われていて、バスが遅延しているので、晴れている日は「自転車があれば、もっと早く着くのに」と思うこともしばしば。E-bay(ドイツの「メルカリ」の様なサイト)を見ながら、中古自転車を探すことに。

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(レンタルできるバイクが並ぶバイクステーション)
 同時に、中古自転車が見つかるまでは、レンタルバイクを使ってみることに。月10ユーロで、ドイツほぼ全国のレンタルバイクが使えます。最初30分無料で、その後追加料金がかかる、という感じです。このサービス思った以上に使いやすかったです。アプリから、現在地の最寄りバイクステーションが探せるだけでなく、そこに何台利用可能の自転車があるのか、ということもすぐに分かります。スマホでバイクのバーコードを読み取ると自動でリングロックが開き、使用後はリングロックの鍵をガチャッと手動でかけてバイクステーションに駐輪すると返却完了となります。アプリと自転車が連携しているので、(もちろん)GPSで追跡されています。自分がどの自転車を、どのルートを大体通って、何分利用したか、ということがアカウントの履歴に表示されます。自分が使うルートは限られているとはいえ、GPSで追跡されているというのは若干怖いですが。特に天気が全く読めない冬、市内の様々なところにある最寄りのバイクステーションから乗れて、(決まった場所に)乗り捨て出来るというのはかなり便利でした。ちなみに、デュッセルドルフでもこのレンタルバイクのシステムがあります。が、私の家から最寄りのバイクステーションはかなり人気の様で、レンタルできる自転車が常に無いという状態です。

 無事に中古自転車も手に入れて、レンタルバイクの月間利用は1ヶ月のみ。また機会があったら使ってみたいと思いますが、とりあえずは新しい中古自転車を使いこなしたいです。と思っていたら、2週間ほど雨でまだ新しい自転車に乗れていません。
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ストでも通勤 [2024年ドイツ]

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(平日の朝。普段なら人がいっぱいだけれど、ドイツ鉄道スト中はほとんど人が居ない)
 ストはフランス(と昔のイギリス)の「国民スポーツ」だと思っていたら、ドイツでも割と多くなってきました。ドイツ鉄道のストは今年に入ってから、既に2−3回はやっている様な気がします。1月下旬は6日近いストで、「(ドイツ鉄道)史上初」の長さだった様。新幹線の様な高速列車は全て運休、鈍行/普通列車は本数を減らして運行という感じです。そのため、ストの日はどうしても用事がある場合は、車通勤、リモートに切り替え、という人が多くなります。出張がある日に、ストが直撃すると色々大変ですが、私はドイツ鉄道のストでも割と大学に行っています。というのも、車を持っている人は迷わず車で通勤してくるので、ラッシュアワーでも座れるし、遅延もそこまで多くない、とストの間は、割と快適な旅になります。

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(近距離交通機関がスト中)
 逆に不便になるのは、近距離公共交通機関がストをした時。先月も一度、2月も既に一度ストがありました。大学へ向かうのは、最寄り駅からバスまたは路面電車なので、のストがあると、徒歩または自転車で向かうことになります。近距離公共交通機関のストの日に雨、となると、私は大学へ行くのはおとなしく諦めて、リモートに切り替えています。コロナが一段落してリモート/在宅はしなくても良いかな、と思っていたけれど、今年に入って予想外にリモートをしなければならない日が増えてきました。
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ドイツで初めての病欠 最終回 [2024年ドイツ]

 無事に勤務先へ提出する書類はもらったけれど、診察はしてもらえず。ただ、葛根湯を飲み続けても効果が無いので、かかりつけ医を出てその足で薬局へ。自分の症状を伝えると、いくつか薬を紹介してくれました。風邪全体に効く薬、咳止め、鼻水/鼻風邪、と各症状に対する薬。知らない薬ばかりでよく分からず、とりあえず咳、鼻風邪の各症状に効く薬を買いました(併用可でした)。

