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ドイツの選挙 後半 [2021年ドイツ]

 選挙前後でドイツのニュースを追っていると、「信号、ジャマイカ、ケニア」という言葉がよく出てきます。この3単語の共通点を聞いて、ドイツの政治関連、と分かった人は、かなりのドイツ政治通なのではないでしょうか。私も、ドイツで生活してようやくこれが分かってきました。2017年の選挙でも「ジャマイカ、ケニア」という言葉がニュースで頻出していて、「なんでドイツの選挙でアフリカ?」と不思議に思ったものです。

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(「信号」連立が獲得した議席。DWより)
 この3単語、簡単に言うと、連立政権を組む党の色の組み合わせを表しています。例えば、「信号」であれば、今年の選挙にて、得票率が多かった社会党(赤)、自由民主党(黄)、緑の党(緑)という意味です。ちなみにメルケル首相の居るCDU(ドイツキリスト教民主同盟)の色は黒。選挙前は、「ジャマイカ」連立という、CDU(黒)、緑の党(緑)、自由民主党(黄)のジャマイカ国旗色の連立が有力か、とも言われていました。ただ、面白いのはどの組み合わせにも単語が当てはめられているわけではないこと。選挙前に連立政権の予想で、赤(社会党)、緑(緑の党)、赤(Die Linke/左翼党)という組み合わせも触れていました。が、特定の単語は与えられず、ニュースでは普通に「赤・緑・赤」と言っていました。赤と緑で「クリスマス」とかかなと思うけれど、3色の連立を表す単語がすぐに思い浮かばないのも事実。

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(選挙翌日の新聞トップ。「SPD(社会党)が僅差でCDU(ドイツキリスト教民主同盟)より優位」)
 そして、9月末の選挙当日、接戦で開票後も結果が出ず、私はそのまま寝てしまいました。翌日、ニュースを見ても、「社会党が僅差で勝利」という結果しか出ておらず、時期首相は不明のまま。選挙が開けて、各党の交渉が始まると(10月現在)、「信号」政権が有力となっています。10月中旬の今でもどの連立政権になるか決まっておらず、「クリスマス前には新政権誕生」と言われています。ただ、連立政権が多いヨーロッパ、なかなかトップが決まらないのは、珍しいことはないので、交渉が続いていく感じです。

 また、第1党に留まれなかったCDUの党首は、私が住むNRWの州首相(知事のような感じ)でもあります。今回の負けで、辞任が決まりそうなので、この州のトップも近々交代しそうです。2022年から、NRW州、ドイツと、どうなっていくのでしょうか。

 ちなみに、どこの党も「(最低賃金等の)昇給」を公約として掲げていましたが、どうなるのでしょうか。コロナで財政も圧迫されているだろうし、選挙が終わった今、増税が近い内にあるような気がします。政権が決定したら、いつ、どの分野で増税があるのか気になるところです。
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ドイツの選挙 前半 [2021年ドイツ]

 2017年に前回のドイツ連邦選挙があった際、アメリカの新聞が、褒め言葉として、「ドイツのミレニアム世代は、女性の首相しか知らない」という風に書いていました。2005年にメルケル首相/政権が誕生して以来、この頃に生まれた子ども達は、ずっと、ドイツのトップ=メルケル首相として生活してきているわけです。私もヨーロッパに興味を持ってからは、ずっとドイツ=メルケル首相の感覚です。そのため、この長期政権後の後継者が決まる、今回の9月の連邦選挙だったというわけです。結論から言うと、9月下旬に行われた選挙、開票はもちろん終わり、結果も出ています。が、接戦でどの党も過半数を取れず、自ずと連立政権と決まりました。ただ、どんな党の組み合わせの連立になるのか交渉中で、10月中旬の現在、誰が次期首相になるか正式には決まっていません。

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 かなりの長期政権だったため、次のドイツのトップが決まる今年の選挙、というのはドイツ国内外で大きな関心になっていました。今回の選挙に備えて、色々な雑誌や新聞が特集を組んでいました。ドイツに批判的な記事が多い、イギリスの経済雑誌The Economist(個人的に空港の売店で見かける雑誌ナンバーワン)も、「メルケルが残していく混乱/問題」というタイトルで特集がありました。実際内容を読むと、彼女が直接的に起こした混乱や問題というより、次期首相が解決していくべき課題が書かれていた特集でした。ドイツの問題/課題を他国に向けて説明、という記事が多かったけれど、色々なトピックを扱っていて面白かったです。

