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初期は水色、中期が灰色、そして赤と緑 [2023年ドイツ]

 私は最初、水色から始まり、灰色、そして赤と緑とステップアップしていった気がします。これはちなみに私が印象に残っている文庫本の色。出版社名より、色の方が強く印象に残っています。小学生の時は、水色の青い鳥文庫、確か小学校高学年/中学校に触れ始めたのが集英社文庫(灰色)、大学ぐらいが岩波新書(赤色)と中央公論社(緑)。だいぶ大人になって、黄色の背表紙が印象的な文春文庫と触れてきました。

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(左から、出版社/文庫本シリーズ、Points、Babel、Folio)
 ただ、文庫本を買うようになったのは、ヨーロッパに来てからでした(自分で買えるようになったというのが大きいかな)。Kindleも持っているけれど、ついついフランス語の文庫本は買ってしまいます。自分の本棚を見てみると、多い出版社/文庫本シリーズはPoints、Babel、Folio。群を抜いて好きなデザインはFolioです。色つきの字で著者名、黒字でタイトル、表紙の半分以上を占める絵/写真(深く内容と関連しているわけでない)というシンプルなデザインなので好きです。この文庫本はとにかくよく見かけるので、最初私は「フランスの文庫本は、出版社問わずこのスタイルなのか?」と思ったほど。ちなみに印象が強烈なのは、BabelのBabel Noirというシリーズ。推理小説の文庫本シリーズです。黒と赤、という、おどろおどろしい、ある意味推理小説にふさわしいデザイン。Pointsは結構のデザインがバラバラのイメージ。日本の出版社ほど、各社「色」が特徴的なわけではないけれど、デザインが特徴的なフランスの出版社という感じです。

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(書店内のドイツの文庫本、レクラム出版社コーナー)
 ちなみに、ドイツで強烈だったのは黄色の文庫本。レクラム出版社というところの文庫本なのだけれど、古典を扱ったりしているので、日本で言う岩波文庫のような位置づけでしょうか。この「黄色の文庫本」はまだ読んだことはないけれど、初めて見た時は強烈な印象でした。ちなみに、(主に外国語としての)ドイツ語辞典と言えばの、Langenscheidtの独独辞典も黄色でした。
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