SSブログ

メルボルン滞在 前編 [旅’20-]

 日本滞在中、(ヨーロッパから行くよりは近い、と思い)メルボルンで行われる学会へ参加してきました。仕事の合間を縫って、ほとんど初めてのメルボルン/近郊を散策出来、12年ぶりの再会も出来て良かったです。10年ぐらい前に、学生研修ツアーで来たことがあったけれど、ホストファミリーの家と大学を往復したぐらいなので、市内がどうなっているのかは全く分かっていませんでした。

 学会会場までのアクセスを加味して、今回は市内に滞在。メインの駅からも近いホテルだったのですが、かつてメルボルン鉄道管理本部があった建物を使った不思議なホテルでした。
(後ろの古い建物がホテル)
2514.jpeg

 今回散策してみて思ったのは、私がイメージする「ニューヨーク」のような街でした。こんな感想を言うと、ニューヨークの人からも、メルボルンの人からも怒られそうな気がするけれど、摩天楼と色々な人種がミックスしている街、という感じが、私のイメージする「ニューヨーク」という感じでした。ニューヨークへは一度も行ったことがないので、あくまでイメージですが。
2511.jpeg

 色々な国、地域からやってきている人から成り立っている国、ということがよく分かる、移民博物館へも行ってきました。オーストラリアの色々な歴史が当時の写真等を使って説明されていて、この博物館が出来るまでどんな経緯があったのかなあということも気になりました。
2512.jpeg

 私は普段、コーヒーはブラックで飲みます。が、一緒に学会へ参加した友人から、「オーストラリアと言えば、Flat Whiteだよ」と言われて、メルボルン滞在期間中はほとんどこのFlat Whiteを飲んでいました。甘すぎず、またカプチーノほど泡が立っていないので飲みやすく、私好みでした。
2513.jpeg
nice!(0)  コメント(2) 

ザルツブルグへ 最終回 [旅’20-]

2489.jpeg
(ザルツブルクの学生街で入ったカフェにあったポスター。なかなかメッセージ性の深いポスターです)
 今回のザルツブルグへの旅、私にとっては、スイスに次ぐドイツ語圏旅行となりました。やっぱり、「どんなドイツ語を話すのだろう」と気になっていました。ザルツブルグで店に入った瞬間に、Grüß Gott(グリュース・ゴット)と言われて、ちょっとびっくりした私。直訳すると、「神のご加護」みたいな意味になりますが、オーストリアでは、「こんにちは」の意味らしいです。ドイツでお店に入る時は、Halloとか、Guten Tag(こんにちは)と言うので、入店した際に一瞬混乱しました。教会の前にあった土産屋だったので、「それで神様に関連した挨拶?」と思ってしまいました。アクセントも普段聞いているものと聞いて、少し不思議な感じがしました。

2490.jpeg
(「薄めた」コーヒー)
 そして極めつけはカフェでの単語。オーストリアで実際に存在するかどうかは別として、ウィンナーコーヒー(ウィーン風)という言葉があるぐらいだから、カフェの文化はオーストリアにあるのかな、となんとなく思っていました。コーヒーのメニューを見てみると、ドイツでは見かけない「 verlängert(のばした/薄めた)」という商品がありました。多分私の好きな「あれ」だろう、と思い、注文してみると、やはりエスプレッソをお湯で薄めた私の好きなコーヒーが出てきました。名前は「薄めた」という意味になってしまうので、ちょっと間抜けな感じがするけれど、ザルツブルグでは、どこでもこの「 verlängert(のばした/薄めた)」を注文していました。

 ちなみに、ドイツで注文する際は「アメリカーノ」で、このコーヒーが出てきます。が、なぜか、アメリカーノを注文しても、たまに「アメリカンコーヒー(フィルターコーヒー)」が出てきてガッカリすることもあります。
nice!(0)  コメント(1) 

ザルツブルグへ その2 [旅’20-]

 メインのお仕事(講演)は、午前中で終わったので、午後は市内散策へ出かけました。小さな街であるので、ぐるっと歩いて回れるぐらいでした。Salzburg(Salzは塩、burgは城)という名前だけあって、塩で財をなした街、というだけあって、お金がある街というイメージを受けました。山も近くにあるので、リゾート地、今でも「(ドイツの)お金持ちが療養に来る場所」という感じでした。そんな街で、私と一緒に来た同僚がやってみたかったことが、コンサートを聴きに行くこと。彼女が色々調べてくれて、どうやらこの街にあるミラベル宮殿のホールで演奏をやっているらしいので、行ってみることにしました。

