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初めての税関 その2 [2023年ドイツ]

 平日に行ったので、税関はほとんど誰も居ませんでした。この日は本当に何もやることがない様で、私が行った時間には、従業員5人(天気が良いせいか)皆、外でタバコ/休憩中でした。手紙を見せると、「荷物の中身をチェックします」と言われ、船便を開封して、税関の人が一つ一つ荷物をチェック!

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(美味しかった!)
 インターン(研修中)の女性がこの確認をやってくれたのですが、自分の職務に対してとても真面目というか、荷物に入っている物全て確認していました。荷物に入っていた、シャツの胸ポケットも触って、怪しい物が入っていないかチェックしていました。彼女の横で上司は、私に荷物について細かく聞いてきました(暇だったのでしょうか)。例えば「ごぼうチップス」を見つけると、「これは何?」と聞かれました。ゴボウをドイツ語で何というか分からなかったので、「乾燥野菜」と濁したら、「何の野菜?」と聞き返されました。

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(怪しまれたカレーのルー)
 一番怪しまれたのは、カレーのルー。新品だと、商用品に間違えられると思い、ルーの箱から出して、ルーのパックだけを船便に入れていました。これもなんであるか聞かれ、「カレーのルー」と答えてきました。が、これが3つも4つも出てくるので、相当怪しんでいました。終いには、ルーの写真をスマホで撮って、Google翻訳にかけて調べていました。

 一番ドキドキしたのは、日本から持ち込んだ学術書。日本に居る間は読む時間がなかったので、ほぼほぼ新品状態で送ったのでした。案の定、「新しいみたいだけれど、何の本?」と案の定聞かれました。一応は(日本語だけれど)レシートはあるので、それを見せて説明すれば、商業用ではないと分かるかな−、と色々考えてしまいました。結局、「大学で研究者として働いて、仕事に必要」と説明したらとりあえず納得してくれました。

 箱に入っている物全て出されて、全部調べられましたが、「以上です」と言われてあっけなく終わりました。何か追加で払うものだと信じて疑わなかったので、「本当ですか?」と聞き返してしまいました。無罪放免、みたいな気分。追加料金徴収も無く、「持ち物」に記載されていたデビットカードや現金を使うことなく済みました。

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(無事に持ち帰ることが出来た船便その1)
 日本の食材も無事持ち込めたし、向田邦子の本も無事手元に届いたので、意気揚々と家に戻りました。
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