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スーツケースの鍵事件 後半 [旅’20-]

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 百貨店閉店まで1時間。近くの百貨店にはスーツケースコーナーがあるので、そこで、似たようなスーツケースの鍵がないかなという楽観的すぎる望みを持って向かったのでした。鍵の写真を見せながら説明すると、案の定、「この鍵穴は関係なくて、個人用の鍵/開け方が絶対に他にあるから探してみて」と諭されてしまいました。幸い、ドイツでは珍しく優しく接客してくれたれど、「他に鍵なんかあったかな?」と途方に暮れてしまいました。百貨店から家へ向かう道中には、「スーツケースは今回諦めて、大きなバックパックで行くか」と思うようになってしまいました。

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 再度、スーツケースと対峙し、また、色々触ってガチャガチャやってみると、ついに、スライダー(ファスナー持ち手部分)がカチャッと外れる音がしました。この小さな音だけでこんなに安堵できるのかというぐらい、ホッと一安心してしまいました。写真で白線の丸が付いている部分がスイッチのようになっていて(分かりにくいけれど)、赤い矢印の方向に向かって押すとスライダーが取れる、という仕組みでした。鍵の施錠マークもあり、一応二重でさらに鍵を個人でかけることも出来るようです。このための鍵もスーツケースについていました。鍵を出しておいたら混乱すると思ったであろう過去の自分、その鍵はしっかり購入した時のまま状態でした(スーツケースの中に入っていたということ)。無事に、スーツケースに荷物を詰め、ベトナムへ出発出来たのでした。

 という訳で、荷物が多くなるであろう旅までまた期間が空くので、今回備忘録的に書いてみました。ただ、こんなにドキドキ焦ったのは久々なので、強烈な思い出として、記憶に残りそうな気もします。
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スーツケースの鍵事件 前半 [旅’20-]

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 今回ベトナムに現地調査のため1ヶ月滞在中なのですが、一番驚いた、というか、慌てたのがスーツケースでした。数々の長距離移動と引っ越しを10年以上耐え抜いたスーツケースに日本で別れを告げ、新しいスーツケースを日本で買ってもらったのでした。軽い素材で、そして丈夫という、ものでした。日本からドイツに戻ってきたのが今年の5月。それ以降、大きな旅行は無かったので、スーツケースは物置に。4ヶ月ぶりに、物置からスーツケースを持ってきて、荷造りをしようとみると、スーツケースが開かない。この時点で出発前日午後6時半、翌日家出発は午前7時半。

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 鍵穴が一応あるので、自分の「鍵用ケース」(普段使わない鍵やスペアを入れている容器)を確認してみるも、鍵穴に合う鍵は見つからず。そもそも物置に閉まった時、鍵を閉めた覚えもなし。ただ、スーツケース購入時に、「開け方が結構特殊だな」と思って、そんな話を母としたことだけは記憶しているのだけれど、肝心の開け方が全く思い出せません。ガチャガチャ色々触ってみても、うんともすんとも言いません。鍵らしいのは写真に写っている部分のみ。色々調べてみると、この鍵穴は、TSAという、主にアメリカの空港の荷物検査員が(鍵穴を壊さず)勝手に開けて点検出来るためのもの。そうすると、私が開けるための鍵はどこ?と益々混乱。

 一応鍵のSOSに電話してみましたが、もちろん、「うちのSOSは(家の)ドアのみで、荷物はやってません」と言われてしまいました。色々鍵を取り扱っている店はもう既に閉店しているので、とりあえず、スーツケースが売ってそうな場所に行ってみようと思い、百貨店へ。
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