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ドイツで初めての病欠 その2 [2024年ドイツ]

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(結局1週間近い不調。結果的に1週間のコーヒー断ちでもありました)
 勤務先によるけれど、3日以上の病欠の場合は、医者からの「Arbeitsunfähigkeitsbescheinigung(職務不能証明書)」という書類を出さなくてはなりません。面白いのはこの書類、医者の「診断書」ではありません。書類自体には症状や病名は記載されておらず、○月○日から○月○日まで職務不能、としか書かれていません。プライバシー保護の観点から、被雇用者は雇用主に対して自分の健康の情報について知らせなくて良い、ということの様です。この書類を出す際、私の雇用先の大学担当者からも散々、「病欠の書類には、絶対に病気名や診断を記載しないように」と言われました。

 ただ、医者が作る書類ではあるので、かかりつけ医へ向い、なんとかこの証明書をもらわなくてはなりません。予約可能日まで待っている訳にいかないので、朝一でとりあえずかかりつけ医へ。受付ではもちろん、「予約が無いと、診察はできません」と言われたけれど、「風邪っぽいので、病欠のため勤務先に『職務不能証明書』が必要です」と説明すると、受付の人は沈黙数秒間。「うちのクリニックの患者?」と聞かれ、「はい」と答え、私の保険カード/保険証を受け取ってくれました。担当医に電話でもするのかな、と思っていたら、保険カードから私の必要情報を取り込んで、「3日ぐらい(病欠)で大丈夫ね?」と言って、(特に診断も無く)あっという間に3日間病欠の「職務不能証明書」を作ってくれました。
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tommy88

日本が「改革」と音頭を取っても、なかなか改革が出来ません。合理性や便利さよりも、大声で「弱者だ」と主張する、何でも反対勢力が強硬で、どうしようもない状況です。多少のおバカさんでも少し考えたらわかるようなことでも、まあ、保守系でも「伝統を守らねば」とか根拠のない勝手な話をしています。プライバシーに関しても、私も含めて、まだまだ姿勢や民度は低いです。考えてみれば、医者の診断書を取って来い的なことを学校でも言うし、先生は病名を見るわけで、病名なんて実は戦う人間の弱点でもある。なんだ、オマエは脳に問題があって入院するのかとか、キミはお尻のイボの手術で休むんだねとか、かなり侵害をしている。だからこそ、病名は知らさずに、休業期間だけ、天下の医者が決めてくれるというシステムは正しいと思うのです。ただ、予約を取れ的な事務的姿勢を厳密に運用されると病人は困りますね。完全予約制、かかりつけ医制度、これも本当は今、日本が進めようとしている働き方改革に繋がるのだと思う。24時間戦う医者なんて長続きしませんしね。それにしても、「3日ぐらい(病欠)で大丈夫ね?」って急に緩くなるところは、好き。それって、適当ってことだよねとは言わないですが。

by tommy88 (2024-02-05 12:35) 

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