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流行は回る? [2023年ドイツ]

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(夏、といえばイメージする風景です)
 先日、私の博士課程時に同期だったドイツ人と音楽の話になり、「今のヨーロッパ等のZ世代の間では、『シティ・ポップ』という音楽ジャンルが流行っている」と言われました。シンセサイザーなどを使って、機械っぽい、ちょっとテクノっぽい感じの音楽なのかな、と勝手に私が想像していると、その友人が「確か、そのジャンル、日本が発祥らしいよ」と言われました。

 ただ、私は「シティ・ポップ」がどんな音楽なのか分からず。友達に聞かせてもらっての感想は「(思っていた以上に)ちょっと古い音楽じゃない?」でした。というのも、このジャンルの曲を聴いた私のイメージは「私の両親の世代が若い頃、1970-80年代、に(オープンカーで)夏のドライブに聞いていた音楽のジャンル」という感じです。シティ・ポップのはっきりとした定義は無いらしいけれど、Wikipediaによると山下達郎、竹内まりや、ユーミン、大瀧詠一等が、シティ・ポップを代表するミュージシャンらしいです。古い、と思ってしまったけれど、私は特に山下達郎が好きなので、このジャンルが(再び)流行しているのは正直に嬉しいと思いました。

 同時に、少し納得出来たのが、数週間前に見た新海監督の「すずめの戸締まり」内での選曲。この映画の時代設定は2020年代、20代のキャラクターがドライブソングでユーミンと井上陽水をかけていたし、スナックのカラオケでは中島みゆきとチェッカーズが歌われていました。作品の時代設定と作品中の曲が発表/発売された年代が、少しかけ離れている気がしたけれど、再流行しているのかなあと、映画を見ながら思っていました。ただ、シティ・ポップがZ世代に流行っている、という話を聞くと、作品中の選曲もあながち的外れではないのかなあ、なんて思ってしまいました。
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See How They Run(2022) [映画’21-]

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 原題からは全く想像のつかない「ウェスト・エンド事件」という邦題がついているこの作品、ここ3ヶ月の機内上映で見た映画で一番面白かったです。似たようなジャンルの、ミステリー作品ということで「Knives Out」も見たけれど、これは評判も良かったので、作品の質に驚きは無い、良い作品でした。これ他にも良い作品をいくつか見たけれど、意外性で言うと、この「ウェスト・エンド事件」でした。作品概要はあまり読まず、私の好きな女優さん(Saoirse Ronan)が出ているから、という理由だけで見た作品でした。機内上映のポスターというか、作品説明の画像が「子供用ミステリーかな?」という感じだったので、ほとんど期待していなかったのでした。

 映画は、私が結構好きな、やり過ぎていないモノローグで始まり、そこから殺人事件が、という感じです。登場人物が犯人は、見ていてる側が気持ちよく裏切られる、人では正直なかったのですが、最後のクライマックスまでの運び方が心地よかったです。違和感を抱かせない程度に、でも若干気になる、前半でのセリフや小道具を使った振りが、上手く最後に効いている、良い意味で上手く収まっている作品でした。
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「最大の」と言われてしまうと 最終回 [旅’20-]

(ここ数ヶ月、忙しくて書けていなかった記事。時系列が前後しますが、今年4月頃の出来事です)

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(ガラスで囲われた「夜警」)
 フェルメールの特別展を見終え、チケット料金の一部である常備展も若干駆け足で見てきました。この美術館、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」とレンブラントの「夜警」を持っていることで有名。この2作品(とゴッホ美術館)を見に、10年ほど前に夜行列車でアムステルダムへ行ったほど。この2作品だけを見るのが最初の目的だったけれど、結構大きくて、びっくりした記憶があります。

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(修復で使われる機械でしょうか)
 今回も改めて見てみると、「自国」オランダの画家作品がかなり充実していました。10年ぶりの「夜警」は「額縁に入っていたような気がしたけれど」と、思っていたものと若干違うような。何年ぶりかの修復作業で、額物から出された状態で展示されていました。あまりの人気作品の修復作業ということで、展示から外すわけにいかない、と思ったようで、修復作業中でも/を展示、という方法にしたよう。写真のように、「囲い」に入った状態での展示でした。どこの部分を修復しているのかよく分からなかったけれど、どれくらいの時間かかるのでしょうか。

