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クロアチア旅 その2 [旅’20-]

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 ザグレブの中心街は、行ったことはないけれどウィーン、またはベルサイユ宮殿の様な、王朝を感じさせる場所、という感じでした。それもそのはず、オーストリア・ハンガリー帝国の支配下にあったので、その影響を受けた建物が多かったです。ただ、旧ソ連下ではないけれど、社会主義国家の時代もあるので、旧市街をちょっと離れるとその当時が見える建物、日本の団地に似ている集合住宅が残っています。時代と色々な国の建物が乱立している、という感じの街でした。
(団地みたいなアパート)
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(ドイツのドラッグストアチェーン、dmもザグレブにありました)
 同時に、2013年にEUに加盟したので(一番新しい加盟国)、大幅な自由経済/資本主義の波も同時に感じる街でした。2023年からユーロ通貨も導入され、物の流動性も一気に加速しているという感じでした。特に、私がドイツで利用している全く同じ型のベンツのバスが走っているのにはびっくりしていました。古いタイプのバス、という訳では無く、今もドイツで普通に走っている型がそのままでした。車内の行き先を示す電光掲示板がドイツ語では無い、という以外は、ドイツのままでした。

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(ユーロとクロアチアの元の通貨クロアチア・クーナでも支払い可能、のロゴ)
 普段は、ドイツで生活していると、「『German Quality』大丈夫?」と正直感じる仕事の質だったり、公共交通機関の質だったりするので、German Qualityをそのまま信頼出来ないことも多いです。「ヨーロッパ/EU圏内でも割としっかりしているのがドイツ」というイメージがあるので、このように感じることが多いのかもしれません。ただ、一歩ドイツから外に出ると、白物家電はドイツ製(Bosch、Miele)、車はドイツ車、というのが質の良い生活、みたいなイメージがあるよう。フランス/スイスの家庭の洗濯機はほとんどドイツ製なので、クロアチアでも、「German Quality」のイメージは良いのかもしれません。スーパーを見ても、ドイツ/オーストリアの商品が「高品質」として売り出されていたので、不思議な感覚でした。クロアチアがユーロに加盟して、ますますドイツブランドの進出は増えるのかなあと思いました。「EU開始後、輸出で利益を得ているドイツ」と言われている理由がはっきり分かりました。

 ちなみに、参加したツアーのガイドさんは、冗談で「フランス産の新車を買うより、中古のドイツ車を買った方が保つ」と言っていました。ただ、道路を見ると、確かにドイツ車は多いけど、(ドイツに比べると)日本/韓国車、フランス車も割と多めに走っている感じでした。
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クロアチア旅 1 [旅’20-]

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(山以外は、ドイツっぽい風景もあるザグレブ)
 2月中旬、私の住むデュッセルドルフは、カーニバルのピークとなります。暦上は、平日です。が、大学(や会社も、かな)は、「祝日ではないけれど、仕事無しの日」と設定していて、わざわざそういったメールが大学全職員に送られる不思議な時期です。デュッセルドルフとケルン市内は、仮装した人達がお酒を飲みながら飲み、「Karnevalszug」と呼ばれる、山車の様な、パレートフロートの様なものが街を通過する、お祭り騒ぎとなります。このお祭り騒ぎを避けるため、友人とデュッセルドルフから脱出!

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(ザグレブ市内にある、第二次世界大戦中に造って、大戦中は使わなかったシェルター。今は歩行者用トンネル/通路)
 旅日程も短いので、「カーニバルを避けることが出来て、あまり遠くない」且つまだ行ったことがない場所、ということで、初めてのザグレブ、クロアチアへ行ってきました。ドイツのボン/ケルン空港から2時間弱の場所でした。首都であるザグレブ、コンパクトで1−2日で回れる都市でした。クロアチアは、スプリトと呼ばれる海岸沿いの都市が割と夏の観光地らしいのですが、ザグレブは冬ということもあって、ほとんど観光客が居ませんでした。2023年からユーロ通貨流通が始まり、少しずつEUの観光地になっていこうとしているのかな、という印象の都市でした。

