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映画’19−20 ブログトップ
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Aladin(2019) [映画’19−20]

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 2019年は特に、ディズニーアニメーション実写版が多かった年ではないでしょうか。その中でアラジンは、「可もなく不可もなく」という感じでした。確かに、アニメーションのイメージに近づけつつ、価値観を現代版にアップデートしているというのがよく分かりました。ただ、アニメーションと比較してみると、ファンタジーの感覚が薄れて、特に歌の部分は「あれ?実写にすると、そこまで夢のある感じがしない?」となる部分が多かった気がします。また、小さい頃、WOWOWで「アラジン」番外編のような話も見ていたので、元々のオリジナルがどんな話だったかもよく覚えておらず、「こんな話だったっけ?」と思う部分も何点かありました。イアーゴ、もう少しおしゃべりだったような気がしたけれど。

 ただ、ジャスミンのキャラクターは上手く変化しているなあという印象でした。世相を考えると、アニメーション当時のままは色々難しい気がします。昔のジャスミンも好きだったけれど、実写版のキャラクターも好きになりました。
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Rocketman(2019) [映画’19−20]

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 歌を聴くとき、その歌手の見た目が歌の好みの判断基準になることはありません。でも、「歌を聴いて、特定のイメージがあったわけではないけれど、見た目はこんな感じなんだ!」とちょっと驚いた歌手が私には2人居ます。それが、山下達郎とエルトン・ジョン。前者は、Ride On Timeを聞いて、家にあったのCDのジャケット写真を見てちょっと驚いた記憶があります。後者は、Your Song(とライオン・キングの曲)のイメージがあったので、テレビでコンサート衣装を見てびっくりしました。

 この映画は、なぜ、エルトン・ジョンがこれだけ派手な衣装なのか、をはじめとした、彼の生い立ちが描かれた作品。ミュージカルのような形で話が進んでいくのですが、「伝記映画でミュージカルも珍しいなあ」と思いました。生い立ちを追うごとに、なぜ彼が「見せる/ショー」にこだわるのかということが分かってきます。それが分かると、ミュージカルという演出にも納得がいきます。

 私の好きな歌が登場しなかったのがちょっと残念だったけれど、知らなかったエルトン・ジョンの生い立ちが追えたので、楽しめた映画でした。「Yesterday」、「Bohemian Rapsody」、この映画しかり、音楽界のマネージャーは悪役になっていました。脚色というのもあるし、こういう人がもしかしたら居る(音楽界関わらず)のだと思うけれど、マネージャーとかから、歌手はどう見えているのでしょうか。曲を作ったり歌ったりしているのは、もちろん歌手本人だけれど、それを営業その他色々するのは、マネージャー、音楽プロデューサーだったり、裏方の人間。音楽業界がどんな感じか分からないけれど、名前が出ない裏方視点の映画があっても面白そうだなあと、思ってしまいました。
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Trumbo(2015) [映画’19−20]

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 小学生ぐらいから映画を見てきましたが、基本的な好みのジャンルは変わっておらず、好みの幅が子供の頃に比べると少し広がってきている気はします。例えば、小学生の頃は、フランス映画などを見ることは全くありませんが、生活の基盤も徐々に移動して、フランス映画も見るようになりました。そして、はっきりと、小さい頃は見向きもしなかったけれど、大人になってみるようになった映画ジャンル、と認識出来るのが、伝記映画(映画では略してbiopic)。小さい頃は伝記を読むのが好きだったけれど、映画としても最近は好きになりました。もちろん、伝記映画は、何かを達成したり/ある出来事で世に知れ渡った人を取り上げることがほとんど。なので、結末は見えている場合が多いのですが、その結末までどうたどり着くか(人生のどこの部分を描いて、どこを省くか)、どんな小ネタを入れるか、というのが、映画の出来に大きく関わるような気がします。また、私には馴染みの無い人の映画だと、単に色々勉強となるので、映画の出来にあまり関係なく「この作品を見て良かった」と思うことも多いです。

 今回は、あまり知らない映画脚本家、ダルトン・トランボの伝記映画を見ました。全く知らない脚本家でしたが、あの「ローマの休日」原作者!1950年代からハリウッドで活躍していた脚本家ということですが、当時のアメリカがどんな状態だったのか、勉強になる作品でした。一言で表現すると、様々な角度からペンの強さ、というものが表現されていました。1950年代を2015年に描いた作品だけれど、今でも通じる話題やセリフが出てきていました。「誰が、どんな人がアメリカ人なのか?」というのは、時代を問わずアメリカでは模索するテーマなのでしょう。