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(補足説明パネル)
 今回、訪れてみて(確か前回は無かったと記憶しているけれど)、アップデートされていると感じたのは、歴史的背景、特に植民地時代の補足情報、でした。展示コーナーや作品ごとに詳しい歴史的背景のパネルがついているのですが、そのパネル説明に植民地時代の歴史背景(奴隷の扱い等)説明ラベルが付いていました。画家や描かれている対象の説明だけではなく、それがなぜ、成り立っているのかという別の視点(植民地時代があった)からの説明があり、より作品背景などの理解が深まり、なかなか良い試みだなあと思いました。
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「最大の」と言われてしまうと その3 [旅’20-]

(ここ数ヶ月、忙しくて書けていなかった記事。時系列が前後しますが、今年4月頃の出来事です)

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 イースター休暇に近い、そして大人気のフェルメール展示会ということもあって、すごい人でした。見たことがある作品ばかりだけれど、やはり少数精鋭の画家というだけあって、色々揃うと圧巻でした。さすが「過去最大」を謳い文句に開いているだけあるなあという感じです。光の感じと、あの特徴的な青は、何度見ても良いと思います。本気で値段をチェックしたことはないけれど、家に作品ポスターを飾っても良いかなと考えたことがある唯一の画家でもあるので、改めて好きだなあと再認識しました。

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(こちら「地理学者」も好きな作品の一つ)
 限られた作品数(それでもこの展示会では20作品ぐらい揃ったみたい)というだけあって、どこの美術館が持っているのかは改めて確認してしまいました。ルーブル美術館にある「天文学者」は展示されてなくて、交渉が上手くいかなかったのかな、と色々思ってしまいました。ルーブル美術館、目玉作品は色々あるけれど、フェルメールの有名どころと言えば(多分)「天文学者」なので、アムステルダムでの展示には結びつかなかったのかなあと色々予想してしまいました。逆に驚いたのは、ワシントンのナショナル・ギャラリーの「気前の良さ」でした。この展示会で出している数は(確か)一番多かったし、他にも有名作品を持っているから、大丈夫なのでしょうか。

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(日本から上陸)
 と、色々展示会開催における裏の攻防を色々想像してしまいました。どういう美術館にアプローチして、どんな交渉をしているのか、一度舞台裏を見てみたいなあとも思ってしまいました。
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「最大の」と言われてしまうと その2 [旅’20-]

(ここ数ヶ月、忙しくて書けていなかった記事。時系列が前後しますが、今年4月頃の出来事です)

(乗り換え駅。ここまではスムーズだった)
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 イースター直前の平日ということで、色々迷ったけれど、弾丸、泊まり無しで行くことにしました。デュッセルドルフからアムステルダム直行の電車があったはずなのだけれど、この旅の日はなぜかありませんでした(多分路線工事)。デュッセルドルフから普通列車で30分ちょっとのミュンヘン・グラートバッハへ向い、そこからアムステルダムまでは2時間ちょっと。13時15分に美術館入館のチケットを購入したので、10時30分アムステルダム着の電車で向かうことにしました。

 が、遅延・運休が多いことで有名なドイツ鉄道、結果的に、乗り換え駅からアムステルダムまで直行では着けませんでした。暗雲が立ちこめたのは乗車して、PCを開いたとき。列車にはWifiがついているのですが、なぜかPCとスマホ両方でWifiに繋げず。2時間、Wifi無しか、と思いながら1時間ほどPCで作業していると、なぜかどんどん高速列車のスピードが落ちていきます。なんとなく嫌な予感はしていたけれど、駅があるような場所でもないところでなぜか、停車。「前の電車が詰まっているので、一時停車します」というアナウンスが繰り返されること15分。自分の乗っている電車の運行時刻をアプリ確認してみると、アムステルダム到着予定が11時30分に延びていました。そして、停車して30分、「次の停車予定の駅で異臭騒ぎがあり、ホームに入れません。指示があるまで動けないので、ドアを一旦開けます。タバコを吸うなり、新鮮な空気をして下さい」と車掌さんの指示がありました。外が森だったり、危なくない限り、ドアを開放して、乗客を一時的に降ろしてくれるのはドイツではよくあること。