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(ザグレブ地元のブルワリー。ビールの名前はドイツ語で「手にキスを」)
 一緒に行った友達含め、私もクロアチア/ザグレブについてほとんど知らないので、市内散策ツアーに参加しました。現在の地理で言うと、北にスロベニアとハンガリー、東にセルビア、南にボスニア・ヘルツェゴビナ、対岸にイタリアという場所に位置しているクロアチア。色々な国や帝国の支配下にあったようで、思った以上にドイツ語表記が残っているのが印象的でした。これは、オーストリア・ハンガリー帝国の影響だった様。第二次世界大戦を経て、1991年の独立戦争があって、割と「若い」国のせいか、ツアーで国の成り立ちの説明もフワッとしていたり、穴があったりして、自分もなんとなく感じたことがある感覚を思い出させる不思議なツアーでした。
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レンタルバイク [2024年ドイツ]

 以前、自転車がパンクして自転車屋を転々として直してもらった話を書きましたが、その自転車を使うこと2ヶ月ほど、雨が毎日の様に降る11月になり、1ヶ月ほど自転車に乗らず最寄り駅に放置(最寄り駅と大学の移動間に使っているやつ)していました。12月上旬、久々に晴れたので自転車に乗ろうとすると、自転車が無い!駅の2つの出口両方に駐輪場があるのですが(東側と中央出口)、よく停めていたのは東側。以前は中央出口にも停めていたので、そちらを確認するも見当たらず。そこまで多くの自転車が駐輪しているわけではないので、「長く駐輪しすぎなので、撤去して下さい」の注意書きをもらうわけでもなく。鍵はかけていたけれど、多分1ヶ月放置したので盗まれた様です。東側は駐輪している自転車(15台ぐらい)が少ないから、盗まれてしまったのでしょうか。

 何度か、東側と中央出口側の駐輪所を確認しても、自転車は結局見つかりませんでした。もちろん、こういうことになることはなんとなく見込んで中古自転車を買っていたのですが、やっぱり盗まれるとちょっと落ち込みます。特に、最近は駅前の道路で大規模工事が行われていて、バスが遅延しているので、晴れている日は「自転車があれば、もっと早く着くのに」と思うこともしばしば。E-bay(ドイツの「メルカリ」の様なサイト)を見ながら、中古自転車を探すことに。

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(レンタルできるバイクが並ぶバイクステーション)
 同時に、中古自転車が見つかるまでは、レンタルバイクを使ってみることに。月10ユーロで、ドイツほぼ全国のレンタルバイクが使えます。最初30分無料で、その後追加料金がかかる、という感じです。このサービス思った以上に使いやすかったです。アプリから、現在地の最寄りバイクステーションが探せるだけでなく、そこに何台利用可能の自転車があるのか、ということもすぐに分かります。スマホでバイクのバーコードを読み取ると自動でリングロックが開き、使用後はリングロックの鍵をガチャッと手動でかけてバイクステーションに駐輪すると返却完了となります。アプリと自転車が連携しているので、(もちろん)GPSで追跡されています。自分がどの自転車を、どのルートを大体通って、何分利用したか、ということがアカウントの履歴に表示されます。自分が使うルートは限られているとはいえ、GPSで追跡されているというのは若干怖いですが。特に天気が全く読めない冬、市内の様々なところにある最寄りのバイクステーションから乗れて、(決まった場所に)乗り捨て出来るというのはかなり便利でした。ちなみに、デュッセルドルフでもこのレンタルバイクのシステムがあります。が、私の家から最寄りのバイクステーションはかなり人気の様で、レンタルできる自転車が常に無いという状態です。

 無事に中古自転車も手に入れて、レンタルバイクの月間利用は1ヶ月のみ。また機会があったら使ってみたいと思いますが、とりあえずは新しい中古自転車を使いこなしたいです。と思っていたら、2週間ほど雨でまだ新しい自転車に乗れていません。
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ストでも通勤 [2024年ドイツ]

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(平日の朝。普段なら人がいっぱいだけれど、ドイツ鉄道スト中はほとんど人が居ない)
 ストはフランス(と昔のイギリス)の「国民スポーツ」だと思っていたら、ドイツでも割と多くなってきました。ドイツ鉄道のストは今年に入ってから、既に2−3回はやっている様な気がします。1月下旬は6日近いストで、「(ドイツ鉄道)史上初」の長さだった様。新幹線の様な高速列車は全て運休、鈍行/普通列車は本数を減らして運行という感じです。そのため、ストの日はどうしても用事がある場合は、車通勤、リモートに切り替え、という人が多くなります。出張がある日に、ストが直撃すると色々大変ですが、私はドイツ鉄道のストでも割と大学に行っています。というのも、車を持っている人は迷わず車で通勤してくるので、ラッシュアワーでも座れるし、遅延もそこまで多くない、とストの間は、割と快適な旅になります。