 自分の勉強不足なので、小ネタが分からなかったのはちょっと残念。実在した脚本家や俳優が色々出てくるのですが、当時をよく知らないので、画面に出てきても名前や関連作品がピンと来ませんでした。多分、俳優さんも実物に寄せていると思うけれど、実物を知らないので、映画を見ていてもよく分からず。ただ、出ている俳優さん達は、「ホワイトハウス」、「ニュースルーム」、「The Looming Tower」の脇役で印象的な人たちばかり。数エピソードしか出ていなかったのに、記憶に残っていて、この作品でもやっぱり強い印象が残りました。
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The Blues Brothers (1980) [映画’19−20]

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 ストーリーを全く知らずに見たのですが、DVDのカバーがこのポスターのようなサングラス、スーツ姿の男性2人。なんとなく「Men In Black」のイメージで、刑事ものかなあと勝手に想像していたら、全く予想と異なる作品でした。ジャンルで分けると、コメディーミュージカル、だと思います。ただ、私が知っている「マンマ・ミーア」とか、「サウンド・オブ・ミュージック」のようなミュージカルとは、全く異なる系統のミュージカルです。

 また、「ミュージカルかな」と確信に変わったのは、作品中盤。序盤でも歌はあるけれど、歌ってばかり、ではないので、徐々に「これはミュージカルなのかなあ」という感じ。ただ、作品中に色々(良い)音楽は流れているし、メインテーマでもあるので、「歌」が作品の中で大きな役割を果たすのかなあというのは薄々気づきますが。

 全く背景知識が無い、且つ淡々とシュールな描写が続くので、「これ、笑うところかな?」という感覚がしばらく続きました。でも好きになれないシュールさ、という訳ではなく、むしろ癖になる「シュールな笑い」で気づいたら楽しんでいました。そして、良くも悪くも「ザ・アメリカ」という感じの映画でした。ミュージカルっぽいところはもちろん、話し方、社会・政治背景がまさにアメリカ。40年前に作られた映画だけれど、社会背景は今でも変わっていないアメリカがありました。アメリカ映画だから、と言えばそれまでだけれど、上手くアメリカ社会が描かれているというのも、良い作品だと思った理由です。

 そして、ミュージカルというだけあって、登場人物が歌う歌はもちろん、BGMも良かったです。聞いたことがある歌ばかりだったのですが、(40年前の映画だし)もしかしてこの映画が元で有名になった曲だったのかなあと感じました。というのも、見終えて出ている俳優を見たら、聞いたことのある歌手や役者ばかりでした。例えば、音楽楽器屋の「レイ」さんは、「レイ・チャールズ」のそっくりさんかと思っていたら、本人。何人か名前では分からない歌手も居たけれど、歌を聴くと「聞いたことのある声だなあ」と分かる人がほとんどでした。
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Yesterday (2019) [映画’19−20]

(2019年の秋頃に書いた記事が下書きから出てきたので、加筆して公開しています)
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 最寄り駅の横に映画館があり、公開予定や公開中の作品の大きなポスターが掲載されています。私が知っているシリーズものだったり、よく見かけるタッチのアニメ(ディズニー等)であれば、「最新作が出たなー」という感じ。実写の場合は、大抵は出ている俳優ぐらいしか分かりません。興味がある場合は、予告編を見たり、本編を見たりしてください、ということなのですが、本作は、ポスターに絵が描かれたタイトルと通りで、何に関係しているのかまで分かってしまいました。

 気になる作品だなあと思っていたところ、2019年の9月の東ドイツ旅行中に見ることができました。旅に出ると、よく映画館へ行くのですが、今回はドイツの夏恒例の青空映画館(外に大きなスクリーンを置いて、映画を上映する)で見てきました。夏といえども、9月だったので、鑑賞を終えた夜は寒かったですが。

 近年の「ボヘミアン・ラプソディ」ほどではないけれど、ビートルズの曲が好きな人であれば楽しめる作品でした。ビートルズというグループがファンだと、肩すかしをくらうような気がしますが、曲のファンだと楽しめます。脚本の細かいところは目をつぶらないといけないけれど、ビートルズの曲の良さが活きる設定だったと思います。大胆な「もし」が設定になっているけれど、一応解決策も出していて、なかなかでした。エンディングは驚きの解決策、という感じではありませんでしたが、作品が終われば、やっぱりビートルズの曲を久々に聞きたくなってしまいました。
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Before Sunset (2004)とBefore Midnight (2013) [映画’19−20]

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(写真はAfter Sunrise)
 数ヶ月経ってしまいましたが、以前見たBefore Sunriseの続編を続けて見ました。やっぱり前作を見た後、2人の約束の行く末が気になっていました。続編が出ているということは、と私は簡単に2人の約束語を予想していました。が、やはりそれだと面白い作品は作れないし、現実の人生でもそこまで上手くいきません。