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 そして、私が住んでいる都市の地方紙は、投票日前日に「投票へ行くべき55の理由」という記事を組んでいました。55個も理由があるので、「民主主義に参加」とか、まじめな理由ももちろんあったけれど、「予定のない日曜日に選挙という予定を作ることが出来る」とか、「投票後にパーティーをする理由になる」というちょっと面白い理由も書かれていました。

 ただ、ドイツは生活している国ではあるけれど、私は今回の選挙、投票権はなし。日本の選挙でも投票出来ないので、自分の現在の生活に大きく関わっている2ヶ国で傍観者という立場。頼むから変な選択はしないでくれ、というまさに他力本願の選挙が続きます。
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ドイツでのワクチン接種狂想曲 最終回 [2021年ドイツ]

 2回目接種から2週間後、ようやくこの日が来ました。ワクチン証明書が有効になる日でした。もちろん、コロナ予防のためにワクチンを打ちたいと思っていたけれど、今後の移動や生活のためワクチン接種証明書がほしいという気持ちも大きかったのは事実。この記事を書いている10月の今、接種をしていないと抗体検査の証明書が必要という場所が増えてきたので、打っておいて良かったなあと思います。

 2回目の接種終わり2週間経たないと、証明書は有効になりません。証明書の請求は出来るので、接種した翌日、薬局へ行って手続きを行ってきました。黄色のワクチン接種手帳と、身分証明書へ持って行くと、QRコードをくれて、それをスマホのアプリに取り込むと自分の名前が書かれたQRコードが表示されるというわけです。このQRコードをスマホ内に持っていれば、映画館などへ行った際、係の人が特定の機械で読み取ってくれて、館内に入れるというわけです。EU/シェンゲン圏内共通のQRコードなので、EU/シェンゲン圏内の国へ旅行する際も有効のようです。

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(クレジットカードと同じサイズ。この裏にQRコードが印字されている)
 スマホはもちろんどこへ出かけるのにも持参しているけれど、私は充電をそこまで気にする方ではありません。たまに、スマホのバッテリーが数%のまま出かけていることもあります。もし、機能するスマホが手元に無い場合も考えて、Immunkarteというカード型の証明書も申請することにしました。これは有料(10€)なのですが、カード型でそこにQRコードが印刷されています。このカードは財布の中に入れておくことにしました。
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ドイツでのワクチン接種狂想曲 その5 [2021年ドイツ]

 さて、大学病院の接種は、ちょっとした移動でした。普段働いているキャンパスではなく、別のキャンパスに向かわなくてはいけませんでした。ただ、大学側も「ワクチン接種の際は、休みを取らなくてもよい(勤務時間中に行っても良い)」と言われていたので、あまり気にすることなく向かいました。40分近く電車に乗って向かうのですが、ちょっとした小旅行でした。

 接種の場所として指定されたのは、大学病院内にある感染症/予防接種専門塔の様な場所でした。(ドイツの)コロナの統計や状況発表で一躍有名となったロベルト・コッホ(ツベルクリンを創った人)、ルイ・パスツール(ワクチンの予防接種という考えをつくったフランスの医者)の写真が飾ってある、まさに「感染症対策/予防接種」の場所という感じでした。

 「ワクチンの種類は選べない」と言われていたので、どのワクチンが打たれるのか当日までは不明。私はファイザーが良かったのですが、無事に「ファイザーを打ちます」と言ってもらった時はホッとしました。手続きも結構すぐに終わり、あっけなく第一回の接種が終わりました。打った腕が筋肉痛のようにちょっと重たくなるぐらいで、大きな副反応はありませんでした。その日に、第二接種予約用のメールが来て、7月下旬に第二回の予約が決まりました。

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(「ワクチンデジタル証明書」を作るためのQRコードが書かれている紙)
 そしてあっという間に第二回接種日になりました。ワクチンを受けられる場所を間違えて把握していて、かなり迷って接種場所に着きましたが、二回目も無事に接種完了。2回目は副反応が大きいという指示を受け(そう聞いていたし)、そのまま帰宅。電車に乗ったぐらいから、だるくなって、「早めの副反応だなあ」と思っていました。ただ、電車を降りたぐらいにはそこまでだるさはなく、無事に家にたどり着きました。

 寝込むほどの副反応は出なかったけれど、翌日接種して20時間後ぐらいに発熱していました。体温計を持っておらず、計っていないのではっきりしたことは分かりませんでした。ただ、Zoom会議中に「あー、明らかに体温が上がってる」ということが分かるくらい熱が出てきていました。在宅だったので、最悪ベッドまでの距離は遠くない、と思って仕事をして、この日は乗り切りました。その後も熱は上がることなく、大打撃の副反応ではありませんでした。
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ドイツでのワクチン接種狂想曲 その4 [2021年ドイツ]

