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DDR Museum [旅’17]

 10月3日は、ドイツで唯一の全国規模の国民休日です。クリスマスなどの宗教的な休みはもちろん全国規模ですが、「ドイツの」国民休日というと、この10月3日のみだとか。10月3日、それはドイツ統一記念日でした。もちろん、これは1990年の東西統一を指した日。本来であれば、ベルリンの壁が崩壊した11月9日が祝日になるべきなのかもしれませんが、1938年の同日、ユダヤ人への迫害暴動がドイツ各地で起きた日。そのため、ドイツが実際に法律の上で統一された1990年の10月3日を記念として、以降統一記念日となったようです(Chronik der Mauer、「壁の年表」というドイツのサイト等を見ながら調べてみました)。

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(元東ドイツ側のエリアにあった、この博物館の宣伝広告)
 さて、その統一前の東ドイツがどんな状態であったのかを紹介する「ドイツ民主共和国(東ドイツ)博物館」というものがベルリンにあったので、行ってきました。ベルリンに住むウクライナ人曰く、「子供時代、つまりソ連時代を思い出す場所」と言っていましたが、見てきて納得しました。

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 観光地のど真ん中にあるような博物館なので、歴史をたどるというよりは、当時、東ドイツの人がどんな生活をしていたのか、という当時の様子を振り返るような展示になっていました。以前の記事で紹介した、信号機はもちろん、「東ドイツの象徴」とも言われているTrabantという車の展示もありました。東ドイツで作られた車ということで、この車に乗った人が次々に国境を越え、西ドイツにやってくるというのは視覚的にも結構不思議なことだったのかもしれません。「壁を乗り越える」という意味で、イーストギャラリーにもこのTrabantが描かれた壁画がありました。

 特に印象的だったのは、子供達の幼稚園、小学校の時間割。幼稚園でも、毎時間ごとの時間割が決められていたようです。展示の説明によると、「(考える時間を与えない)とにかく集団行動に重視したカリキュラム」だったそうです。身に覚えのあるカリキュラムで、ちょっと不思議な感覚でした。

 と、色々な記事を間に挟みながら、数ヶ月間に渡るベルリンの記事でした。もう3ヶ月も経ってしまい、ずいぶんと昔のような気がしてしまいます。ようやく最後の記事まで書くことができたので、これをもってベルリン旅記録は最終回とします。
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tommy88

最初の青い看板?はなぜ英語で書かれているの??


by tommy88 (2017-12-31 00:14) 

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