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Glass Onion: A Knives Out Mystery (2022) [映画’21-]

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 シリーズ物だと、前作、特に第1作目と比較してしまうのが次作の宿命。本作品も面白かった前作(1作目)と比較して見てしまいました。シリーズ物と観客に意識させないためなのか、あえて、「Knives Out」という前作のタイトルを最初に持ってきていない2作目。シリーズと言っても、前作と今作のストーリーに関連性は無いし、単純にあの探偵が出てくる、という意味でシリーズ。それでもやっぱり前作と比較してしまい、正直トリックの意外性という意味では、「えっ、これがトリック/タネ?前回の方が意外性は強かったかも」と正直思ってしまいました。しかし、個人的にトリックは最後まで見破れなかったし、特にエドワード・ノートンがはまり役でした。この映画の様な役が本当に上手いと思います。

 Netflix製作で、とにかくお金を無駄に使う、という感じの映画で、正直あまり好きなタイプの映画の撮り方ではありませんでした。それでも2時間半楽しめたのは脚本がしっかりしていたからでしょう。あまり意識させない様に伏線がしっかり張られていて、後に「こういうことだったのね」ということが分かる、私好みの脚本でした。また、前作同様社会風刺もしっかり効いていました。Glass Onionが何を意味しているのか作品内で説明はされていました。が、他にも、英語のスラング等で何か意味があるのか、鑑賞後に調べてみました。色々な意味や背景がある様だけれど、このタイトルにもなかなか風刺がきいていて、鑑賞後も「ひっかかった!」と思えてしまうほど、結局楽しんだ作品でした。この探偵さんも「スパイ活動」を引退したので、次作もあることを期待しています。
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