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イースター休暇 [スイスでの生活]

 4月18日からはイースター休暇です。18日がVendredi Saint(聖なる金曜日)、20日がPâques(イースター)、21日が Lundi Pâques(イースター月曜日)です。土曜日を除いて祝日なので、店はほとんど閉まっています。働いている人にとっては少し長めの週末となるわけです。キリスト教徒でない私は、いつになってもこのイースターというものが分かりません。毎年、日にちが変わるからです。日本のように「4月の第三日曜日」という風にしてくれれば分かりやすいのですが、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日、という風になっているので、とても分かりづらいです。

 昨年は確か3月下旬頃、既にイースター休暇に入っていました(学校が1週間休みだった)。しかし今年は4月下旬。年によって相当動く休暇のようです。

 会社で働いている人は18日〜21日までが休みですが、学生や生徒は休みがもう少し長いです。ジュネーブ州の公立学校は16日の授業後から既に休みで、翌週も休み(27日まで)。大学は、18日から27日まで、となっています。そこで子供がいる家庭は、この1週間で山へ行ったり様々なところを旅行するみたいです。子供の休みに合わせて休みを取るせいか、ジュネーブの道路もガラガラ。16日から既に休んでいる人も多いのか、この日からバスの運行はスムーズでした。私の村から出るバス、朝の8時台に乗ると市内に着くまで40分は覚悟をしなくてはなりません。が、16日からは同じ8時でも、平常通り20分で市内に到着しました。皆、ジュネーブ州を出て行ったことがよく分かります。

 また、スイスは州の力が強いこともあり、休みも各州によって異なります。ジュネーブ州の公立校は11日間の休みですが、Vaud州は2週間近くあるようです。また、休みの開始時期がバラバラ。これは、州の力が強いという理由だけでなく、渋滞を避ける、という理由もあるからです。国民全員が同時期に休みを取ると、渋滞だらけになってしまいます。例えば、2月の休みになればスキーをするため、皆山に向かうため、相当混雑します。こういった事態を避けるため、休みを取る時期を少しずつずらしているというわけです。

 これはフランスでも同じ。フランスは一極集中型の国、各県ではなく、国が休みの時期を決めています。国を3つのゾーンに分け、複数の大都市が同時期に休みとならないようになっています。例えば、Zone A にはLyonやToulouse、Zone BがMarseilleやStrasbourg、Zone CがParisとBordeauxという具合です。夏休みとクリスマス休暇は皆同時期ですが、冬休み(クリスマス休暇の他、2月に「冬休み」がある)と春休み(イースター)は休みの開始時期が1週間ずつずれています。今年のイースター休暇、Zone Cが4月12日〜4月28日、Zone Bが4月19日〜5月5日、 Zone A が4月26日〜5月12日、 となっています。1週間ずつずれているので、Zone CとZone Aは1週間だけ「自分達だけの休み(=他の地域が休みではない)」を楽しむことが出来るわけです。Zone Bは2週間ともZone AかZone Cと被っているので、そういった「自分たちだけの休み」はありません。もちろん、不公平にならないよう、この休みは各年交代式。つまり、来年のZone Bは最初または最後に休みを取るようになるというわけです。この仕組みを初めて知った時、「フランス人は本当にバカンスに対して貪欲だなあ」と思いました。が、日本やフランスと比べると人口が少ないスイスでも、休みの時期が州によって少しずれていて、「スイス人もバカンスが大好きなのだなあ」と感じました。

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 写真はホストマザーがくれたチョコレート。アメリカほどイースターが盛り上がるわけではありませんが(色つきの卵も一応スーパーで売っていますが、買っているスイス人を見たことはありません)、ウサギ型のチョコレートはスーパーのいたる所で売っています。
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コメント 1

次女

私も、イースターってよく理解できないな…
便乗してディズニーランドとかではパレードとかやってるけどね!
4月にやるものだと思ってたけど。
それって、来年のイースターは、とかってもうわかるの?いつ頃わかるものなのかなぁ?

日本でも、ブロックに分けて休みを変えようか、とかいう案も出てたりするんだよ!
by 次女 (2014-05-07 11:27) 

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