 続編は、作品数を重ねるとクォリティーが下がる作品が多い中、これは3作とも良かったです。個人的には、自分の状況に一番近いからか、2作目が一番印象に残りました。前作以上に、2作目はドキュメンタリーという感じがしました。「数分後」とか、「数時間後」というシーンが本当に無くて、2人が過ごす時間=映画の上映時間だったので、ますますドキュメンタリーを見ているようでした。1作目は学生と駆け出しの記者、2作目は2人とも仕事を持っていて、3作目は仕事もあって子供も居る、という風に変化していきますが、2作目が自分の現状に近いので、「分かるなー」と思いながら見てしまいました。自分自身に置き換えられなくても、自分の周りに居る人の状況に似ていたりもして、共感ばかりでした。私も今の仕事を始めて2年弱だけれど、「仕事をすること」だったり、大学の外の社会/現実、みたいなものが、学生の時よりは、少し見えてきた気がします。色々見えてくることで、考えたりすることが、映画でも描写されているように感じ、「育ってきた背景や環境が違っても、これだけ共感できてしまう映画はすごいなあ」と映画という媒体のすごさも考えてしまう作品でした。

 3作目は3作目で、なるほどなーと思えるセリフが多く登場していました。もう少し年を取ってこの3作目を見たら、より共感出来るのでしょうか。全作に共通していることですが、ストーリーよりは、描写や考え方を追っていくのが面白い作品なので、人生の次のステージに行った2人を描いた続編を更に見たいなあと思ってしまいました。
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The Incredibles 2(2018) [映画’19−20]

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 Pixarは良い作品が多いので(見て失敗した、という作品が無い気がする)、DVDや機内上映でよく見ます。今回は、「Mr.インクレディブル」の続編、「インクレディブル・ファミリー」を見ました。続編を作ったり、作品数を重ねると「やっぱり最初が一番良かった」という風になりがちです。しかし、同じPixarである「トイ・ストーリー」が2,3と良かったのと同様、今回の続編も良かったです。個人的には、続編の方がメッセージ性なども含めると面白かったです。

 最初の作品は2004年公開で、いつ見たか覚えていませんが、正直見た時は「ここまでしてアメリカはヒーローになりたいものなのかなあ」とあまり感情移入出来ませんでした。今回は特にアメリカ、その他の国でも通用する強いメッセージが入っていた気がします。子供の映画だけれど、こういう難しい(でも分かりやすく伝えている)テーマも入れるんだ、というのが作品の前半から感じられました。2018年近辺のアメリカを考えながら見ると、色々深読み出来て、面白かったです。また、前作は悪役がはっきりしていて、善対悪という単純的な構造でしたが、今回の悪役は必ずしも悪ではなくディズニー特有の「絶対悪」という感じがしませんでした。良い意味でグレーな「悪役」キャラクターでした。

 最後はなんとなく予想出来たけれど、あまり納得できる終わり方ではないなあと見終わった直後に思ってしまいました。Pixarだし、あの終わり方しか他に選択肢が無いような気がしました。ただ、作品中のメッセージとエンディングを色々考え直してみると、見終えた直後には分からなかった製作陣の怖さ、すごさも感じてしまいました。深読みと言えばそれまでだけれど、こういうメッセージの伝え方もあるんだなあと関心してしまった作品でした。
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未来のミライ(2018) [映画’19−20]

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 市内図書館から借りていたDVDを5月に入ってようやく返却してきました。気軽に見られる作品を見ようと思っていて、このDVDが新作で市内の図書館に入っていました。名前は聞いたことがあるけれど、まだ一度も見たことがない監督の作品なので、今回チェックしてみることにしました。

 色々な意味で予想外の映画でした。何点か「うーん」と思う部分もあるけれど、総じて思った以上に楽しんで見ることが出来ました。話の要約を見る限り、子供に下(妹)が出来て、お兄ちゃんになる、ほのぼのとした子供向けの話かなあと思ったのですが、予想以上に複雑というか、深い話でした。確かに、子供が成長する話ではあるのだけれど、後半はちょっと難解だったり、若干怖い部分もあったので、「これ、もしかして大人向け?」という感じでした。最後の方に出てくる駅員は、見た目だけでなく、言っていることも結構「怖くて」、夢に出てきそうでした。ホラー映画の見た目が怖い、という感じではなく、不気味の谷現象、のようなゾクッとする怖さです。

