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2023年の映画 [映画’21-]

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(ケルンのクリスマスマーケット)
 今年も飛行機移動が割とあったのですが、あまり見ることが出来ず、17本鑑賞でした。私の2023年の3本はこちら。
1. Anatomie d’une Chute (2023)
 例年、この「○○年の映画」記事では決してナンバーワン、ツー、スリーを選ぶわけではありません。が、以前の感想で書いた通り、この映画は個人的に今年のナンバーワンでした。鑑賞して若干時間が経った今思い返しても、シナリオが良かったです。

2.Annie Hall(1977)
 ウディ・アレン監督の有名どころ、と言われるこの作品を見ていなかったので、ようやく鑑賞。半世紀近く前に作られた作品なので、古い部分はもちろんあるけれど、インテリの人達のウダウダ話す感じは今にも通じる部分がある気がします。更に、ヒロインのファッションがオシャレ!1970年代に流行ったファッション、なのかもしれないけれど、とても新鮮でした。

3.Knives Out (2019) & See how they run (2022)
 2作品挙げてしまったけれど、期待以上だった、という意味で、そして両作品ともいわゆる探偵物。前者が「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」、後者が「ウェスト・エンド殺人事件」。細かく伏線が張られていて、最後に「なるほど、そういうことね」としっかり納得出来る両作品でした。両方とも続編が作られて良さそうな気がするけれど、どうなんでしょうか。

番外編 すずめの戸締まり(2022)
 こちらもあまり期待せず見たのですが、意外と良かったです。「ちょっと無理があるだろう」と思う部分も多いけれど、昔存在していたであろう解釈をアニメで再現と考えると、なかなか面白かったです。「君の名は」は映像がリアルで、東京の街をアニメでとてもキレイに/正確に表現していると思いましたが、話は知識があまり無くてよく分からなかった、というのが正直なところ。今回も全てを理解出来たわけではないけれど、身近な現象ではあるので、「こういう解釈もあったのね」という様にわりと理解しやすかった気がします。また、舞台は私が行き慣れている場所だったのですが、「アニメで再現しているけれど、かなりリアルだな」と再度感じました。

 来年はもう少し映画を見る年にしたいと思います。2023年はお世話になりました。2024年もこのブログをどうぞよろしくお願いいたします。
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趣味の部屋が完成 [2023年ドイツ]

 「趣味の部屋」の話を書いたのが半年以上前。自分用の買い物となると、なかなか私は腰が上がらないので、ズルズルと引き延ばしていました。なんとしても今年中に趣味の部屋を完成させたいと思い、「ブラックフライデー」という消費主義の波にのって、なんとか必要なものを揃えました。一番必要だったのが、プロジェクター、でした。大学などで、パワーポイントを映し出す機械、と説明するのが一番分かりやすいでしょうか。部屋の壁が白いので、趣味の部屋で映画などをプロジェクターで投影して小さなホームシアターを作ったのでした。一番重要なプロジェクター、スピーカーの様に値段がピンキリ。用途も色々で、選ぶのがとても大変でした。

 プロジェクターを持っている人に話を聞いたり、数日ブログやクチコミを読んで分かったのが、私に最低限必要な機能が、オートフォーカス。どこにプロジェクターを置いても、自動で焦点を合わせてくれる機能です。この機能が付いている商品も一つでないので、いくつかに絞り込んだのですが、買う当日になって、結局迷って、更に費やすこと数時間。ようやく決めて、無事に購入することが出来たのでした。

 オートフォーカス機能が付いているだけあって、プロジェクター自体も色々「賢い」印象。ただ、著作権の関係で、直接投影できないサブスクサービスもあって、別のアプリを入れたりしなくてはならない感じでした。ただ、私はノートパソコンにケーブルを繋いで、文字通りただ投影するだけなので、今のところスムーズに映画/ドラマ鑑賞が出来ています。真っ平らの壁ではないので、投影した際に、壁のボコボコが気になるかなと思ったのですが、私は気になりませんでした。

 今までノートパソコンで見ていたドイツのドラマをこのプロジェクターで見たのですが、映像の動きがスムーズなことにびっくり!新シリーズを見始めたので、「撮影カメラの質が上がったのかな?」と最初は思っていました。試しに新シリーズをノートパソコンで見てみましたが、やはり出力側、つまり上映する機械(ノートパソコンVSプロジェクター)の質の問題でした。

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(エラーが出て静止中)
 ちなみに予想外に若干苦労したのは、初期設定。プロジェクター自体をWifiに接続出来るのですが、それもスマホのGoogleアカウントを通じて、という、私には初めてのやり方。Wifiのルーターに書かれているパスワードをそのまま入力しても良いのだけれど、リモコン操作で時間がかかりそうなので、スマホでの接続に再度挑戦。Wifiのネットワーク環境が悪かったのか、スマホの調子が悪かったのか、2,3度トライしてもエラー表示。自分のWifiに、自分のスマホを通じて、自分のプロジェクターを接続出来ない、というなんとも不思議な状況に笑ってしまいました。結局なぜエラーが出たのかよく分からないまま、4度目の挑戦で無事にプロジェクターをWifiに接続出来ました。
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Anatomie d’une Chute (2023) [映画’21-]

