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今年の電気代 [2020年ドイツ]

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(アパート地下にある電気メーター)
 ドイツの家賃には2種類あって、「寒い家賃」と「暖かい家賃」と呼ばれるものがあります。前者が、単純に家賃(部屋の値段)、後者はアパートの雑費、暖房代を含んだ、合計の家賃です。前者が安く、良い条件だと思って、詳細を確認すると、雑費で結構取られて、そこまで安い家賃ではなかった、ということもよくあります。また、この「雑費」もアパートによって様々。アパート全体で電気会社と契約していて家賃が電気代込みだったり、電気は各自の手続きだったり。アパート全体で契約していても、電気は使い放題という訳ではもちろんありません。部屋ごとに計測されています。

 この「家賃」、私が今住んでいるところは値段が固定されています。そのため、水道代など、各部屋で使用量が異なるものは、1年ほど経つと精算、という形になります。私はこの固定された「雑費代」より使用量が少ないようで、毎年大家さんがいくらか返金してくれます(今年は確か80ユーロぐらい戻ってきた)。

 私のアパート、電気代は各自契約です。つまり家賃に電気代が含まれておらず、自分で手続きをしなくてはならないというわけです。アパートが決めた会社ではなく、自分で選択出来るという利点は確かにありました。が、入居した当初は勝手がよく分からないので、大家さんに勧められたアパートから一番近い電気会社にしました。何かあった時に直接問い合わせが出来るよう、近いところにしたのですが、特に何も起こりませんでした。ただここ、市内でも結構高いと有名なので、昨年ようやく別の会社に移行しました。電気会社の値段比較出来るサイトがあるのですが、とにかく数が多い!これだけあったら、潰れる会社も多いだろうなあと思いつつ、潰れたらどこが電気を供給してくれるのかちょっと心配にもなりました。

 移行手続きを自分でやろうと、元々利用していた会社に問い合わせてみると、色々手続きが面倒、と言われてしまいました。多分、引き留めのためだと思います。移行先に頼むと、「問題ないですよー」と軽い感じで言われ、私は何もすることなく、スムーズに引き継ぎをしてくれました。

 ドイツでは、どこも1年ほど、毎月同じ額の電気代を払います。前年度の使用量から平均を出して(私の場合、前の会社からの使用量)、その平均が翌年月々の料金になります。毎月使用量に応じて料金が請求される日本とは大きく異なります。どちらが良いと言えないけれど、大幅な料金/使用量の変化があった場合、ドイツは1年後に大きな額をいっぺんに請求されることになるので、個人的には日本の方法が自分には合っている気がします。ただ、返金となると(使用量分を払っているだけとは言え)嬉しくなるのも事実。先日、今年分の精算が来たのですが、100ユーロほど戻ってくることになりました。ここ数ヶ月は家に居たから、電気代の使用量は増えていると思ったのですが、意外な返金で嬉しかったです。
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コメント 3

tommy88

返金は嬉しいけど面倒な気もするなぁ。
でも支出が固定だから、固定費として家計は管理しやすいかもね〜


by tommy88 (2020-05-24 21:04) 

tommy88

電気は遠くに送るほど減ってしまいます。だから室蘭で発電して、稚内まで送るのと、札幌まで送るのでは、圧倒的に差があります。遠くまで送ると消えてしまう電気。道南で大地震が起きて、室蘭の火力発電所が停止してしまい、いろいろとカラクリが見えてきました。稚内まで送る電気より札幌の方が安いはずですが、一律の料金として、札幌が道北の田舎を支えているのです。東京に引っ越して来て、札幌時代の半額以下の電気料金となり驚いています。エアコンをつけっぱなしにしていても、半額に近いわけで、要するに札幌では人の分まで高く払って支えていたわけです。インフラを民間移行しても、日本ではなかなか助け合いの論理に甘える人が多くて、全く改革は進んでいません。



by tommy88 (2020-05-25 07:15) 

Mi

年単位での清算なんですね。面白いです。
by Mi (2020-05-26 13:33) 

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