The Incredibles 2(2018) [映画’19−20]
Pixarは良い作品が多いので(見て失敗した、という作品が無い気がする)、DVDや機内上映でよく見ます。今回は、「Mr.インクレディブル」の続編、「インクレディブル・ファミリー」を見ました。続編を作ったり、作品数を重ねると「やっぱり最初が一番良かった」という風になりがちです。しかし、同じPixarである「トイ・ストーリー」が2,3と良かったのと同様、今回の続編も良かったです。個人的には、続編の方がメッセージ性なども含めると面白かったです。
最初の作品は2004年公開で、いつ見たか覚えていませんが、正直見た時は「ここまでしてアメリカはヒーローになりたいものなのかなあ」とあまり感情移入出来ませんでした。今回は特にアメリカ、その他の国でも通用する強いメッセージが入っていた気がします。子供の映画だけれど、こういう難しい(でも分かりやすく伝えている)テーマも入れるんだ、というのが作品の前半から感じられました。2018年近辺のアメリカを考えながら見ると、色々深読み出来て、面白かったです。また、前作は悪役がはっきりしていて、善対悪という単純的な構造でしたが、今回の悪役は必ずしも悪ではなくディズニー特有の「絶対悪」という感じがしませんでした。良い意味でグレーな「悪役」キャラクターでした。
最後はなんとなく予想出来たけれど、あまり納得できる終わり方ではないなあと見終わった直後に思ってしまいました。Pixarだし、あの終わり方しか他に選択肢が無いような気がしました。ただ、作品中のメッセージとエンディングを色々考え直してみると、見終えた直後には分からなかった製作陣の怖さ、すごさも感じてしまいました。深読みと言えばそれまでだけれど、こういうメッセージの伝え方もあるんだなあと関心してしまった作品でした。
2020-07-27 07:00
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コメント(2)
製作者が設問に答えることはできないけれど。
村上春樹は新短編集『一人称単数』の中の、『With the Beatles』で「僕」に次のように語らせている。
もちろん「比較的理にかなった解答」みたいなものは最大公約数的に存在するだろうが、文学において比較的理にかなっていることが果たして美点であるのかどうか、そこには疑問の余地がある。
by tommy88 (2020-07-28 16:24)
私もこの映画自粛中に見たな〜
前作の内容なんて全く思い出せないけど!!
でもこれはちょっと考えさせられたよね。
ま
by tommy88 (2020-08-04 14:07)