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スイスでのクリスマス2017 後半 [旅’17]

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(Swiss International Air Linesのハブ空港、チューリッヒ空港)
 クリスマスのスイス行きを決めたのが、前回に比べ若干遅く、航空券購入には悩みました。この時期はヨーロッパ全体が一斉に移動するので、航空券は高くなります。私の見た限り、今回一番高かったのは23日と26日でした。その前後だと、それほどチケットは高くありませんでした。なので、私は24日発、27日戻りのチケットを取りました。ただ、心配だったのは24日。2年前のクリスマスは、大幅な遅れ(直行便が出てしまい、ミュンヘン乗り継ぎで向かう羽目に)、ロストラゲージと、様々なトラブルに遭いました。今回は24日当日出発だったので、トラブルがあったら困るなあと思っていました。

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(機内で出たチョコレート)
 予約した時期も遅かったので、LCCもそれほど安くはなく、Swiss International Air Lines(スイス航空が破綻し、ドイツのルフトハンザ航空の子会社)という航空会社で向かうことにしました。結局行きは、30分の遅れで済み、それ以外のトラブルは無し。行きは直行だったのですが、帰りはなぜかチューリッヒ経由。ジュネーブ−チューリッヒはそれほど距離が離れているわけではないので、40分ほどで到着してしまいました。そのため、機内サービスもバタバタしていました。クリスマスシーズン中のみなのかは分かりませんが、スイスのチョコレートがパンや水と一緒に出てきました。

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 乗り継ぎもスムーズに行き、無事ドイツに戻ってきました。が、最後の最後に荷物の問題が。ターンテーブルからスーツケースを取ると、なんだかスーツケースが安定しない感じ。ふと、ターンテーブルを見ると、自分のスーツケースのタイヤが。慌ててそのタイヤを取りに向かいます。荷物の管理をしている空港のおじさんが、「ロストバゲージのところに行った方が良いよ」と教えてくれました。Swiss International Air LinesはLCCではないので、弁償/補修してくれるとのことでした。事務手続きを行い、「破損証」のようなものを発行してもらい、後はネットで手続き。航空会社が外の会社に荷物破損の対応を任せており、その会社に直接連絡を取れ、ということでした。クリスマス後だし、年末なので、相当手続きに時間がかかるだろうと思っていましたが、ネットで登録した翌日に電話がかかってきました。ただ、この電話、追加書類の催促でした(破損したスーツケース部分の写真等)。昨年これらの写真を送ったのですが、(この記事を書いている1月7日現在)返信は無し。予想したとおり、時間がかかりそうです。
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スイスでのクリスマス2017 前半 [旅’17]

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(おいしいクリスマスのごちそう。ヨーロッパでクリスマスに参加するようになって牡蠣が好きになりました)
 今回のクリスマスは前回(2015年)に引き続き、スイスの元ホストファミリー宅で過ごしました。ジュネーブで修士をやっている時、お世話になった(スイス人の)ファミリーです。今でもこうして交流が続いていることは本当に嬉しい限りです。去年は日本に居たので、今回は2年ぶり、ジュネーブでのクリスマスでした。

 このホストファミリー、クリスマスは持ち回りで行われています。今年は、ジュネーブが24日、25日がSionというValais州に居る家族宅で行われました(車でジュネーブから2時間弱)。2年ぶりということで、色々な変化があって、不思議な感じもしました(私は「あまり変わってない」と言われましたが)。

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(教会のミサ)
 24日は、毎回、(行きたい人だけ)ジュネーブにある近くのプロテスタント教会のクリスマスのミサへ行きます。私はプロテスタントでもなんでもないのですが、毎回行っています。宗教的信仰(特にキリスト教)が薄らいでいるヨーロッパの今日、この状況を教会がどう捉えているのかを知る良い機会なので、毎回行きます。数回しかまだ行ったことがありませんが、毎年、教会の危機感は強まっている気がします。他の宗教への危機感というよりかは、減少する信者への危機感という感じがします。だから、牧師さんも、分かりやすい例を使いながら話をしている気がしました。今年は話し方が、(若干)テレビのトークショーホストのような、気軽な感じでした。また、今回は、風船というアイテムが登場。「天使」の話を色々していて、「自分が天使だったら、どんな言葉を今日(24日)にかけるか」という話になり、その言葉を風船に書いて飛ばすということでした。例年も24日のミサには登場していたのですが、風船を飛ばすというのはかなり突飛な試み(実際、牧師さんも王道のミサではない、と言っていたので)。日曜日に教会へ行く人は少なくなりましたが、クリスマスは行く、という人は結構居たりするので、そういった人達への影響も考えた演出だったのかな、と思いました。

