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Astérix et Obélix : Au service de Sa Majesté(2014) [映画’19−20]

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 劇場では絶対に見ないけれど、機会があれば見てしまう映画の一つが「アステリックス・オベリックス」シリーズです。フランスの漫画が元になっている映画です。紀元前50年頃のガリア地方近くに住む架空の村に住むアステリックス(手前の頭に白い羽の角が生えているキャラクター)とオベリックス(奥の岩を背負っているキャラクター)が主人公の漫画です。この2人が住む村には力持ちになる魔法の薬があって、その薬で様々な国、地域の人と戦ったり、協力したり、というストーリーです。このように書くと、特に変哲のない話です。が、この架空の村以外、実在の人物、地域、国が登場します。そのため、一応漫画だけれど、「古典の教養」が学べるものになっていて、世代を問わずこの漫画を(最低1冊は)ヨーロッパでは読んでいる人が多いです。こうやって、フランスの子供は古典の知識を身につけていくんだなあということがよく分かります。ドイツでも新刊が訳されると、漫画コーナーの目立つところに置いて販売されています。

 私の知り合いの家にもこのシリーズがかなり揃っていて、私が泊まる際に寝る部屋にこの漫画があって、何冊か読んだことがあります。結構フランス語が分かるようになって読むようになったのですが、ジョークも結構皮肉が効いていて、たまに分からないこともあります。ただ、紀元前の話であっても、現代に通じる社会の風刺やユーモアがあって、なかなか面白いです。

 「寅さん」シリーズのように、どの作品も似たような感じで話が進んでいきますが、映画も毎回気になって見てしまいます。初めて見たのは、エジプトの話で、カエサルやクレオパトラが登場していました。今回の舞台はイギリス、でしたが、特に有名な歴史上の人物は登場せず。エジプト編の方が面白かったなと思いましたが、今のイギリスとフランスの関係も垣間見える描き方でした。この作品、「イギリス人」は全てフランス人がフランス語で演じているのですが、イギリス英語訛りのフランス語もとても上手に話していました。私には「イギリス人が話すフランス語」にしか聞こえないぐらいでした。
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コメント 2

tommy88

コミックの表紙!って感じの絵だね。
学びながら見られるのは良いね〜
苦手な人にとってはそれが1番だ。


by tommy88 (2020-05-18 08:06) 

tommy88

ポケモンに毒される日本の子が可哀想。
あるいはアンパンマン。
どうも道徳の教科書みたいなことをしたがる。
歴史を学ぶなら、毒も許容範囲。
毒がなきゃね、文学のふるさとにはならない。

PA

by tommy88 (2020-05-18 10:36) 

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