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遅ればせながらDeutschland Ticket [2023年ドイツ]

 今年入ってからずっと話題になっていたのが、「Deutschland Ticket」という全国の公共交通乗り放題のチケット。昨年は環境、インフレ対策等の政策で、夏の間3ヶ月間、9ユーロチケットというのが登場しました。月9ユーロで、ドイツ全国どこでも公共交通機関利用可、という破格のチケットです。私の通勤区域で、月80ユーロぐらい払っていたので、月9ユーロ(しかもドイツ国内全て)というのはかなり魅力的なチケットでした。コロナ規制後ということも相まって、相当数の売れたようです。安いチケットを販売しても、路線数を増やしたわけではないので、私が利用している線は毎回遅延、混雑、で通勤が若干大変でした。それでも、チケットの枚数も売れたし、車利用も減ったらしい、とのことで、好評の声もありました。ただ、この9ユーロ、3ヶ月とは言え、相当な税収が必要だろうなあ、とも同時に思っていました。夏の3ヶ月が終わり、普段の定期に切り替えたら、予想通り自分の月額定期が10ユーロほど上がっていました。

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(4月撮影。5月からの販売開始に向けて事前購入を即す広告)
 昨年の9ユーロチケットが割と好評だったということで、国も似たような施策を再検討。ただ、昨年のものとは、少し違う形のチケットを今年5月から販売開始。「Deutschland Ticket(ドイツチケット)」と名を変えて、今回は無期限で開始。月49ユーロで、全国の公共交通機関利用可、というこれまた、普段の定期と比べると、またまた魅力的なチケットが販売となりました。ただ、肝は、「Deutschland Ticket」と値段がチケットの名前に入っていないこと。去年は、「9 Euro Ticket」と、名前に料金が入っていて、値上げは出来ないチケット名でした。それもあって、3ヶ月と制限したようですが、今回は(いつ終わるのか今のところ明言はされていない)値段がチケット名に入っていないので、値上げは割と簡単にできる、と言われています。5月から始まって、9月まで今のところ具体的な値上げの話は出ていません。が、いつ終わるのか、値上げはあるのか、という話題は頻繁にニュースに出ています。
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