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(近距離交通機関がスト中)
 逆に不便になるのは、近距離公共交通機関がストをした時。先月も一度、2月も既に一度ストがありました。大学へ向かうのは、最寄り駅からバスまたは路面電車なので、のストがあると、徒歩または自転車で向かうことになります。近距離公共交通機関のストの日に雨、となると、私は大学へ行くのはおとなしく諦めて、リモートに切り替えています。コロナが一段落してリモート/在宅はしなくても良いかな、と思っていたけれど、今年に入って予想外にリモートをしなければならない日が増えてきました。
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The Trial of the Chicago 7 (2020) [映画’21-]

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 その土地/国で育った人が、場所の名前を聞いて思い浮かべる事件/出来事、というのが各国であると思います。私は知らなかったけれど、(多分)アメリカで育ってきた人は、「Chicago 7」と聞いたら、いつの時代の、誰を指しているのか、そしてなぜ「7」なのかということが分かるのだと思います。アメリカの人達にとって、歴史的に割と重要な話なのかな、ということがよく伝わる作品でした。実話が元になっている作品、でも私のあまりよく知らない話、だったので単純に映画としても楽しめたし、勉強にもなりました。

 1968年、反戦デモ/グループとシカゴ警察が衝突して、Chicago 7達が暴動を扇動した(共謀罪)罪に問われた裁判を追った映画です。当時の映像も使いながら、ストーリーの80%が法廷でのやりとりとなっています。脚本と監督が、「ザ・ホワイトハウス」のアーロン・ソーキンだったので、彼の作品で定番のスピーディーなやりとりがこの映画でも展開されていました。2時間あっという間に見終わってしまいました。一応、映画内にクライマックスはあるけれど、正直、特に予想外の出来事が起きたりする話ではありません。それでも、1968年当時のアメリカ(人)が経験していたこと、というのが少しだけ見えてくるし、その軌跡で現在(2024年)のアメリカになっているのかなあと考えながら見ると面白いです。

 映画内でも上手く説明されているけれど、ニクソン新大統領就任後にこの裁判が始まります。新聞社ワシントン・ポストが政府の機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」を大々的に報道する前、そして「ウォーターゲート事件」前に行われた裁判と考えると、革命前夜、というか、大いに揺れる前のアメリカの歴史を感じる作品でした。この作品、撮影が遅れに遅れて、アメリカでは2020年公開になったらしいけど、アメリカ大統領選直前に公開され始めた様。2020年の大統領選前のアメリカ、というのを考えて、1968年の出来事を扱った作品、として見ると、興味深い作品です。
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ドイツで初めての病欠 最終回 [2024年ドイツ]

 無事に勤務先へ提出する書類はもらったけれど、診察はしてもらえず。ただ、葛根湯を飲み続けても効果が無いので、かかりつけ医を出てその足で薬局へ。自分の症状を伝えると、いくつか薬を紹介してくれました。風邪全体に効く薬、咳止め、鼻水/鼻風邪、と各症状に対する薬。知らない薬ばかりでよく分からず、とりあえず咳、鼻風邪の各症状に効く薬を買いました(併用可でした)。

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(風邪のお茶)
 また、ドイツで風邪対策に使う「ハーブティー」も薬局で購入。風邪をひいたぐらいで病院には行かない人が多いので(予約が取れないというのが大きい気がする)、ハーブティーを飲んで寝る、という方法を取る人が多いです。その名の通り、様々な「Erkältungstee(風邪のお茶)」が販売されていました。なんとなく、龍角散とか南天のど飴みたいな、かなり苦いお茶だったら嫌だなあと思っていましたが、店員さん曰く「飲みやすいですよ」とのことでした。私が買ったものは、ニワトコの花、西洋ヤナギの樹皮、菩提樹の花、が入っているハーブティーでした。特に苦くもなく、飲みやすいお茶でした。