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(風邪のお茶)
 また、ドイツで風邪対策に使う「ハーブティー」も薬局で購入。風邪をひいたぐらいで病院には行かない人が多いので(予約が取れないというのが大きい気がする)、ハーブティーを飲んで寝る、という方法を取る人が多いです。その名の通り、様々な「Erkältungstee(風邪のお茶)」が販売されていました。なんとなく、龍角散とか南天のど飴みたいな、かなり苦いお茶だったら嫌だなあと思っていましたが、店員さん曰く「飲みやすいですよ」とのことでした。私が買ったものは、ニワトコの花、西洋ヤナギの樹皮、菩提樹の花、が入っているハーブティーでした。特に苦くもなく、飲みやすいお茶でした。

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(鼻風邪の薬)
 咳の薬は錠剤で普通に飲めたのですが、鼻水/鼻風邪の薬はスプレーで、私には初めてのタイプでした。説明書を読むと、鼻に入れてスプレーをして、吸い込む、というやり方なのですが、最初はなかなか上手く出来ませんでした。スプレーと言っても液体なので、上手くやらないと、プールで鼻に水が入って間違って吸い込んで鼻が痛くなる感じになります。健康が一番と痛感した長めの風邪でした。
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ドイツで初めての病欠 その2 [2024年ドイツ]

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(結局1週間近い不調。結果的に1週間のコーヒー断ちでもありました)
 勤務先によるけれど、3日以上の病欠の場合は、医者からの「Arbeitsunfähigkeitsbescheinigung(職務不能証明書)」という書類を出さなくてはなりません。面白いのはこの書類、医者の「診断書」ではありません。書類自体には症状や病名は記載されておらず、○月○日から○月○日まで職務不能、としか書かれていません。プライバシー保護の観点から、被雇用者は雇用主に対して自分の健康の情報について知らせなくて良い、ということの様です。この書類を出す際、私の雇用先の大学担当者からも散々、「病欠の書類には、絶対に病気名や診断を記載しないように」と言われました。

 ただ、医者が作る書類ではあるので、かかりつけ医へ向い、なんとかこの証明書をもらわなくてはなりません。予約可能日まで待っている訳にいかないので、朝一でとりあえずかかりつけ医へ。受付ではもちろん、「予約が無いと、診察はできません」と言われたけれど、「風邪っぽいので、病欠のため勤務先に『職務不能証明書』が必要です」と説明すると、受付の人は沈黙数秒間。「うちのクリニックの患者?」と聞かれ、「はい」と答え、私の保険カード/保険証を受け取ってくれました。担当医に電話でもするのかな、と思っていたら、保険カードから私の必要情報を取り込んで、「3日ぐらい(病欠)で大丈夫ね?」と言って、(特に診断も無く)あっという間に3日間病欠の「職務不能証明書」を作ってくれました。
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ドイツで初めての病欠 その1 [2024年ドイツ]

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(頼みののど飴も効かず。ドイツでのど飴と言えば、スイスのメーカー、「Ricola」)
 ここ数年、年末になると体調を崩し、風邪を引いていました。2023年末は(仕事が立て込んでいて)少し変則的なスケジュールを自分で組んでいて、6日間クリスマス休み、仕事2日間、年末そして年始4日間休みとしていました。6日間のんびりスイスで過ごして、仕事をしながら、若干風邪の「臭い」もしつつ、葛根湯を飲みながら無事に2024年が明けました。仕事がとりあえず片付いた安心感と、風邪をひかなかった大晦日で安心したのか、新年明け早々、鼻水、咳、という典型的な風邪の症状が出ました。ただ、私は普段の軽い風邪は若干熱っぽい感じだけなのですが、今回は鼻水、咳も出たので珍しいなあと思っていました。