 このミサ、8割近くは、牧師さんの話を聞くだけなのですが、クリスマス関連の歌も歌います。パイプオルガンがあるので、その演奏に合わせてみんなで歌います。Voici Noël (きよしこの夜)や、Les anges dans nos campagnes (荒野の果てに)、という日本でも知られている曲を歌っていきます。

 例年、ミサの後に、家へ戻って、クリスマスプレゼントを開けるという流れです。私は毎回このクリスマスプレゼント選びに頭を悩ませます。2015年は、出発前日までプレゼントを買いに行っていました。その失敗を活かし、今年は少し作戦変更。出発ギリギリまで迷っていた理由が、「プレゼントが決まらない」だったので、今年は事前にしっかり何を買うか決めて店へ向かいました。ただネットを見ると更に迷うので、大切なのは予算を決めること。今年は各自(各家庭)しっかり予算を決めて、その予算内で購入。おかげで、全てのクリスマスプレゼントを出発2週間前に購入し終わり(ただ包装は出発前日にやりましたが)、また郵送するプレゼントも全て25日前に届き、達成感がありました。
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パリへの旅 最終回 [旅’17]

 今回、2年ぶりのパリでしたが、行く前からどうなっているのか気になっていました。この2年間で、テロなど色々あったので、街がどう変わったのか、または変わっていないのか。確かに、失業率は良くないし、不安定な要素も多いのですが、パリの街だけを見た感じだと、「テロ前にほぼ戻った」という印象を受けました。

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 確かに、ウロウロしている警察の数も多いのですが、軍隊はほとんど見かけませんでした(観光名所に行かなかったからでしょうか)。この写真はノートルダム大聖堂前なのですが、不審者が居たようで職務質問を行っているところでした(職務質問をしている警察官以外は世間話をしているようだったし)。しかし、そんなことは気にならないほどたくさんの人が来ていました。

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 ノートルダム大聖堂からすぐの通りは、渋滞していました。土曜の午後5時に撮影したのですが、かなりの渋滞。観光バスが3台、この位置からは見えませんが、その間にも車がぎゅうぎゅうといった感じです。
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 同じ通りを別の角度から写しました。写真なので分かりづらいですが、これで青信号。全く前進していませんでした。

 と、シーズンでも無いのにこれだけの観光客を見ると、「テロ以前の状態に戻ったのかな」と思えてしまいます。そして何よりこれを強く感じたのは、「観光客が多すぎる」というパリの人の文句を聞いたときでした。
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(パリ)街の中 [旅’17]

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 先日、イブ・サン・ローランの駆け出し時代からパトロン/恋人だった人が亡くなって、パリに開館予定のイブ・サン・ローラン博物館オープンの話題が大きく取り上げられていました。10月上旬にオープンで行ってみたかったのですが、チケットは予約制(入場できる時間を選ぶ)。行きたかった時間はチケットがありませんでした。

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 これほど近くで見たのは初めて、馬に乗る警察官!
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読書の秋 [旅’17]

 先日、ノーベル文学賞が発表されました。初めて、自分が読んだことのある作家が受賞しました。私が読む数少ないイギリス人作家がカズオ・イシグロです。特にノーベル文学賞を気にしているわけではないけれど、知っている作家が受賞というのはなかなか嬉しいものです。彼の作品は、一時期はまって、何冊か立て続けに読みました。

 そしてフランスでも、もうすぐ文学賞シーズン。11月にフランスの大きな文学賞発表があるので、それに向けてなのか、本屋へ行くと過去に賞を受賞した作品などが売られていました。有名どころで言うと、ゴンクール賞でしょうか。この賞を取ると、やはり売り上げが伸びるので、この賞の賞金はたった10€。私のように、「この賞を取っているのなら読んでみるか」という人が多いのでしょう。ここ数年の受賞作は読んでいますが、どれも良い作品です。