 ミラベル宮殿も、一応歴史ある建物らしく、立派な内装の小ホールでの演奏でした。バイオリン3人、チェロ1人の演奏でした。4曲ぐらい演奏してくれましたが、驚いたのが音の響き。もちろん、演奏者の技量もあるのだろうけど、スピーカーを使っているのかというぐらいキレイに音が響きました。ただ、城が建てられた当時は、もちろん電子器機もありません。なので、演奏場所(部屋)の造りをどうやってエコーがかかりやすくするか、ということにかかっています。

2488.jpeg
(モーツァルト生まれの地、ザルツブルグ)
 4曲の内3曲がモーツァルト、見せ場は「Eine kleine Nachtmusik (アイネ・クライネ・ナハトムジーク)」。ドイツ語を勉強し始めて、この曲名がドイツ語だったということを知りました。そして、ドイツ語初級レベルの文法知識で、この曲名の意味(と文法)が理解できるので、自分で分かったときはちょっと嬉しかったです。この曲、何度も聞いているけれど、生の演奏で聞いたのは初めて。有名だから、なのか、名曲(236年前、1780年に作曲)だからなのかは分からないけれど、聞いているとやっぱり「おー!」となりました。

2487.jpeg
(「サウンド・オブ・ミュージック」に登場するらしい宮殿の庭)
 ちなみにこのコンサートが行われたのは、ザルツブルグにあるミラベル宮殿。この宮殿の庭が、「サウンド・オブ・ミュージック」にも登場したらしいけれど、私はよく分かりませんでした。なんとなく庭で歌っているイメージはあるけれど、どんな感じだったかはあまり記憶にありません。
nice!(0)  コメント(1) 

ザルツブルグへ その1 [旅’20-]

2485.jpeg
(ザルツブルグ旧市街近辺)
 先日は、ゲスト講義のような形で、ザルツブルグへ呼ばれてきました。同じドイツ語圏のオーストリア、お隣ではあるけれど、まだ行ったことのない国でした。ウィーン・フィルハーモニーのイメージが強いので、クラシック音楽という印象しかない国がオーストリアでした。

2484.jpeg
(ザルツブルグにある要塞からの景色)
 電車で行くことになり、迷った末、2泊3日の旅となりました。デュッセルドルフから直行便が1日1本しか出ていないので、それに乗って向かうことに。遅延、停止、キャンセル、が多いドイツ鉄道なので、安心のため、直行便を選びました。電車を予約してびっくり、8時間の旅となりました!デュッセルドルフを出発し、限りなくフランクフルトに近づき(でも通過はしない)、ミュンヘンを経て、ザルツブルグ、というルートでした。すっかり忘れていたけれど、ザルツブルグは山岳地帯。目的地に近づくにつれて、どんどん山の景色が増えてきて、私の気分も上がってきました。北海道に居た頃は、当たり前に山に囲まれていて(スキー場まで30分ちょっと)全く意識していなかったけれど、やっぱり山がある景色が好きなんだなあと思います。スイスへ行くときも山が見えてきて気分が上がるけれど、ザルツブルグの山も良かったです。

2486.jpeg
 一緒にザルツブルグへ行った同僚に言われるまで、すっかり忘れていたけれど、ザルツブルグと言えば、「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台。作品の歌にも、劇中にも言われてみれば、山が登場します。
nice!(0)  コメント(1) 

いざ、ダブリンへ 最終回 [旅’20-]

2480.jpeg
 市内の探索は早々に終えて、一日は、ダブリンの若干北東にHowthというところへ行ってきました。崖、のようなところから海(アイリッシュ海)が見える、というハイキングコースを目指しました。6キロ弱のハイキングコース。繁盛している時期ではないけれど、思った以上の観光客が居ました。また、2月ということもあって、天気がなかなか安定しなかったけれど、私達のハイキング中、ほとんど雨が降りませんでした(私ではない、晴れ女が居たおかげ、です)。撮影クールの移動が大変そうだけれど、映画のワンシーンに使えそうな崖、という感じでした。ただ、どんよりが多いので、バッドエンドやあまり良くない雰囲気の映画のシーンにしか使えなさそうな気がしましたが。

 というわけで、長い週末旅行のダブリンでした。少しずつコロナが落ち着いてきて割と自由に移動が出来るようになったかな、と思える旅行でした。
nice!(0)  コメント(1) 

いざダブリンへ その2 [旅’20-]

2478.jpeg
 2月ということもあって、ダブリンも若干曇り/雨模様。ただ、街の中を散策しているとき、奇跡的にほぼ雨が降りませんでした。アイルランドと言えば、パブの文化(らしい)ので、何軒かパブへも行ってきました。かなり観光客寄りのお店である場合がほとんどだけれど、生演奏がある店も多かったです。ギネスビールのマークはもちろん、アイルランドのユーロコインにもハープが描かれているだけあって、音楽が欠かせない国なんでしょうか。UK Popが多く演奏されている雰囲気でした。

