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読書の秋 [旅’17]

 先日、ノーベル文学賞が発表されました。初めて、自分が読んだことのある作家が受賞しました。私が読む数少ないイギリス人作家がカズオ・イシグロです。特にノーベル文学賞を気にしているわけではないけれど、知っている作家が受賞というのはなかなか嬉しいものです。彼の作品は、一時期はまって、何冊か立て続けに読みました。

 そしてフランスでも、もうすぐ文学賞シーズン。11月にフランスの大きな文学賞発表があるので、それに向けてなのか、本屋へ行くと過去に賞を受賞した作品などが売られていました。有名どころで言うと、ゴンクール賞でしょうか。この賞を取ると、やはり売り上げが伸びるので、この賞の賞金はたった10€。私のように、「この賞を取っているのなら読んでみるか」という人が多いのでしょう。ここ数年の受賞作は読んでいますが、どれも良い作品です。

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(FNACという電化製品、本、DVDを売るチェーン店。UNIQLOも入ったみたいです)
 残念ながら、私がドイツで住んでいる街の本屋には、フランス語の本がないので、フランス語圏へ行くと、フランス語の本の買い出しに行きます。今回も何冊か買ってきました。本屋へ行って、今フランスでどんな本が売られているのか見るのが好きです。後、どんな日本人作家が翻訳されているのか、チェックするのも好きです。既に亡くなっている作家は定番の作品がほとんど訳されているので、いつ本屋へ行っても並べられている作品は変わりません。ただ、現在も活躍中の作家は、新しい作品をどんどん出していくので、どれが訳され、訳されていないのか、というのを見ていくのは面白いです。定番でいうと、村上春樹作品でしょうか。彼の作品は、訳される訳されない、というより、いつ訳されるかというほどになってきています。2月に日本で出版された最新作のフランス語版はまだ出ていないようでした(日本で読んできて良かったです)。

 人気があるかどうかは分かりませんが、毎回(フランス語圏の)本屋へ行くと違う作品が訳されているのが東野圭吾。ガリレオシリーズが人気のようで、このシリーズの長編は全て訳されていました。科学がトピックなので、文化背景などの知識は不要で、ある意味誰にとっても、とっつきやすい作品が多いということなのでしょうか。
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コメント 2

tommy88

東野圭吾、日本語版が遅くて少なくて待ちきれません。
『ナミヤ雑貨店の奇跡』 は、中国で現在ベストセラーです。
一党独裁の狂気以外は、マトモな人間感覚があるのでしょう C 国。
やがてキミは、ドイツ語でも読むようになるのでしょうか。

by tommy88 (2017-10-18 11:24) 

tommy88

東野圭吾はフランス語圏でも人気なんだ〜


by tommy88 (2017-12-31 00:32) 

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