SSブログ

流行は回る? [2023年ドイツ]

2533.jpeg
(夏、といえばイメージする風景です)
 先日、私の博士課程時に同期だったドイツ人と音楽の話になり、「今のヨーロッパ等のZ世代の間では、『シティ・ポップ』という音楽ジャンルが流行っている」と言われました。シンセサイザーなどを使って、機械っぽい、ちょっとテクノっぽい感じの音楽なのかな、と勝手に私が想像していると、その友人が「確か、そのジャンル、日本が発祥らしいよ」と言われました。

 ただ、私は「シティ・ポップ」がどんな音楽なのか分からず。友達に聞かせてもらっての感想は「(思っていた以上に)ちょっと古い音楽じゃない?」でした。というのも、このジャンルの曲を聴いた私のイメージは「私の両親の世代が若い頃、1970-80年代、に(オープンカーで)夏のドライブに聞いていた音楽のジャンル」という感じです。シティ・ポップのはっきりとした定義は無いらしいけれど、Wikipediaによると山下達郎、竹内まりや、ユーミン、大瀧詠一等が、シティ・ポップを代表するミュージシャンらしいです。古い、と思ってしまったけれど、私は特に山下達郎が好きなので、このジャンルが(再び)流行しているのは正直に嬉しいと思いました。

 同時に、少し納得出来たのが、数週間前に見た新海監督の「すずめの戸締まり」内での選曲。この映画の時代設定は2020年代、20代のキャラクターがドライブソングでユーミンと井上陽水をかけていたし、スナックのカラオケでは中島みゆきとチェッカーズが歌われていました。作品の時代設定と作品中の曲が発表/発売された年代が、少しかけ離れている気がしたけれど、再流行しているのかなあと、映画を見ながら思っていました。ただ、シティ・ポップがZ世代に流行っている、という話を聞くと、作品中の選曲もあながち的外れではないのかなあ、なんて思ってしまいました。
nice!(0)  コメント(3)