 今回は多分、熱も出ている感じがしたけれど、体温計が壊れていてどれくらい熱が出ているのかも分からず。なんとなく、咳というか喉からくる感じがコロナのかかり始めに似ていたので、コロナ検査キットを使って自分で検査するも陰性。よく分からないので、葛根湯を飲みながらとにかく寝る数日間。これまでの風邪は葛根湯を飲んで寝れば数日で治ったのに、ほとんど効かず。夜中に熱が上がって(体がほてっている感じ)起きるという何ともしんどい数日でした。後に調べると、葛根湯は服用すると「体を温めて」治す薬なので、単に葛根湯の効果が出ていただけかもしれませんが。

 風邪のひき始めに効果がある葛根湯ではなく、より「強い」風邪薬が必要なのかなとも思いました。ただ、やっかいなのは、ドイツの病院/かかりつけ医者、日本の様に風邪をひいたから、予約無しの飛び込みで診察がなかなか難しい点(健康保険によるけれど)。自分のかかりつけ医者のホームページを見ても、最速の予約可能日が10日後となっていました。ただこの時点で、自分の申請した有給休暇は終わっていたので、勤務先に病欠届けを出さなくてはなりません。
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新しい習慣 後半 [2024年ドイツ]

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(道ばたに生えている「雑草」みたいだけれど美味しい野菜、マーシュ)
 市場に通うになってから数ヶ月、11月にはFeldsalat(ドイツ語で「平原のサラダ」)という野菜の季節になりました。日本語は、(フランス語から)「マーシュ」というみたいです。見た目が雑草みたいだけれど、サラダとしてよく食べる野菜で、私は大好きな野菜です。冬の野菜なので、11月ごろから1月ぐらいまで出回っている野菜です。

 昨年12月も毎週の様に買ってると、いつも担当しているおじさんから、「来週の分、事前注文しておく?」といきなり聞かれました。というのもこの時は、クリスマス前、翌週がクリスマス数日前の営業日でした。マーシュを含め野菜が大量に売買される時期だから、事前に言ってくれたら/予約してくれたら必要分のマーシュを横にとっておいてあげるよ、という意味でした。毎週の様に、マーシュ(とタマネギ)を買っていたので、かなり印象に残っていたのでしょうか。ただ、この数日後にスイスへ向かうことになっていたので、今回は丁寧に断って「また来年(2024年)に」と言っておきました。農家の人達というか、野菜の生産者が市場で働いているので、クリスマス後から市場も3週間のお休み。数日前が初営業となりました。
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新しい習慣 前半 [2024年ドイツ]

 コロナ明けたぐらいから、ドイツもインフレで物価が上がっています。ドイツの統計によると、2023年平均で物価全体5.9%値上がりしたそうです。私は週一で食料/生活必需品を買うのですが、その時の合計額が2020年−21年頃に比べるとしっかり上がっているのがよく分かります。もちろん、値段が下がっているものもあるけれど、よく自炊に使う食料品は割と値上がりしています。ただ、気候変動の影響なのか、供給元が変わったのかよく分からないけれど、行きつけのスーパーで買う野菜の質がイマイチになった気も。長持ちするイメージのタマネギも3個に一つは腐っていたりして、別の場所で野菜を手に入れることに。

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(市場)
 スーパーから300mぐらいのところで、週一で市場をやっているので、そこで野菜を手に入れることに。市場で売られているものは、スーパーと比べると、値段がかなり高い、というイメージがあったのですが、実際行ってみるとそこまで高くはありませんでした。スーパーと同じか、少し高いぐらい。ただ、市場で買った野菜で、腐った物に当たったことは一度もありません。また、スーパーでは袋売りされているものも多くて、一人で消費するには多すぎるものもあります。しかし市場はほとんど量り売りで、無駄なく自分に必要な分だけを買えます。

 市場には、いくつか「スタンド」というか、店があるのですが、私はいつも同じところで買っています(野菜の種類が一番多い)。何人かが店の奥で働いていて、私はなぜかいつも同じおじさんに当たります。特に話をすることはないけれど、野菜が大きすぎると(頼むと)大きな包丁で切ってくれたり、テキパキ動いてくれます。
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