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(よく分からない場所で一時停車中)
 結局そこに1時間半ほど停車して、「到着予定の駅には入れないので、一つ前の駅に戻ります」とのこと。この時点で、アムステルダム到着予定時刻は13時10分。アプリ上では大丈夫だけれど、なんとなく時間通りに着けなさそうな予感がしてきました。一つ前の駅になんとか到着し、出発すると、「遅延のため、アムステルダム行きはキャンセルとなりました。次の駅で降りて、(オランダの)普通電車に乗り換えて下さい」と予想していた通り、アムステルダムへは到着できず。下ろされた駅に到着した時点で、12時30分過ぎ。アムステルダム中央駅へ到着するのは、13時30分。私の美術館入館は13時15分から30分のスロットになっているのですが、これで時間通りの入館は難しくなってきました。チケットを前払いしているから、大丈夫だろうという気持ちが半分、でも人が絶対多いから、入場規制もすごそうだから入れてくれるか分からないという気持ちが半分でした。

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(美術館館内)
 結局美術館に着いたのは、13時45分。「入館時間過ぎてるけど?」とチラッと言われたけれど、「(ドイツの)電車が遅れちゃって・・・」というと、しょうがないなあ、という感じで入れてくれました。これから、色々見て歩くというのに、美術館到着時点でドッと疲れが出てしまいました。
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「最大の」と言われてしまうと その1 [旅’20-]

(ここ数ヶ月、忙しくて書けていなかった記事。時系列が前後しますが、今年4月頃の出来事です)

 今年1月下旬にTwitterを見ていると、「2月中旬〜6月までにアムステルダムで『フェルメール特別展がある』」という情報を見かけました。アムステルダムだったら、2時間半ぐらいで行けるから、行ってみよう!と思い、オンラインチケット申し込みページへ。2月中旬に開始の展示会ですが、1月下旬にその展示会のホームページへ行くと、既に「回線が混雑していて、アクセス出来ません」と表示されてしまいます。展覧会開催中、混雑緩和のため、15分刻みで「入館時間」のスロットがあって、それを選ぶ形になっているようです。翌日アクセスしてみると、その時点で、3月の週末は全滅(満席)、イースター直前の平日(4月)がなんとか取れたので、無事に予約完了!人気アイドルのコンサート争奪戦に参加する人の気持ちが少し分かった気がしました。結局、この展示会、開催日を迎える前に、全てのチケットが売り切れ。チケットを買うか買わないかちょっと迷ったけれど、買って良かったなあと思いました。

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(作品全体を見せなくても、もしかしたら、画家名を出さなくても、誰の展示会か分かる、フェルメール展示会ポスターです)
 チケットを買うのに少し躊躇したのは、チケットの値段。今回の展示会のチケットは27ユーロ、でした。美術館の大人料金はほとんど20ユーロ以下のイメージなので、「意外とするなあ」という印象を受けたのでした。ただ、商売上手のオランダの美術館、この27ユーロ、フェルメール特別展と常展のセットの値段なのでした。別売り選択は無く、セット購入のみ。この特別展をやったアムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)は、レンブラントの「夜警」があることでも有名。常備展を見劣りすること無く、セットで販売出来る強気の値段、ということなんでしょうか。
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メルボルン滞在 後編 [旅’20-]

 世界平和のためにも、私は(今のところ)ペーパードライバー。友人がずっと運転してくれて、私はナビ係でした。友人は運転している中で、(スピードはかなり落としているとはいえ)コアラを見つけるのがかなり上手かったです。動物ではなく、田舎道をゆっくり走りながら、何度も木の上のコアラを見つけていました。
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 海岸沿い近くの道を歩いてたら、(多分)ワラビーにも遭遇しました。突撃されたら嫌だなあと思い、遠くからの写真になってしまいましたが。
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 ほぼ、間違い探しのような写真だけれど、カンガルーも遠目で見てきました。飼育されている感じではなかったけれど、道路から遠くもない場所なので、安全なのか若干不安になりました。
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メルボルン滞在 中編 [旅’20-]