 そして、この作品、色々なことがリアルでした。まず、リアルな画に驚かされました。「君の名は。」のような、「これ本当にアニメ?」という映像が何度もありました。特に、駅は未来に存在するであろう駅だけれど、「多分、将来の駅はこんな感じだよね」と納得できてしまうリアルな感じがありました。主人公が住む家も、(子育てに適している家とはあまり言えないけれど)実際にありそうな住宅で、作品の良い舞台装置になっていました。また、セリフも、「多分現代の家庭で少なからずこういう会話があるんだろうなあ」と想像できるものが多かったです。アニメという部分を除けば、若干ドキュメンタリーのような感じもしました。

 主人公の4歳児の話し方が少し大人っぽ過ぎたけれど、行動はいかにも4歳児、という感じでした。妹が出来るというのは、一人っ子からの大きな変化で、あれだけの激しさが出るのでしょう。私はすぐ下の妹と2歳差なので、一人っ子の記憶がなく物心ついた時にはもう妹が居るという状態でした。妹が産まれてすぐは私も多少なりともあんな感じだったのかなあ、と思ってしまいました。

 ちょっと怖かった駅のシーン以外に、自転車のシーンが印象に残っています。意外な俳優が声を当てていて、ちょっと驚きがあったのも理由の一つですが、自転車のシーンはなぜか作品中で一番印象に残りました。風景の描写がきれいだったことも関係しているかもしれません。
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Men In Black : International(2019) [映画’19−20]

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(晴れの日が続く5月です)
 両親がこの映画を見たと聞いて、市内の図書館から早速借りてきました。スピンオフ物は、「やっぱりオリジナルが良いよね」と私は思ってしまうことが多いので、あまり期待しません。今回も「オリジナルには勝らない」という意見は変わらなかったけれど、スピンオフにしてはなかなか良かったです。解説編を1、2では見たせいかもしれませんが、丁寧さは、初期2作品の方がある気がします。DVDで借りて父と見たのですが、初日に本編、その後すぐ監督・製作陣解説付きで本編をもう一度見て、翌日に2の本編、その後解説付きで本編、という見方をしたせいか、かなり印象に残っています。

 今回の作品、前作を見ていなくても分かるけれど、前作を見た人は設定がより楽しめる、という感じでしょうか。過去作品からの設定の影響が薄いせいか、新しい作品として楽しめた印象も強かったです。映像技術はもちろん、ストーリーも現代設定になっていました。初期の作品が作られた90年代からかなり時間が経っているということがよく分かりました。また、スター・ウォーズからの印象が強いのか、リーアム・ニーソンは父親っぽい上司の役が上手いなあと思いながら見ていました。
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Astérix et Obélix : Au service de Sa Majesté(2014) [映画’19−20]

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 劇場では絶対に見ないけれど、機会があれば見てしまう映画の一つが「アステリックス・オベリックス」シリーズです。フランスの漫画が元になっている映画です。紀元前50年頃のガリア地方近くに住む架空の村に住むアステリックス(手前の頭に白い羽の角が生えているキャラクター)とオベリックス(奥の岩を背負っているキャラクター)が主人公の漫画です。この2人が住む村には力持ちになる魔法の薬があって、その薬で様々な国、地域の人と戦ったり、協力したり、というストーリーです。このように書くと、特に変哲のない話です。が、この架空の村以外、実在の人物、地域、国が登場します。そのため、一応漫画だけれど、「古典の教養」が学べるものになっていて、世代を問わずこの漫画を(最低1冊は)ヨーロッパでは読んでいる人が多いです。こうやって、フランスの子供は古典の知識を身につけていくんだなあということがよく分かります。ドイツでも新刊が訳されると、漫画コーナーの目立つところに置いて販売されています。

 私の知り合いの家にもこのシリーズがかなり揃っていて、私が泊まる際に寝る部屋にこの漫画があって、何冊か読んだことがあります。結構フランス語が分かるようになって読むようになったのですが、ジョークも結構皮肉が効いていて、たまに分からないこともあります。ただ、紀元前の話であっても、現代に通じる社会の風刺やユーモアがあって、なかなか面白いです。

 「寅さん」シリーズのように、どの作品も似たような感じで話が進んでいきますが、映画も毎回気になって見てしまいます。初めて見たのは、エジプトの話で、カエサルやクレオパトラが登場していました。今回の舞台はイギリス、でしたが、特に有名な歴史上の人物は登場せず。エジプト編の方が面白かったなと思いましたが、今のイギリスとフランスの関係も垣間見える描き方でした。この作品、「イギリス人」は全てフランス人がフランス語で演じているのですが、イギリス英語訛りのフランス語もとても上手に話していました。私には「イギリス人が話すフランス語」にしか聞こえないぐらいでした。
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