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(鼻風邪の薬)
 咳の薬は錠剤で普通に飲めたのですが、鼻水/鼻風邪の薬はスプレーで、私には初めてのタイプでした。説明書を読むと、鼻に入れてスプレーをして、吸い込む、というやり方なのですが、最初はなかなか上手く出来ませんでした。スプレーと言っても液体なので、上手くやらないと、プールで鼻に水が入って間違って吸い込んで鼻が痛くなる感じになります。健康が一番と痛感した長めの風邪でした。
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ドイツで初めての病欠 その2 [2024年ドイツ]

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(結局1週間近い不調。結果的に1週間のコーヒー断ちでもありました)
 勤務先によるけれど、3日以上の病欠の場合は、医者からの「Arbeitsunfähigkeitsbescheinigung(職務不能証明書)」という書類を出さなくてはなりません。面白いのはこの書類、医者の「診断書」ではありません。書類自体には症状や病名は記載されておらず、○月○日から○月○日まで職務不能、としか書かれていません。プライバシー保護の観点から、被雇用者は雇用主に対して自分の健康の情報について知らせなくて良い、ということの様です。この書類を出す際、私の雇用先の大学担当者からも散々、「病欠の書類には、絶対に病気名や診断を記載しないように」と言われました。

 ただ、医者が作る書類ではあるので、かかりつけ医へ向い、なんとかこの証明書をもらわなくてはなりません。予約可能日まで待っている訳にいかないので、朝一でとりあえずかかりつけ医へ。受付ではもちろん、「予約が無いと、診察はできません」と言われたけれど、「風邪っぽいので、病欠のため勤務先に『職務不能証明書』が必要です」と説明すると、受付の人は沈黙数秒間。「うちのクリニックの患者?」と聞かれ、「はい」と答え、私の保険カード/保険証を受け取ってくれました。担当医に電話でもするのかな、と思っていたら、保険カードから私の必要情報を取り込んで、「3日ぐらい(病欠)で大丈夫ね?」と言って、(特に診断も無く)あっという間に3日間病欠の「職務不能証明書」を作ってくれました。
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ドイツで初めての病欠 その1 [2024年ドイツ]

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(頼みののど飴も効かず。ドイツでのど飴と言えば、スイスのメーカー、「Ricola」)
 ここ数年、年末になると体調を崩し、風邪を引いていました。2023年末は(仕事が立て込んでいて)少し変則的なスケジュールを自分で組んでいて、6日間クリスマス休み、仕事2日間、年末そして年始4日間休みとしていました。6日間のんびりスイスで過ごして、仕事をしながら、若干風邪の「臭い」もしつつ、葛根湯を飲みながら無事に2024年が明けました。仕事がとりあえず片付いた安心感と、風邪をひかなかった大晦日で安心したのか、新年明け早々、鼻水、咳、という典型的な風邪の症状が出ました。ただ、私は普段の軽い風邪は若干熱っぽい感じだけなのですが、今回は鼻水、咳も出たので珍しいなあと思っていました。

 今回は多分、熱も出ている感じがしたけれど、体温計が壊れていてどれくらい熱が出ているのかも分からず。なんとなく、咳というか喉からくる感じがコロナのかかり始めに似ていたので、コロナ検査キットを使って自分で検査するも陰性。よく分からないので、葛根湯を飲みながらとにかく寝る数日間。これまでの風邪は葛根湯を飲んで寝れば数日で治ったのに、ほとんど効かず。夜中に熱が上がって(体がほてっている感じ)起きるという何ともしんどい数日でした。後に調べると、葛根湯は服用すると「体を温めて」治す薬なので、単に葛根湯の効果が出ていただけかもしれませんが。

 風邪のひき始めに効果がある葛根湯ではなく、より「強い」風邪薬が必要なのかなとも思いました。ただ、やっかいなのは、ドイツの病院/かかりつけ医者、日本の様に風邪をひいたから、予約無しの飛び込みで診察がなかなか難しい点(健康保険によるけれど)。自分のかかりつけ医者のホームページを見ても、最速の予約可能日が10日後となっていました。ただこの時点で、自分の申請した有給休暇は終わっていたので、勤務先に病欠届けを出さなくてはなりません。
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