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新しい事に挑戦 その2 [2022年ドイツ]

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 じゃあ、給料をもらって、何をしているのか。簡単に言うと「世の中のまだ知られない/理解出来ていない事に関する現象のデータを取って、それを分析して、『知識』として説明する」のが大きな仕事でしょうか。これをしたから、こうなった、という因果関係の説明、が一番分かりやすい例でしょうか。実験でのデータ、ではなく、私はインタビューでデータを取る、という方法を使っています。ざっくり言うと、そのデータを分析して、論文/口頭発表する、というのが大きな流れです。ただ、完全な自営業ではないので、この研究に直結することだけをやっていれば良いわけではありません。そこまで色々やっているわけではないけれど、勉強会に参加したり、他の論文の査読をやったり、「その他のこと」をやるのも、仕事の内です。

 色々頼まれたり、声をかけてもらったりした時に、私の判断基準は直感的にやりたいか、やりたくないか、だけではありません。もちろん、自分が興味あるかどうかは重要な基準ではあります。が、それ以外に、その経験を通して自分が学べることがあるかどうか、は結構重要視しています。たとえ、成果と自分の費やす労力があまり一致していなくても、経験を通じて新しい事が学べると思ったら、やってみることにしています。それが、「新しい事に挑戦 その1」で書いた、「挑戦していた」ことでした。この挑戦とは、ジャーナルの特集号の総括を同僚とやってみたのでした。ジャーナルの特集号とは、テーマを総括する人が決めて、そのテーマに沿った論文を書く人を募り、その特集号にまとめる、というものです。自分が論文を書いた経験はあるけれど、「総括」ということはやったことがなかったので、声をかけてもらった時に、(作業量は多いけれど)やろう、と思ったのでした。特集号の序論(イントロ)を書くのが大きな仕事だと最初は思っていたのですが、それは間違いだということに気づかされるのでした。
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