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一番もらいたくない手紙? [2023年ドイツ]

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(ドイツの北、ハンブルグの港近く)
 呪いの手紙ほどではないけれど、ドイツへ戻ってきて一番もらいたくない手紙の一つが、税務署からの手紙でしょうか。7月中旬、ドイツへ戻ってきて、3日後ぐらいに届きました。普段税務署から手紙が来ることなんて無いので、「何の追加手続きだろう?」と「私なにかしたかな?」と色々クエスチョンが頭に浮かびます。簡単に言うと、確定申告でもらった税の払い戻しの返金請求でした。払い戻しの返金、というと複雑で、私も、なぜそもそも確定申告で戻ってきた分が決定じゃないんだろうと疑問でした。分かりやすく説明すると、一度確定申告で税務署が私に払い戻してくれたけれど、再計算してやっぱり、納税してください、という所得税再納税のお知らせでした。

 前年の納税合計金額が書かれた紙が、税務署から3月か4月頃に送られてくるので、その書類をもらってようやく確定申告が始まります。私は、4月中旬から日本へ行く予定だったので、出発前に申告を終わらせておきたかったです(確定申告の締め切りが確か7月下旬)。今年は結構申告分が早く、5月頃(多めに)戻ってきたので、喜んでいたところだったのでした。

 が、6月頃税理士さんからメールが来て、「申告分が認められないという税務署の連絡がありました」という連絡が来ました。とりあえず、税理士さんがこの情報について対応(異議申し立て)するという連絡があったのが6月中旬。そんなこともすっかり忘れて、7月ドイツへ戻ると税務署からの手紙が来たのでした。

 確定申告で戻ってくる場合は、いつ頃戻ってくるのか、税務署から連絡があるわけではありません。自分の銀行口座を確認して、分かる、という感じです。ただ、申告側に支払い義務が生じた場合は態度が一変。「○○日まで、昨年分の所得税XXユーロを振り込んで下さい。振り込まないと、1日遅れごとに50ユーロの罰金を請求します」という文章が書かれていました。詐欺かなあともちょっと思ったけれど、給料から徴収、確定申告で払い戻し、後に再徴収、ということもあるようです。一応支払い締め切りがあったので、とりあえず支払いを済ませました。異議申し立ての時間もかかるだろうし、その結果が出るまでは、(締め切りまでに支払わないと)未払い、という状態になりそうだからです。たとえ結果的に払わなくても良かった場合、その「未払い」の記録を訂正するのにも時間がかかりそうだし、というのが私の予想なので、「追加で」払いました。厳密に言うと、一度納税し、戻ってきて、その戻ってきた分から払うので、追加ではありませんが。私達に振り込む(税務署に払い戻す)場合は結構気まぐれなのに、国(税務署側)が振り込まれる立場になったら、かなり強気になるのだなあと思いました。フランス映画ではよく、税務署の人間が嫌われている描写がありますが、その気持ちが今回初めて分かった気がします。

 この税務署への払い戻し分、税理士さんへの費用を含めても、結果的に600ユーロ(現レートで9万5000円)ぐらい私の手元に戻ってきた/残ったことにはなりました。元々納税した分だし、私の手元に来るはずではなかったお金だけれど、日本から戻ってきて数日での1600ユーロ(25万ぐらい)の請求はなかなかの出費でした。(自称)高額納税者なので、これにめげず今年もしっかり税金を払っていこうと思います。
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