2477.jpeg
(ノンアルGuinnessだと0%と書かれたグラスに注いでくれます)
 パブで、一緒に旅した友人達は、Guinnessを飲んでいたので、私もノンアル・ギネスに挑戦。ノンアルのGuinnessを見たのは初めて、ということもあったし、こういう機会がないと飲むこともないだろうなあと思ったからです。ただ、味は、思っていた以上に苦かったです。ビールの味が既に「苦い」と私は感じでしまうのですが、それ以上の苦さでした。

2479.jpeg
(左側のパンが、ソーダブレッド)
 パブ以上に頻繁に巡り会ったのは、ソーダブレッド。飲み物のソーダ、ではなく、重曹(Baking Soda)です。イースト菌を使っていないので膨らんでいないパンです。私の知っているバナナケーキ、の様な見た目で、「アイルランドではケーキが食事に出てくるのかな?」と思っていました。砂糖は使われていないようだけれど、味もちょっと甘さがあって、不思議な味でした。写真のようなシチュー(ビールで味付けされたシチュー)にも合うパンでした。
nice!(0)  コメント(1) 

いざダブリンへ その1 [旅’20-]

2475.jpeg
(カーニバル中、デュッセルドルフは「Helau(万歳)!」と挨拶します)
 一応喜ばしいことではあるけれど、個人的にはあまり雰囲気が好きではないカーニバルが3年ぶり(ぐらい)に開催されることになりました。2020年コロナ直前に(ほとんど強行)開催して以来です。カーニバル、一番のメインは、ディズニーランドのパレードで見るような「櫓」が、街中を回るという行列です。たくさんの大人がお酒を飲んで、仮装している状態になります。ドイツでは特に、ケルン、デュッセルドルフのカーニバルが特に盛り上がる、と言われています。このお祭りのクライマックス、Rosenmontag(バラの月曜日)と呼ばれていて、(確か)櫓が街を巡る日。暦上は祝日ではないのだけれど、一応仕事をしなくても良い日、となっていて、大学でもわざわざ「バラの月曜日は祝日ではないけれど、仕事をしなくても良い日です」という連絡が来るほどです。ちなみに、過去2年は、このカーニバルが中止となっていたので、例外的に、「2021年のバラの月曜日は、勤務日です」という連絡が大学から来ていました。

 通期規制があったりして、住民からすると、やっかいなイベントでもあるので、この時期に、街から脱出することに。大学の同期と、行ったことがない場所で、観光客があまり居そうではないところ、ということで、アイルランドのダブリンへ行くことにしました。私にとっても、初めてのアイルランド。ラグビー、ギネス、のイメージしか無く、一体どんな国なんだろう、と思っていました。

2476.jpeg
 デュッセルドルフから、飛行機で2時間ぐらい。ドイツからの飛行機で、一応、EU圏内の移動なのに、入管があって、非EU国籍の私はしっかり長蛇の列にはまりました。「ドイツで何しているの?」と聞かれ、それは正直、アイルランドの入管が気にすることではないのになー、とダブリンの第一印象は正直あまり良くはありませんでした(一緒に来ていたEU圏出身の友達は、入管無しですぐに到着ロビーへ)。この話をイギリス人の方にすると、「国境問題で色々今あるから、厳しくなってる」とのことでした。

 ただ、街に行くと、「ザ・国際都市」という感じでイメージは良くなってきました。とにかく色々な国、言葉を話す人が居る、という感じでした。大学都市であるせいもあってか、若い人も多い気がしました。何かを聞いても丁寧に助けてくれる人が多い街で、とても印象が良かったです。
nice!(0)  コメント(1) 

格言を出してくれるホテル [旅’20-]

 先日オーストリアのザルツブルグへ行ってきました。招待してもらったので、予約してもらったホテルに泊まりました。そこのホテル、一泊しかしなかったのですが、朝食の各テーブルに日替わりの「ガイド」が置かれていました。表紙に格言、見開きは、天気と観光名所の説明が書かれていました。日付を変えて印刷しているので、一応日替わりのようだけれど、中身がどこまで毎日変えられているのかは不明です。一応英語版とドイツ語版が用意されていました。中身は両言語一緒だったけれど、なぜか表紙の格言は異なっていて、両方ともなかなか良い格言だったので紹介します。

2474.jpeg
 左側のドイツ語は、ざっくり訳すと「人は、アイディアを、他人よりも多く持っているべきだけでなく、その中でどれが良いアイディアなのか見極める力が必要である」という意味でしょうか。Linus Carl Paulingというアメリカの化学者の言葉のようです。発想力だけを持っているだけでは、成功出来ないということでしょうか。最初この格言を読んだ時、「ずいぶんと現実的な考え方だなあ」と思いました。誇張的表現をドイツ語ならでは、と思ってしまいました、が、元々の格言は英語だったよう。

