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Before Sunrise(1995) [映画’19−20]

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(写真はイタリア。作品の舞台はオーストリア。この作品にもおしゃれな路地裏が登場していました)
 先日、La Véritéを見てなかなか良かったので、出演陣の他作品を見てみることにしました。「今を生きる(Dead Poets Society)」ぐらいしか知らないイーサン・ホークの作品を選びました。邦題は「恋人までのまでの距離」という作品。シリーズになっているようで、3作ほど出ていて、ヨーロッパで多分、イーサン・ホークといえばこの作品シリーズを思い浮かべる人が多いような気がします。

 ラブストーリーといえば、ラブストーリーなのだけれど、想像していたようなラブストーリー映画とは少し異なりました。確かにあらすじを追うと、よくありそうな筋書きなのですが、話の進み方がドキュメンタリーを見ているような感じでした。このテンポに慣れないと、「何を見ているんだ!」と正直思ってしまいます。私も最初20分で、「これがあと1時間以上続くの?」と思ってしまいました。でも冒頭20分の電車内のシーンが、20年以上経った今でも、ヨーロッパ内の電車内でよく見かける/経験するシーンで、笑ってしまいました。

 簡単に言うと、とにかく会話を追う映画なのですが、それでも所々で「分かる!」と思う場所があります。ウィーンで乗る路面電車内の会話は一回しで撮っていると思うけれど、10分以上会話していました。このようなシーンが、この映画をドキュメンタリーと思わせる所以だと思います。演技なので、脚本があっての会話だと思うけれど、よく台詞を覚えたなあと思うぐらい、会話の量が多いです。私のお気に入りは、電話の想定会話のシーンでしょうか。二人が、各自の友達と行うであろう会話を想定して行っているやりとりだけれど、2人の本音が出ていて、ちょっと切なくて良いシーンでした。

 見る人によっては、ちょっとがっかりかもしれない、そして話の終わりが、前半で見えてしまうけれど、私は最後までしっかり見てしまった作品でした。そして、この続きも出ているようなので、早く次作を見るのが楽しみです。
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tommy88

WOWOWで三部作とも見た。
移動物は旅しながら見る楽しみもある。
お洒落な街で素敵な会話、日本人がやると浮いてしまう。
しかし若気の至りでやってしまうのだ。
時々思い出しては赤面する、なんてキザなこと言ってたんだって。
映画のセリフを簡単に使ってしまうのが、若さ。
そんな恥ずかしい時代には戻りたくはないと思う。

by tommy88 (2020-04-07 06:45) 

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