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自転車放浪記 [2023年ドイツ]

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(親子がよく使っている自転車。前の「かご」に2人ぐらい子どもが乗っている/入っていることが多い)
 私が好きなブログに、自転車が壊れて新しいものを購入した話が書いてあって、「ずいぶんと長距離自転車を押しながら歩いたね」と若干他人事の様に思いながら読んでいました。その数週間後、私も自転車を押しながら放浪することになりました。私は自転車を2台持ちしていて、住んでいるデュッセルドルフでの生活で使う、つまり通勤時に家からデュッセルドルフ中央駅まで向かう緑の自転車が1台目。これをデュッセルドルフの駅前に駐輪し、電車に乗って大学最寄りの中央駅まで行きます。そこの中央駅に置いてある青の自転車、2台目に乗って大学まで行く、という感じです。自転車専用の切符を購入すれば、電車に自転車持ち込みも可能なのですが、遅延でプラットフォームが変更になったりすることも多いドイツ。その際、自転車を持って階段の上り下りはなかなか大変なので、2台持ちという選択肢に落ち着きました。

 とある、帰宅時、勤務先の大学から青の自転車に乗って中央駅へ向かう途中、なんだか嫌な予感。信号で止まると、私の後ろを走っていた別の自転車乗りの人に「後ろのタイヤ、パンクしてるよ」と言われました。なんとなく嫌な予感はしていたのだけれど、その日は時間も無いので、とりあえずパンクしたまま中央駅に青の自転車を停めて、電車に乗り込みます。

 翌日、大学の近くにある自転車(修理)屋へ、中央駅からパンクした青の自転車を押して向かいます。が、その自転車屋、「修理工の人が確保出来ず、修理は今やってません。いつ再開するか見通しが立っていません」の返事。駅前にもそういえば自転車屋があった、と思い出し、また自転車を押して中央駅へ。この自転車屋はしっかりした(高級な)自転車を幅広く販売しているのですが、「うちで購入した自転車のみの修理を行っています」と断られました。同じ駅に、別の自転車駐輪場兼修理屋があるので、そこへ向かうと「修理工の人が病気で、いつ再開するか見通しが立っていません」とどこかで聞いたことのあるセリフが。ざっくり、人材不足、なのでしょうか。大学がある街ではらちがあかないと思い、デュッセルドルフまで(電車に乗せて)自転車を運ぶことに。追加料金を払うことになるけれど、ドイツでは自転車の持ち込み可能。

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 デュッセルドルフ中央駅横にも、駐輪場兼修理屋があるので、そこに持ち込むことに。3回断られて私も知恵が若干付いたので、事前に電話して確認。すると、「予約のみの受付で、最速の予約は2ヶ月後です」とのことでした。自転車の大ブームが来ているという実感はないけれど、需要過多、の状況という感じでした。

 最後の望みで、デュッセルドルフのアパートから一番近い自転車屋へ電話(歩いて10分ぐらい)。すぐに持ち込み可能で、翌日に修理完了、でした。無口な「ザ・職人さん」という感じのおじさんがやっている修理屋さんで結構好きです。別の修理屋だと、お客さんと話が盛り上がって、なかなか自転車を引き渡せない、ということがたまにあるのですが、ここの修理屋は世間話も適当にやって、割とキビキビやってくれます。前回(2年ぐらい前)行った時より広い場所に引っ越し、儲かっている感じでした(修理料金も上がっている感じだった)。青の自転車を修理屋に引き渡して、そのまま路面電車に飛び乗って、デュッセルドルフ中央駅へ。朝、家から駅へ向かうのに使った緑の自転車をそのまま放置していたので、それを取りに行かなくてはなりません。中央駅に路面電車で向い、全く同じルートを今度は自転車でアパートへ戻る、というグッタリする一日になりました。2日ほど、とにかく自転車を押して歩く時間が長かったですが、良い散歩になりました。この2日、雨が降らなかっただけでも幸いでした。
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