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 今年のカンヌで大賞を取って、フランス(とドイツでも若干)で話題になっていた作品を年末にようやく鑑賞することが出来ました。フランス映画だけれど、ドイツでも割と長めに上映しています。クリスマス/年末の駆け込み鑑賞でしたが、今年の映画をざっと振り返っても私の中では「2023年の映画ナンバーワン」かもしれません。原題は「落下の解剖学」と訳され、邦題もこの訳の通りとなる様です。フランスでのとある転落事故を元に裁判が開かれ、転落死を「解剖」するというストーリー。映画内のキャラクター(とこの作品を見ている観客)がこの裁判を追っていくのですが、色々なものが、少なくとも私にとっては、リアルでした。配役、セリフ、シナリオがとても上手に、リアルな現代を描いている気がしました。特に、映画内で登場する口喧嘩は、今まで見てきた映画の口喧嘩の中でもずば抜けて見応えのある、喧嘩でした。実際映画内のキャラクターと同じ立場になったことがあるわけではないけれど、似たようなセリフを聞いたことがあるので、これもまたリアルに感じた理由かもしれません。

 いわゆる、「法廷」のジャンルでもあるので、フランスの法廷システムも垣間見え、シナリオもかなりしっかりしていた作品でした。トリック、という意味での脚本ではなく、セリフや表現、という意味でのシナリオ/脚本がかなりしっかりしていました。映画の半分ぐらいが法廷でのやりとりなので、微妙な表現、そういった表現の定義などが、とても上手にセリフ内で描かれていました。2時間半と長めの映画だったけれど、あっという間に時間が経つ作品でした。
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怖い話 [2023年ドイツ]

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 先日夜に洗濯機を回していました。キッチンの水回り/水道のすぐ横に洗濯機が置かれているのですが、夕食を食べて何気なく皿を洗い場に下げようと、ふと洗濯機を見ると、ピンクの洗濯バサミ!洗濯を終えてから普通使う物がなぜ洗濯機内に?とちょっと驚きました。洗濯機を回す前、洗濯物を片付けて、洗濯バサミをポケットに入れて、その洋服をそのまま洗濯機に入れたのだと気づきました。

 ドラム缶式の洗濯機なので、スイッチを入れたら最後、一時停止して開けるということが出来ません(水が出てくる)。完全に終わるまで待たなくてはなりません。ティッシュを入れたわけではないので、他の洋服への被害はないけれど、何となく「この洗濯バサミで排水ホースが詰まったらどうしよう」と心配になってきました。排水ホースに挟まりそうで、挟まりなさそうな微妙な大きさの洗濯バサミ。

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 何も出来ず、またキッチンに戻ると、今度は白の洗濯バサミ。まさかピンクの洗濯バサミが色落ちしたわけじゃないよね、と思い(後ほど数えてみると)結局2つの洗濯バサミが洗濯されていました。脱水の際には何も変な音はせず、洗濯バサミが排水ホースには挟まることは無く無事に洗濯を終えました。

 ちなみに洗濯バサミの下に写っている白い「布切れ」の様なものは、(ドイツのブランド)ドクターベックマンの色移り防止シートです。
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12月と言えば [2023年ドイツ]

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 日本で年末と言えば「第九」の様に、ドイツでは、12月と言えば、「くるみ割り人形」。人形そのものも、クリスマスマーケットで売っているけれど、バレエ作品も12月になると各地で上演しています。確かに12月以外に上演しているのを見かけたことがありません。

 12月と言えば、の作品だけれど、私は見たことがありませんでした。以前見に行った「白鳥の湖」は、パッと思いつくクラシックの曲がいくつかあるけれど、「くるみ割り人形」はあまり思いつかず。実際見てみると、「この曲も、あの曲もこの作品なのか!」となりましたが。というわけで、12月に「くるみ割り人形」を見たことが無い同僚と一緒に見に行ってきました。

 ナポリからの一座が小規模の街で上演、でデュッセルドルフとは雰囲気が異なったけれど、今回のバレエも十分楽しめました。「子ども向け」の作品と言われているだけあって、子どもの観客も多かったし、第一幕は踊りというより、セリフの無い劇の様な、ストーリーの展開が多い気がしました。また、「白鳥の湖」より登場人物が多いので、舞台上が結構華やかでした。

 個人的には休憩後の第二幕の方が面白かったです。第一幕に比べると「バレエ」というか、踊りが中心になっていたせいかもしれません。色々な国からインスピレーションを得たであろう「舞/踊り」が色々出てきていました。バレエ、が基礎にあるけれど、いくつかの国の伝統舞踊をバレエで表現している、という感じでした。上演中になんとなくリズムに合わせて手を叩きたくなる曲があったけれど、周りはシーンとしていたので、我慢しました。この作品はいわゆる「古典」なので、当時上演された形とは少し違う、時代に配慮した演出だった気がします。そして、聞いたことのある曲も多かったから第二幕の方が楽しめたのかもしれません。

 ただ不思議だったのは、この「舞/踊り」を見た時に何となく、「ディズニー(ランド)っぽいな」と一瞬思ったこと。鑑賞を終えてふと、「なんで『くるみ割り人形』のバレエ作品を見て、ディズニーっぽいなんて思ったのかな?」と不思議になりました。バレエや「くるみ割り人形」が出てくるディズニーの作品を私は見た記憶が無いし、そういうキャラクターも居ないしなあと思いながら、帰りの電車内で調べてみました。すると、(結構よく見た)「ファンタジア」で「くるみ割り人形」の曲がいくつか使われている様でした。(映像と比べると)音の記憶の蘇りがなかなか速いと思ったけれど、悲しいことに映像が全く思い出せませんでした。何となく、バレエみたいな映像もあった様な、なかった様な。
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