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未来のミライ(2018) [映画’19−20]

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 市内図書館から借りていたDVDを5月に入ってようやく返却してきました。気軽に見られる作品を見ようと思っていて、このDVDが新作で市内の図書館に入っていました。名前は聞いたことがあるけれど、まだ一度も見たことがない監督の作品なので、今回チェックしてみることにしました。

 色々な意味で予想外の映画でした。何点か「うーん」と思う部分もあるけれど、総じて思った以上に楽しんで見ることが出来ました。話の要約を見る限り、子供に下(妹)が出来て、お兄ちゃんになる、ほのぼのとした子供向けの話かなあと思ったのですが、予想以上に複雑というか、深い話でした。確かに、子供が成長する話ではあるのだけれど、後半はちょっと難解だったり、若干怖い部分もあったので、「これ、もしかして大人向け?」という感じでした。最後の方に出てくる駅員は、見た目だけでなく、言っていることも結構「怖くて」、夢に出てきそうでした。ホラー映画の見た目が怖い、という感じではなく、不気味の谷現象、のようなゾクッとする怖さです。

 そして、この作品、色々なことがリアルでした。まず、リアルな画に驚かされました。「君の名は。」のような、「これ本当にアニメ?」という映像が何度もありました。特に、駅は未来に存在するであろう駅だけれど、「多分、将来の駅はこんな感じだよね」と納得できてしまうリアルな感じがありました。主人公が住む家も、(子育てに適している家とはあまり言えないけれど)実際にありそうな住宅で、作品の良い舞台装置になっていました。また、セリフも、「多分現代の家庭で少なからずこういう会話があるんだろうなあ」と想像できるものが多かったです。アニメという部分を除けば、若干ドキュメンタリーのような感じもしました。

 主人公の4歳児の話し方が少し大人っぽ過ぎたけれど、行動はいかにも4歳児、という感じでした。妹が出来るというのは、一人っ子からの大きな変化で、あれだけの激しさが出るのでしょう。私はすぐ下の妹と2歳差なので、一人っ子の記憶がなく物心ついた時にはもう妹が居るという状態でした。妹が産まれてすぐは私も多少なりともあんな感じだったのかなあ、と思ってしまいました。

 ちょっと怖かった駅のシーン以外に、自転車のシーンが印象に残っています。意外な俳優が声を当てていて、ちょっと驚きがあったのも理由の一つですが、自転車のシーンはなぜか作品中で一番印象に残りました。風景の描写がきれいだったことも関係しているかもしれません。
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コメント 3

tommy88

もう結局は時空をいじくるしか映画は作れないのかと思うほど、最近の流れなのでしょうか。マーベルのアベンジャーズなんてもう時空移動だらけで、困ったもんです。内面を掘り下げることに飽きたのか、あの時に戻って対照的に描こうとする。ある意味で観客の想像力が低下してきたのかもしれません。『未来のミライ』は予備知識なしに見ました。何やねんと思っていましたが、徐々に面白くなりました。東京駅は面白かったし、駅のロボットは神田松之丞が吹き替えをしていたし、回想の曽祖父の声は福山雅治だとすぐにわかりました。漫画ですから、まぁこんなもんかなと。下の子が出来る時の風景というやつで、この時こそ親の力量が試される時でもあります。

by tommy88 (2020-05-23 15:30) 

tommy88

未来のミライちゃん好きだわ〜
面白かった!!


by tommy88 (2020-05-24 21:00) 

Mi

駅のシーンは私も怖かったです。
4歳児ってあんなんなのか・・・と思ってしまいました。相手ができなさそうです...

by Mi (2020-05-26 13:35) 

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