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(FNACという電化製品、本、DVDを売るチェーン店。UNIQLOも入ったみたいです)
 残念ながら、私がドイツで住んでいる街の本屋には、フランス語の本がないので、フランス語圏へ行くと、フランス語の本の買い出しに行きます。今回も何冊か買ってきました。本屋へ行って、今フランスでどんな本が売られているのか見るのが好きです。後、どんな日本人作家が翻訳されているのか、チェックするのも好きです。既に亡くなっている作家は定番の作品がほとんど訳されているので、いつ本屋へ行っても並べられている作品は変わりません。ただ、現在も活躍中の作家は、新しい作品をどんどん出していくので、どれが訳され、訳されていないのか、というのを見ていくのは面白いです。定番でいうと、村上春樹作品でしょうか。彼の作品は、訳される訳されない、というより、いつ訳されるかというほどになってきています。2月に日本で出版された最新作のフランス語版はまだ出ていないようでした(日本で読んできて良かったです)。

 人気があるかどうかは分かりませんが、毎回(フランス語圏の)本屋へ行くと違う作品が訳されているのが東野圭吾。ガリレオシリーズが人気のようで、このシリーズの長編は全て訳されていました。科学がトピックなので、文化背景などの知識は不要で、ある意味誰にとっても、とっつきやすい作品が多いということなのでしょうか。
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パリ市内の移動 [旅’17]


 ここ数年、パリ市内の移動は自転車が多くなってきました。Vélib'という市内レンタル自転車を使うようになりました。不思議な言葉ですが、フランス語でvélo(自転車)とliberté(自由)を繋げた造語のようです。「自由に自転車で動き回る」という意味でしょうか。

 料金が安いのと、時間の拘束があまり無い、というのが利用するきっかけでした。1日券(24時間)が1.70€。30分なら追加料金無しで、30分以降は追加料金が1ユーロなど、加算されていきます。そのため安く乗る方法は、30分乗ったら、レンタル駐輪場を見つけ、別の自転車に乗り換え、「リセット」すること。パリはそれほど大きな街ではないので、30分あれば結構色々なところへ行ける気がします。

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(ガラガラのVélib'駐輪場)
 このレンタル駐輪場、市内のいたるところにあります。ただ場所によって、レンタル出来る自転車が全く無かったり、または駐輪できるスペースがなかったりして、近辺をウロウロする必要がありますが。ただ、慣れてくると移動に便利な足になります。

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(一通の大きな通り)
 この自転車を利用するのはもう数度目ですが、未だに慣れないのが一方通行。Vélib'があるということで、自転車は広まっているのですが、自転車専用道というのはドイツに比べると少ないです(パリは都会なので当たり前かもしれませんが)。そのため、バスと同じ車線を走ることになります。大きな通りは渋滞緩和ということで、一方通行。そのため、自転車でどこかへ向かう場合は、自分の行きたい方向と同じ進行方向の通りを探さなくてはいけないということです。私が滞在しているところから一番近い大きな通りは、通常私が行きたい方向と逆。別の通りを探して、進むことになります。ある程度、自分が滞在する近辺の通りは頭に入っていますが、車の進行方向までには頭に入っていません。若干ハラハラしながら、「あっ、曲がっても、行きたい方向と違う」と思うことが何度かありました。ただ、滞在した2日間は結構晴れていたので、自転車で散歩日和ではありました。
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Flixubs 後半 [旅’17]

 さて、バスの外に出て、代わりのバスの準備が整うのを待ちます。ようやくバスに乗り込むといざ出発。ドイツを抜けて、ベルギー、フランスと道中を進んで行きます。そして、次に向かったのがサービスエリア。労働規則として確立されているのだと思いますが、しっかり(運転手さん)40分の休憩。この時点で既に1時間遅れていましたが、40分しっかりサービスエリアで待機となりました。セキュリティーの関係ということで、この40分間、乗客はバスの外に出ていなくてはなりません。