 ワクチンセンターのホームページは閉鎖中、かかりつけ医での予約も出来ない、ワクチンセンターでの突撃失敗、となかなか上手くいかないワクチン予約。普通のお医者さんで直前のキャンセルが出た場合に予約出来るサイトにも登録しましたが、ここも空きが出ると一瞬で埋まってしまうほどでした。

 4月中旬くらいから、他の州の大学で働いている同僚は「予約出来た」という人が多くて、いつになったら予約が出来るのかなあと思っていました。早急に打つ必要があるわけではないけれど、いつか旅が出来るとなった際、打っておいた方が有利だと思っていました。また、冬になれば感染率が広がりそうだし、その予防のためにも、冬の前に打ちたいと思っていました。

 そして、5月上旬のある日、勤務している大学からアンケート調査が送られてきました。「もし大学病院でワクチン接種の可能性がある場合打ちたいか」と言ったような内容でした。それが出来るなら楽だろうなあと思いながらアンケートに回答してきましたが、楽観視はせず。対応が遅い大学なので、始まっても秋ぐらいだろうなあと期待はしていませんでした。

 しかし、そのアンケートから数週間すると、「大学で働いている人たち向けに、大学病院でワクチン接種を開始します」というお知らせが、予約サイトのリンクと共に来ました。想像以上に早い対応でかなりびっくりしました。「勤務者のみ対象なので、他の人にこのメールはまわさないように」という注意書き付きでした。大学病院がある大学で働いていて本当に良かった、と思いました。予約開始の最初の1週間は「大学敷地内で勤務しているラボ研究者等」が優先で、私を含むその他は2週目から。予約開始が出来る日の時間からコンピュータの前で待っていましたが、6月下旬の第一接種の予約が出来たのでした。

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(ドイツ語、英語、フランス語となぜか3ヶ国語表示のワクチン手帳)
 予約日までに私がするべきことは、ワクチン接種の手帳を手に入れること。大学病院、という名は付いているけれど、あくまで紹介状だったりが無いとなかなか入れない病院。ワクチンをただ打ってくれるだけなので、それを証明するのに必要なワクチン手帳(日本で言う母子手帳にちょっと似てる)を自分で用意して下さい、と言われていました。私はこの手帳をそもそもどこで手に入れたら良いのか分からなかったのですが、「かかりつけ医でもらってください」とのことでした。ワクチンの予約がかかりつけ医では取れていなかったけれど、かかりつけ医を見つけておいて本当に良かったと思いました。すぐにかかりつけ医の予約をして、ワクチン手帳をもらってきたのでした。
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ドイツでのワクチン接種狂想曲 その3 [2021年ドイツ]

 電話が繋がらず、ホームページからも予約出来ない状態の州のワクチンセンター。そのため、前回紹介したかかりつけの医者/産婦人科でのワクチン接種が一つの方法。もう一つは、そのワクチンセンターに知り合いを見つけて、営業時間後にノーショーで余ったワクチンを打ってもらう「裏技」の方法。

 この時期は、かかりつけ医者/産婦人科でもいつ予約出来るか分からないと私も言われていました。また、州のワクチンセンターも問い合わせが多すぎたのかついにサーバーダウンで一時的に閉鎖していて(1ヶ月ほどダウンしていた)、予約が出来るかの確認も出来ない状態でした。とにかく予約が出来ない状況なので、ノーショーの余りワクチンに期待して、デュッセルドルフ市のワクチンセンターへ突撃してみることにしました。デュッセルドルフ市は州内で人口がかなり多いのですが、なぜかここのワクチンセンターは週5日営業。同じく人口が多いケルン市では週7日営業でフル回転なのにもかかわらず、です。「ウィルスは週休2日で活動してないだろう」と思いながら、デュッセルドルフのワクチンセンターへ行ってみることにしました。

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(サッカーアリーナ/ワクチンセンター)
 デュッセルドルフ市のワクチンセンターは、接種のためには大きな会場が必要とのことで、サッカーアリーナが会場となっていました。今は2部リーグに落ちてしまったけれど、1部でも活躍していたことがあったチームのアリーナです。ただ、アリーナということもあって、電車で20分ぐらいかかる場所にありました。ノーショーが多そうな、雨の日に営業時間終了直前を目指して突撃してきました。

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(ほとんど無人のサッカーアリーナ最寄り駅)
 結果から言うと、「予約がないと打てない」と言われて、ワクチンセンターでの接種出来ませんでした。「予約に来ない人も居たから、余っているでしょ?」と食い下がったのですが、「そんなことはない」というよく分からない答えをされ、突撃は失敗に終わりました。
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ドイツでのワクチン接種狂想曲 その2 [2021年ドイツ]

