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簡単そうでなかなか手に入らないもの [2023年ドイツ]

 海が近くに無いので、魚は簡単に手に入らないドイツ。逆に(豚)肉は簡単に、というか、どこでも手に入ります。スーパーはもちろん、地元人気が根強い肉屋のようなものもしっかり残っています。当たり前ですが、ドイツ料理、ドイツの家庭でよく使われる肉/部位が多く売られています。日本でももちろん豚肉を食べていたけれど、ドイツのスーパーで豚足がドーンと(足の形のまま)売られているのを見た時はちょっとびっくりしました。BBQの文化もあるので、骨付き肉がそのまま売られていて、(BBQをあまりしない私は)調理の仕方がよく分からない肉も多いです。逆に調理に慣れているバラ肉や薄切りの肉は全く見かけません。

 そこで、ドイツ在住歴が長い日本人の間の悩みが「どうやって薄切り肉を手に入れるか」です。薄切り肉を調理する機会が多い人は、(チーズやハム用の)業務用スライサーを使って薄切り肉を自分で「作る」ようです。大きめの肉を買ってきて、(スライスしやすいように冷凍して)薄く切るようです。私はスライサーを購入するほど頻繁に薄切り肉は使わないしなー、と肉屋/スーパーの精肉コーナーを回って、薄切り肉を探していました。1〜2ミリぐらいが薄切り肉の厚さのようなので、厚さを指定して切って欲しいと頼んでも「薄すぎて無理だ」と言われることがほとんどでした。薄すぎて、スライサーの刃が上手く肉に入らない、のが理由の様です。肉を熟知している肉屋で色々試していたのですが、断られることが多かったです。

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(手に入れた薄切り肉を冷凍準備)
 そして今回、まだ試していなかった最寄りのスーパーの精肉コーナーでチャレンジ。「1〜2ミリぐらいの薄い肉が欲しくて」と頼み始めると、担当してくれたおばさんが「あー、どんな肉が欲しいか分かった。どれくらいの量?」と瞬時に理解してくれました。このおばさん曰く、「アジア人が多い通りで働いたことがある」ので、この薄切り肉の需要が分かるとのことでした。あっけにとられるほど簡単に薄切り肉が手に入りびっくりしました。次回からこのおばさんに頼めば、薄切り肉が手に入るということが分かったので私は一安心。この薄切り肉で久々の生姜焼きを食べて満足したのでした。
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