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(座席はヨーロッパ人向けで広かったです。私の足の長さでは足かけに届かず)
 17時パリ到着予定でしたが、もちろん予定到着時刻に遅れて「パリ圏内」(厳密に言うと、パリではなく、パリ郊外のような場所です。ユーロディズニー、空港があるエリア)に到着。平日だったので、ちょうど帰宅ラッシュに重なってしまいました。結局、パリに到着したのは19時(2時間遅れでの到着)!9時間近くバスに乗っていたことになりました。多分人生で最長のバス乗車時間だった気がします。

 そして帰り。これも予想を裏切ることなく遅れました。パリはBercyというところにパスセンターのようなものがあり、そこで様々な長距離バスが発着していました。フランス国内はもちろん、ヨーロッパ各地に向かうバスがひっきりなしに到着していました。バスセンターというだけあって、50近いバス停留所がありました。が、バスの行き先と停留所番号を示すスクリーンが壊れていて、どこにどのバスが止まるのか全く分かりません(チケットにも書いておらず)。バスが到着する度に、バスに表示されている行き先を直接確認するという作業を行うことになりました。たくさんの人が行ったり、来たりするので、「帰省ラッシュの駅」のような感じでした。

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(パリのバスセンターに入ってくるバス)
 出発予定時刻は22時。が、22時を過ぎても、ドイツ行きのバスが見つかりません。「もしかして、逃してしまったのか」と心配になってきました。「遅れて当たり前」の感覚なのか、バスセンターでのアナウンスはもちろんありません(というか、窓口がもう既に閉まっていて担当者が誰も居ない)。結局、「遅れて当たり前」で30分後にはバスがやってきました。ようやくのことでバスに乗り込みます。

 行きは、結構空いていて、(座席指定がないため)一人で2席専用することが出来ました(2席2列の一般的なバスでした)。が、帰りの日曜はほぼ満席。あまりにすごい人で、「バスの席以上の予約を受け入れたのでは?」と思ったほどです。途中で乗ったり降りたりする人も居るので、理論上はそれも可能だと思いますが。なるべく寝やすい席が良いなあと思い、乗り込みました。

 一人旅のメリットというか、一人の席はチラホラ空いていました。キョロキョロ場所を探していると、東欧(多分ルーマニア等の国)からやってきている家族5人組のお母さんが手招きをして、(5人なので)空いている一席を私に譲ってくれました。これはラッキーと思い、男の子の隣に無事座ることが出来ました。私はなかなか寝られず、ぼーっと外を見ていると、隣の8歳ぐらいの男の子は熟睡。私の肩に寄りかかっていていました。起こすわけにいかない、と思い、なるべく動かないようにしていました。「動かないように」と思っていると、あまり深くは寝られませんでした。寝たり、目が覚めたりを繰り返している内に、寒いドイツに到着。1時間弱程度の遅れで、無事ドュッセルドルフに到着したのでした。家に帰って寝るのもなあと思い、その日はそのまま大学に行きました。が、体調が優れず、翌日は久しぶりに風邪を引き、寝込んでしまいました。

 と、初めてではありますが、長いFlixbusの旅でした。往復だけでしたが、もうしばらくはよいなあと思ってしまったバスでした。
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Flixbus 前半 [旅’17]

 このブログも少しずつ旅の記録に追いつこうと、記事を思い出しながら書いています。ようやくベルリンの旅も終わり、残すとこもアテネの旅のみ、と思っていると、次の旅に出発してしまいました。時系列が前後してしまいますが、記憶が新しいこの旅についてこれから書いていきたいと思います。

 6月からドイツに戻ってきて、バタバタ色々なところに行きましたが、全てが自分の研究関係。まだ第一稿ではありますが、博士論文の一つの章を書き終えたので、旅に出ることにしました。久々に「パリのおばあちゃん」のところへ行こうと思ったのでした。旅行の計画を立てたのは8月下旬。締め切りが9月下旬であろうと予想し、10月上旬を出発としたのでした。期日が近いこともあり、飛行機代はすでに高くなっており、新幹線(近くの駅からパリ直行の新幹線が出ている)はなぜか10月上旬運休。地方電車を乗り継いで行くことも考えました。が、遅延はもちろんキャンセルも多い、SNCF(フランス国鉄)とDB(ドイツ国鉄)を乗り継ぐという危険な組み合わせだったので、断念。久しぶりにバスで長旅をしてみようと思ったのでした。