 右側は、劇作家George Barnard Shaw、かな。Wildeが付いているのは、多分前日が、Oscar Wildeの格言で、タイプミス、と予想。「間違いをして過ごす人生は、何もしないで過ごす人生よりも立派であるだけでなく、より有益である」みたいな訳になるでしょうか。間違いや失敗だらけ、の人生は嫌だけれど、そこから何か学べるのなら有益かなあと朝から色々考えてしまう朝食テーブルでした。
nice!(0)  コメント(1) 

マルタ旅行振り返り 後半 [旅’20-]

2460.jpeg
(魚の塩焼き)
 久々の海、ということもあって、私が楽しみにしていたのは魚!素人目で見ても新鮮、ということが分かる魚を久々に食べました。塩焼きという見たことがない焼き方で食べました。日本でもこの塩焼きをやる地方もあるのでしょうか。マルタ、というヨーロッパの一国なので、魚の付け合わせにはパンが出てきましたが、私は白米がなんとなく食べたくなってしまいました。

2461.jpeg
(日の出直前)
 前回の記事に「英語を喋れるイタリア」という印象を書きましたが、それをまさに感じたのが、クリスマスのお菓子。マルタへ行ったのは1月上旬でしたが、「在庫処理」のような感じがスーパーで売っていました。売っていたのが、パネットーネというドライフルーツが入った菓子パンとクリスマスプディング。前者はイタリアのクリスマスに食べられるお菓子、後者はイギリス。ただ、このデザートを除いて、よく見かけたのはイタリア料理でした。

 その極めつけがコーヒー文化。「カフェ」と言えば、ほぼほぼの確率でエスプレッソでした。ミルクを入れる、入れないだけでなく、本当に色々な種類のコーヒーがありました(アメリカーノ、エスプレッソ)。最近では私もエスプレッソを飲めるようになりましたが、やはり量が少ないので、色々試行錯誤しています。今回少し分かりづらかったのが、アメリカーノとルンゴ(イタリア語で「長い」の意味)の違いでした。両方とも量は、エスプレッソに比べると多いのですが、どうも味が違う気がしました。ドイツへ戻ってきて少し調べてみても、よく分からない部分が多かったです。苦さというか濃さでいうと、ルンゴの方が、アメリカーノより強かったです。
nice!(0)  コメント(2) 

マルタ旅行振り返り 前半 [旅’20-]

2457.jpeg
(地上階に窓がある家が少ない)
 行ってからかなり期間が経ってしまったのですが、先月はマルタへ行ってきました。いくつかの島から出来ている国、です。「永住権を購入出来る国」というイメージしか私は持っていませんでした。というのもマルタ、この国に不動産を持って(数年だったかな)いれば、居住しなくても簡単に永住権申請が出来る、という法律があるのでした。マルタはEU加盟国なので、マルタの国籍を持つ=EU圏内の移動/生活が簡単ということなので、このマルタを永住権目当てに、EU圏外の富裕層によって不動産が買い占められるという状況になったのでした。そのため、今ではもう少し不動産購入と永住権の法律は少し厳しくなったようです。しかし、それでも島で目に付くのは空家ばかり。というか、表札は一応着いているけれど、全く人が住んでいる気配がしません。まだまだ、永住権購入のための不動産保有者が多いイメージでした。そのせいなのか、通りが目立つところに窓がない造りのアパートや家が多かったです。この国で儲かっているのは、セキュリティビジネスなのかな、とも思ってしまいました。

2459.jpeg
(窓から洗濯物を干しているところもイタリアっぽい)
 というわけで、不動産購入のイメージが強かったのですが、第一印象は「英語を喋るイタリア」でした。イギリスの植民地だったこともあり、英語がまだ使われているようです。また、その名残で車も(日本とイギリス同様)左側運転。イタリアの目の先、ということもあるせいか、建物の感じが地中海風、でした。ただ、一応公用語は英語とマルタ語なので、標識はほとんどが英語だし、どこでも英語が通用しました。イタリアからの観光客も多いので、観光地ではとにかくイタリア料理を多く見かけましたが。

2458.jpeg
(当時の要塞を一部再現)
 首都のバレッタも、見た感じはローマの一部、という雰囲気でした。マルタ、映画の撮影地としての勧誘も行っているようで、確かに「イタリアの映画」をちょっと撮ってもおかしくないような建物の雰囲気でした(私には区別ができない)。歴史的にも、色々な戦いの場所ともなったマルタ。要塞も見に行きましたが、五稜郭のような「要塞」となっていました。このような立地を活かした撮影も出来そうな場所だなあと思ってしまいました。ただ、島国なので、機材運搬は大変そうです。
nice!(0)  コメント(1)