 メルボルンに滞在したのは、6月下旬、南半球は秋(若干冬に入りかけ)で、思った以上にちょっと寒かったです。ただ、観光繁忙期ではないので、どこへいっても観光客はほとんどおらず散策はしやすかったです。天気は変わりやすいので、晴れたと思ったら、土砂降り、ということもありました。
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 エアーズロックのイメージが強いので、オーストラリアは乾燥地帯とばかり思っていましたが、想像していたより緑が多かったです。
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 一緒に旅行した友人が運転してくれて、メルボルン近郊の12 Apostles(12使徒)の岩も見てきました。
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 写真は、12個の岩の一部。ただ、写真のような岩が環境変化、浸食で削られて、岩の数も今では12個以下のよう。
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メルボルン滞在 前編 [旅’20-]

 日本滞在中、(ヨーロッパから行くよりは近い、と思い)メルボルンで行われる学会へ参加してきました。仕事の合間を縫って、ほとんど初めてのメルボルン/近郊を散策出来、12年ぶりの再会も出来て良かったです。10年ぐらい前に、学生研修ツアーで来たことがあったけれど、ホストファミリーの家と大学を往復したぐらいなので、市内がどうなっているのかは全く分かっていませんでした。

 学会会場までのアクセスを加味して、今回は市内に滞在。メインの駅からも近いホテルだったのですが、かつてメルボルン鉄道管理本部があった建物を使った不思議なホテルでした。
(後ろの古い建物がホテル)
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 今回散策してみて思ったのは、私がイメージする「ニューヨーク」のような街でした。こんな感想を言うと、ニューヨークの人からも、メルボルンの人からも怒られそうな気がするけれど、摩天楼と色々な人種がミックスしている街、という感じが、私のイメージする「ニューヨーク」という感じでした。ニューヨークへは一度も行ったことがないので、あくまでイメージですが。
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 色々な国、地域からやってきている人から成り立っている国、ということがよく分かる、移民博物館へも行ってきました。オーストラリアの色々な歴史が当時の写真等を使って説明されていて、この博物館が出来るまでどんな経緯があったのかなあということも気になりました。
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 私は普段、コーヒーはブラックで飲みます。が、一緒に学会へ参加した友人から、「オーストラリアと言えば、Flat Whiteだよ」と言われて、メルボルン滞在期間中はほとんどこのFlat Whiteを飲んでいました。甘すぎず、またカプチーノほど泡が立っていないので飲みやすく、私好みでした。
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あっという間の東京滞在を終えて [写真日記]

 あっという間の3ヶ月近い、東京での滞在を終えて、ドイツへ戻ってきました。直行便とはいえ、15時間のフライトは、映画を見て、寝て、見て、を繰り返してもなかなか到着せず、久々の長いフライトでした。

 次の日から普通に仕事あったので、スーツケースは開いたまま、なかなか片付けられず、1週間経ってようやく物置にしまいました。
(荷物の一部ですが)
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 日本にいる間は、コロナ規制も明けて、去年よりたくさんの場所へ行くことが出来ました。
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 ほとんどインタビューの関連でいった場所が多かったけれど、印象深かったのは、中目黒。聞いてはいたけれど、あんなにオシャレな界隈だとは思っていませんでした!
(中目黒ではないけど、カルピスも無事に飲めて満足)
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 美味しいフレンチも食べに連れて行ってもらい、楽しかったです。
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 今回初めて食べたのは、鶏刺し!鶏肉は火をよく通して食べるもの、と思っていたので、「自己責任で」と言われて、初めて食べる鶏刺しはドキドキしました。全然肉っぽい感じがしなくて、ワサビと合う!無事にお腹も痛くならず、美味しくいただきました。
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 今年の大移動はもう無いと思うので、来年以降が楽しみです。
(東京滞在中のジョギングコースでした)
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