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(トレードマークは緑の車体)
 ヨーロッパで最後にバスを利用したのは、5年前。EuroLinesという、ヨーロッパ各地、そして北アフリカ(モロッコ等)まで行ける、幅広い路線を持つバスを利用したのが最後。パリ−ボルドーを往復したのですが、行きは4時間遅れでの到着。今回はEuroLinesより更に安いと言われているFlixbusを利用。緑の車体がトレードマークで、ドイツの各地を走っています。パリとドュッセルドルフの往復47€。片道7時間、とのことでした。日本でも夜行バスに慣れているので大丈夫だろう、と思っての予約。東京−大阪間より若干短いぐらいだし、と軽い気持ちでの利用でした。結果から言うと、この決断を後悔し、ヨーロッパではもう二度と長距離バスに乗らない、と思ったほどでした。

 ドュッセルドルフ中央駅から歩いて5分ほどのところにあるバス停留所。色々な行き先のバスがひっきりなしに止まります。いくつかバス停が同じところにあるのですが、どのバス停にどこ行きのバスが止まるのか、いまいちよく分かりませんでした。停留所に入ってくるバスの行き先をいちいち確認しながら、自分のバスを探すことになりました。

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(自分で荷物を積むトランク)
 無事にバスを見つけると、自分で荷物をトランクに積んでいきます。私はこの時点で既に、若干イヤな予感。トランクの入り口は一つ。中はがらーんとしていて、自分で空いているところに荷物を入れていくだけ。つまり、行き先関係無くとにかく入れていく方式。日本だと行き先別に荷物を入れる場所が分かれているけど、これで大丈夫なんだろうか、と思ってしまいました。

 ドイツでいくつかの停留所を無事周り、いざフランスへ向けて出発となった時、バスはなぜかバスセンターのような場所へ。「車体に少し問題があるので、違うバスに乗り換えてください」というアナウンスが入り、バスの外に出されたのでした。
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DDR Museum [旅’17]

 10月3日は、ドイツで唯一の全国規模の国民休日です。クリスマスなどの宗教的な休みはもちろん全国規模ですが、「ドイツの」国民休日というと、この10月3日のみだとか。10月3日、それはドイツ統一記念日でした。もちろん、これは1990年の東西統一を指した日。本来であれば、ベルリンの壁が崩壊した11月9日が祝日になるべきなのかもしれませんが、1938年の同日、ユダヤ人への迫害暴動がドイツ各地で起きた日。そのため、ドイツが実際に法律の上で統一された1990年の10月3日を記念として、以降統一記念日となったようです(Chronik der Mauer、「壁の年表」というドイツのサイト等を見ながら調べてみました)。

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(元東ドイツ側のエリアにあった、この博物館の宣伝広告)
 さて、その統一前の東ドイツがどんな状態であったのかを紹介する「ドイツ民主共和国(東ドイツ)博物館」というものがベルリンにあったので、行ってきました。ベルリンに住むウクライナ人曰く、「子供時代、つまりソ連時代を思い出す場所」と言っていましたが、見てきて納得しました。

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 観光地のど真ん中にあるような博物館なので、歴史をたどるというよりは、当時、東ドイツの人がどんな生活をしていたのか、という当時の様子を振り返るような展示になっていました。以前の記事で紹介した、信号機はもちろん、「東ドイツの象徴」とも言われているTrabantという車の展示もありました。東ドイツで作られた車ということで、この車に乗った人が次々に国境を越え、西ドイツにやってくるというのは視覚的にも結構不思議なことだったのかもしれません。「壁を乗り越える」という意味で、イーストギャラリーにもこのTrabantが描かれた壁画がありました。

 特に印象的だったのは、子供達の幼稚園、小学校の時間割。幼稚園でも、毎時間ごとの時間割が決められていたようです。展示の説明によると、「(考える時間を与えない)とにかく集団行動に重視したカリキュラム」だったそうです。身に覚えのあるカリキュラムで、ちょっと不思議な感覚でした。