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(最寄りのコロナ検査場)
 優先接種第1グループ(主に高齢者)の接種がある程度終わり、第2グループ、そして第3グループでも接種が始まるかも、という話が流れてきたのが春頃。第2グループが、主に疾患関連で接種が必要なグループ。第3グループが一番大きくて、ざっくりいうと「職種関連」で、私はこのグループ。このグループ内でも、更に優先順位が細分化されていて、大学関係者は第3グループ内でも一番下のグループ。「教育関係者」というくくりだったけれど、小中高の関係者より優先順位は低いグループ。小中高は既に対面授業が始まっていたので、この分け方は公平だった気がします。

 ただ、このグループ内の細分化のルールが上手く伝達されていなかったのも事実。ワクチンセンターに電話すると、「あなたは対象ではありません」と言われる場合と、「少々お待ち下さい、予約に空きがあるか見てみます」と言われる場合がありました。後者の回答の場合、上手く紛れ込んで予約できないかなあと思っていたのですが、それも出来ず。そして、(私のように対象外の人が電話したりして)数週間でワクチンセンターへの電話が繋がらなくなりました。ワクチンセンターでの予約は州が管理しているホームページでも可能でした。自分の住所を入力すると、住んでいる都市、私の場合はデュッセルドルフ市のワクチンセンターで予約が出来るという訳です。ただ、州内で人口が多い都市ということもあって、予約可能の3ヶ月先まで空きはなし。

 4月頃になると、私同様大学で働いている同僚もワクチンの予約が出来た、という人がちらほら出てきました。予約が出来た方法は2つ。自分のかかり付けの医者または産婦人科で予約が出来たという人。もう一つは、ワクチンセンターで働いている知り合いを見つけ、ノーショーがあった場合に打ってもらうケースでした。前者のやり方でも予約しようにも、そもそも私は今年引っ越してきてかかりつけ医者が居ない状態。とりあえず前住んでいた都市のかかりつけ医者に予約を取ろうとすると、「職業関連グループのワクチン接種予約が出来る状態ではありません」との返答が。諦めて、新天地でかかりつけ医者を探すことから始めました。

 このかかりつけ医者も、コロナ下だからか、「新規の患者受け付けてません」というところが多かったです。病気になる前から病院を探すのも不思議な感じだけれど、熱があっても自力で通えそうなところに無事かかりつけを見つけることが出来ました。ただ、ここでも「ワクチンがどれだけ入るか分からないし、(病院の)夏休みの7月中旬まで予約いっぱい。夏休みが終わった8月下旬頃に予約開始出来ると思うから、その時に電話して」と言われてしまいました。
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ドイツでのワクチン接種狂想曲 その1 [2021年ドイツ]

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 ドイツでコロナのワクチン接種が始まったのが、確か2020年冬。私が打てたのは今年の6月。9月末現在、ドイツでの接種はほぼほぼ広まっていて、予約無しで打てる状態になってきています(「打たない」決断をしている人が残っている状態ともいえます)。接種出来るまで、迷走に次ぐ迷走を経験したので、少し思い出しながら書いていきたいと思います。

 ドイツの会社Biontechがワクチンを開発したというニュースが入ってきたのが、2020年秋の中頃。ドイツではBiontechと呼ばれていますが、出資会社の名前を取って日本や他国では「ファイザー」と呼ばれてます。開発後から、高齢者への接種が始まりました。無料で接種出来るので、予約に来ない人も多く居たようです。ドイツのある都市では1日の予約の内、30%が来なくて、ワクチン破棄というニュースがその時出ていて、「打ちたい人に、打てるようなシステムが出来ないのかなあ」と思っていました。ノーショーが多くて、どれくらい供給できるかのデータが無いため、ワクチンの「無駄」が出ていたようです。

 この高齢者の接種が始まった時から、優先接種グループ(感染の確率が高い高齢者等)というカテゴリーが出てきました。私はどちらかというと、優先順位が低い(対人の仕事でもないので)、一番下の第3グループ。もちろん、優先接種グループ外、という人も居るので、このグループに入れたのでもラッキーだったのでしょうか。ただ、昨年冬時点では、自分がいつワクチンを打てるのか全く分かりませんでした。
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窓掃除 [2021年ドイツ]

