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ローマで合流 前編 [旅’19]

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 11月、父と妹がイタリアへやってきたので、ドイツから会いに行ってきました。予定を考え、ローマで合流することにしました。ドイツとイタリア、同じ時差圏内とは言え、飛行機で2時間弱かかるので、意外と遠いのだなあと思ってしまいました。

 ドイツは快晴とは言えない日が続いていたのですが、ローマは滞在中(1泊2日でしたが)、ずっと青空!ローマ散策日よりでした。

 レストランで合流予定だったのですが、ローマ市内に同じ名前のレストランが2軒あり、危うく行き違いになりそうでしたが、無事に合流できました。天気も良いので、ローマ市内とバチカン市国散策をしてきました。私にとって、2年ぶりぐらいのイタリアだったのですが、私好きなイタリア、の部分をたくさん見かけることが出来ました。これを上手く村上春樹が表現しているので、(少し長いですが)ここに少し書いてみようと思います。

「….でもイタリア人はそうではない。彼らは午後のパスタやら、ミッソーニのシャツやら、黒いタイトスカートをはいて階段を上っていく女の子やら、新型のアルファロメオのギヤシフトのことやらを考えるのに忙しくて、いちいち苦行なんてやっている暇がないのだ。冗談抜きで本当にそうなのだ。....イタリア人は始めから物事をうまく処理しようという意志が希薄なので、それがうまくいかなくても殆ど混乱しない….イタリア人みたいにあれこれ考えずに都合の良いところだけ取っておもしろおかしく生きていきゃあいいやな、という開き直りができないのである。」(「遠い太鼓」1993)


 このエッセーを読んだのは結構前だけれど、(メモしておいたとは言え)結構印象に残っています。イタリアに住んだことがないから、本当のところはよく分からないけれど、観光客として見た感じ、この表現は結構当たっている気がします。生活していけるかどうかは別として、この「開き直り」は自分が持っていない物なので、少し憧れはあります。持っていれば、もう少し人生を楽に考えられる気がします。ちなみに、ドイツは、「上手く処理しようという意志はないけれど、相手には上手く処理することを求める」という場合が多いです。

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 テキトーさがある一方、何世紀も前の建築物が、(目に付くような手入れがされているわけでもなく)市内にそのまま残っているというのもすごいです。遺跡などが排気ガスで傷んだりしないのか、と少し心配になってしまうのですが、ローマ市内は至るところに古い遺跡や建物があります。

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(こういう路地も良いなあと思う)
 遺跡、そしてアパートを見ても、全体的にセンスが良い!上手く表現出来ないけれど、派手な看板があるわけでもなく、古い物をそのまま上手に使っているのもイタリアらしい感じがします。道を歩く人達のファッションを見てもそれは感じます。機能性重視、の洋服を着ている人が多いドイツから来ると、余計に「イタリア人は洋服のセンスがあるなあ」と感じます。ブランド物を着ているという訳ではなく、老若男女、自分の体型にあった色や洋服のスタイルを着ている人をよく見かけました。
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コメント 2

tommy88

Whatever Will Be, Will Be
イタリアはバカじゃないけど脳天気な感じがします。
遺跡群も発掘中なのかゴロゴロ転がってるし。
コロッセオの欠けている部分も、教会を建てるために使おか。
イタリアには遺跡も任せておけない。
だから、世界遺産に指定して、管理しなければならなくしてる。
なんて、思うのでした。
世界遺産の数は世界一だと思うのです。

by tommy88 (2019-12-21 20:44) 

tommy88

わかる!
なんかイタリアって洒落てるけど、身の丈に合ってるんだよね〜
素敵な街でした!


by tommy88 (2020-04-12 15:11) 

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