 と、色々な記事を間に挟みながら、数ヶ月間に渡るベルリンの記事でした。もう3ヶ月も経ってしまい、ずいぶんと昔のような気がしてしまいます。ようやく最後の記事まで書くことができたので、これをもってベルリン旅記録は最終回とします。
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飛行機、空港巡り 後半 [旅’17]

 飛行機が私の一番好きな乗り物であれば、好きな場所と言えば、空港かもしれません。圧倒的に、見送るより、見送られたり出発する場所として、空港へ行くことが多いので、私の中で、空港=旅、というイメージが強いです。今回は、印象に残っている空港について書いてみたいと思います。

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(新千歳空港でよく見かける光景)
 回数を数えたことがないので、あくまでも感覚としてですが、国内で一番利用が多く、馴染みがあるのは、新千歳空港。札幌に住み始めた頃から使っているし、東京に移ってからも、なんとなく「出発地点」みたいな位置付けです。小さい頃から、現在まで、この空港も工事が入って、色々変わりました。国際線ターミナルも出来たし、ショッピングセンターも新しく出来たりしましたが、基本的な部分というのは変わっていない気がします。あの大きな電子スクリーンがある場所は、今でも広場、という感じがします(広場の部分はどんどん狭くなってきていますが)。

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(「不思議な日本」が垣間見える成田空港出発ゲート)
 成田空港へ行った回数も、他の空港と比べると多いですが、あまり印象に残っている空港、という感じはしません。多分、国際線の発着というイメージが強く、成田から先の場所、目的地への期待が大きく、出発地の成田をあまり意識していないからかもしれません。何度も利用しているはずではあるのですが、地下、地上、それより上の階の感覚が私には少し分かりづらいです。そのため、エレベーターに乗ると、目的の階と違うところでいつも降りてしまいます。

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(不思議なモニュメントが印象的なアブダビ空港)
 ヨーロッパで、利用回数が多い空港というのは、いくつかあるのですが、意外にトランジットで何度か利用している空港というのもあります。アブダビ空港です。一人で空港から出る勇気もないので、いつも、この空港では待つだけ。エティハド航空のハブ空港で、ヨーロッパからアブダビ、アブダビから日本という行き来で使っていました。ただ、トランジットなので、入管もなく、手荷物チェックもないので、かなり時間に余裕があります。最長で10時間、この空港で待ったことがあります。時差で眠いので、うっつら、うっつらしながら、時間の経過を待つという感じでした。

 トランジットで利用されることが多いこの空港、色々な人が、居ます。もちろん、空港という性質上、どの空港にも「色々な国からの人」が居ますが、その空港がある国からの出身が多くなるのは事実。しかし、アブダビ空港は現地の人らしき人だけでなく、ヨーロッパ、アジア、北米、南米、と様々な地域からの人が、「まんべんなく」居る感じがします。

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(私の現在のベース空港、デュッセルドルフ空港内)
 この記事を書くにあたり、ヨーロッパではどの空港を多く利用したのか数えてみたのですが、滞在1年ちょっとにして、現在最寄りのドュッセルドルフ空港となりました。2年滞在したジュネーブでは、空港を利用することが一度ありませんでした。2年前まで、ジュネーブ空港に行ったことさえありませんでした。小さい街なので、市内からのアクセスはかなり良いので便利なのですが。

 ドュッセルドルフ空港は、電車で20分ほどなので、便利です。国際線も多く発着する空港ではありますが、意外とコンパクトにまとまっているので、空港内で迷うことはほとんどありません。個人的には利用しやすい空港の一つだと思っています。ただ、私が住む場所からのアクセスは電車のみ。地方電車なので、遅れたりすることも多々あり、電車の心配がつきまとうのが悩みの一つかもしれません(だから早めに出るようにしています)。

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(天井の形が印象的なシャルル・ド・ゴール空港)
 パリのシャルル・ド・ゴール空港も、利用回数が多く、印象に結構残っています。建築物の観点からいうと、不思議な形をターミナルだと思います。形のせいか、ゲートが集まっている部分はなぜか天井が少し低く感じます。

 と、私の好きな場所である空港について書いてみました。今のところ、近い予定で飛行機を利用する機会はありませんが、今後、どんな空港を発見していくのか楽しみです。
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