 窓掃除は、ドイツでは結構重要な家事です。日本に居た頃はそこまで気にしたことがなかったけれど、ドイツではアパートの生活ルールに窓掃除の項目が入っていることが多くあります。入居の際、賃貸契約書とは別に、アパート内の基本的なルールが書かれた紙をもらうことがあります。例えば、ゴミの分別だったり、Ruhezeit(静寂時間)という掃除機をかけたり大きな音を出してはいけない時間について書かれています。その中で、「自分の部屋の窓は掃除してください」という注意書きが書かれていることがあります。前住んでいたアパートでは、「3ヶ月に1回は窓掃除」とそのルールには書かれていました。ただ、正直、そこまでマメに窓掃除をしている人が同じアパートに多くなかったのも事実。私は最低年1回、大雨で窓が汚れたかな、ぐらいの時に掃除をしていました。今住んでいるアパートでは、ルールが書かれた紙は渡されず、どれくらいの頻度で窓掃除をするべきなのかは分かりません。 

 そして、この窓掃除、ドイツでは多くの学生がアルバイトでやっている印象です。これだけ家事の一部として窓掃除を奨励されているぐらいだから、需要はあるだろうし、時間の融通の利き、且つ体力の必要な仕事だろうし、多くの学生がやるのも無理はないかもしれません。私も一回だけ日本でやったことがあるけれど、意外と腕が痛くなります。そして、同じ研究室の子もつい最近まで窓掃除のアルバイトをやっていたみたいです。ドイツで初めて私がアパートの部屋の窓掃除をやる際、その友達にやり方を聞いたぐらいです。窓専用の洗剤で磨くのかと思ったら、その友達曰く「ぬるま湯に食器洗剤を垂らして、スポンジで磨いて、水切りT字棒で水を取って、最後に(古くて使っていない)食器ふきんで水気を取れば完了」。キッチン関連の道具で掃除するのが一番、とのことなので、私もそのやり方で窓掃除をしています。

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(キッチンの窓)
 前住んでいた部屋は、高さ2m×幅40cmぐらいの縦長両開き窓があっただけ。今住んでいるアパートは、部屋数が増えたので、もちろん窓の数も増えました。先日、このアパートに引っ越してきてからは初の窓掃除をしましたが、思った以上に時間がかかりました。ただ、7月の大雨で窓もちょっと汚れたので、掃除すると、とても綺麗になりました。
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やっと半リッターを 後半 [2021年ドイツ]

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(今回行った献血ルーム)
 無事に問診を通過し、いよいよ献血の台へ。今回行ったところはおばちゃんの看護師さんが多くて、とにかくスムーズ!問診の際、指先で採血されるのだけれど、すぐに終わりました。血を見るのが怖いので、目をつぶっていたため、何をどう指先に刺しているのか分からないけれど、気づいたら終わっていました。前回は、あまり上手くない人がやって、針で指先をグリグリやられて思ったより痛かったので、今回はスムーズで良かったです。

 日本の献血は長椅子のような、ほぼ座った状態でやった記憶があるけれど、こちらはほぼ寝た状態で行います。私の腕の血管は細くて探すのが難しい、とよく言われるのだけれど、今回はベテランの技術で、一回で刺してくれました。ただ、私以外に献血者が他に数人しかおらず、看護師の人たちは暇そうで、ずっとおしゃべりしてました。おしゃべりしながらの作業で、間違いがないかちょっと不安でしたが。

 上手く献血が出来るかどうかドキドキしていたけれど、今回は献血機器のエラー音が鳴ることなく、あっという間に終了(10分ぐらい)。ただ、半リッターも血を採られると、起き上がった際に重力を感じるというか、ちょっとフラッとして、体の下の方に血がいく感覚でした。初めてだったせいか、終わってもなかなか帰してくれませんでしたが、無事に終了。

 献血をした後の報酬というか、今後も献血をしてもらう動機付けもドイツでは日本と異なっていてなかなか面白かったです。献血が終了してすぐに言われたのが、「今日献血した血の一部を検査に回します(安全性のため)。その際に血液型も分かります。血液型は次回の献血時にお教えします」ということでした。日本ほど血液型が浸透していないドイツならではです。そのため、問診票にも血液型を書く欄がありません(知らない人がほとんどだから)。血液型知りたさに再度献血に行く人がどれだけ居るか分からないけれど、面白い動機付けだなあと思いました。

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(お礼でもらった映画招待券)
 更なる動機付けとしては、(女性の場合)ここ1年で後2回献血をしたら現金25ユーロ支給とのことでした(ドイツでは、全血献血の場合女性は年4回まで)。そして今回のお礼は、映画招待券でした!今までの献血お礼/プレゼントで一番嬉しいかもしれません。次回(最短で)は12週間後。映画招待券欲しさにまた行ってしまいそうです。そして、ドイツで働き、且つ献血もしたので、わたしにとってドイツはまさに「血/税」を納めた国になりました。
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