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12月と言えば [2023年ドイツ]

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 日本で年末と言えば「第九」の様に、ドイツでは、12月と言えば、「くるみ割り人形」。人形そのものも、クリスマスマーケットで売っているけれど、バレエ作品も12月になると各地で上演しています。確かに12月以外に上演しているのを見かけたことがありません。

 12月と言えば、の作品だけれど、私は見たことがありませんでした。以前見に行った「白鳥の湖」は、パッと思いつくクラシックの曲がいくつかあるけれど、「くるみ割り人形」はあまり思いつかず。実際見てみると、「この曲も、あの曲もこの作品なのか!」となりましたが。というわけで、12月に「くるみ割り人形」を見たことが無い同僚と一緒に見に行ってきました。

 ナポリからの一座が小規模の街で上演、でデュッセルドルフとは雰囲気が異なったけれど、今回のバレエも十分楽しめました。「子ども向け」の作品と言われているだけあって、子どもの観客も多かったし、第一幕は踊りというより、セリフの無い劇の様な、ストーリーの展開が多い気がしました。また、「白鳥の湖」より登場人物が多いので、舞台上が結構華やかでした。

 個人的には休憩後の第二幕の方が面白かったです。第一幕に比べると「バレエ」というか、踊りが中心になっていたせいかもしれません。色々な国からインスピレーションを得たであろう「舞/踊り」が色々出てきていました。バレエ、が基礎にあるけれど、いくつかの国の伝統舞踊をバレエで表現している、という感じでした。上演中になんとなくリズムに合わせて手を叩きたくなる曲があったけれど、周りはシーンとしていたので、我慢しました。この作品はいわゆる「古典」なので、当時上演された形とは少し違う、時代に配慮した演出だった気がします。そして、聞いたことのある曲も多かったから第二幕の方が楽しめたのかもしれません。

 ただ不思議だったのは、この「舞/踊り」を見た時に何となく、「ディズニー(ランド)っぽいな」と一瞬思ったこと。鑑賞を終えてふと、「なんで『くるみ割り人形』のバレエ作品を見て、ディズニーっぽいなんて思ったのかな?」と不思議になりました。バレエや「くるみ割り人形」が出てくるディズニーの作品を私は見た記憶が無いし、そういうキャラクターも居ないしなあと思いながら、帰りの電車内で調べてみました。すると、(結構よく見た)「ファンタジア」で「くるみ割り人形」の曲がいくつか使われている様でした。(映像と比べると)音の記憶の蘇りがなかなか速いと思ったけれど、悲しいことに映像が全く思い出せませんでした。何となく、バレエみたいな映像もあった様な、なかった様な。
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