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怖い思い出の動物園 [新聞から]

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(Libérationより。先日再オープンしたZoo de Vincennes内。閉まっている間、園内を移動するキリンでしょうか)
 数週間前の新聞に「動物園が社会に必要か?」という記事が載っていました。というのも、4月12日にParc zoologique de Paris/Zoo de Vincennesという動物園が再オープンしたため、それに関連しての記事でした。この動物園、2011年から改修工事でずっと閉まっていました。そのため、私は行ったことが無いのですが、この動物園の周りではよく走っていました。

 週1回の長距離練習で、動物園近辺のスポーツ施設を出発し、15㎞を走るというものでした。社会人の人も居たので、練習開始は19時近く。秋頃からパリは日照時間が短くなるので、練習を始める頃は既に真っ暗。私は最初、スポーツ施設の近くに動物園があることを知りませんでした。たまに変な鳴き声が暗闇から聞こえてくるので、「自分の空耳だと良いのだけれど」と思っていました。が、ある日、明らかに像の鳴き声としか聞こえない音を聞いて、飛び上がったことがありました。一緒に走っていた友達に思わず、「この近くに動物が居るの?」と聞いてしまいました。すると、「動物園があるから当たり前だよ」という答えが返ってきました。自分の空耳ではなかったことに安心しましたが、やはり暗闇(街灯はありますが)で、動物の鳴き声を聞くのは、最後まで慣れませんでした。

 この練習コース、個人的には「不気味のコース」と呼んでいました。というのも、この動物園からだけでなく、様々な場所で変な声や鳴き声がするからです。私たちが走っていたのはBois de Vincennesという大きな公園。昔は貴族がここで狩りをしていたそうですが、首都とは思えないほど自然がたくさんあります。かなり大きいため、この公園内には浮浪者もたくさん住んでいます。また近くにはHippodrome de Vincennesという競馬場もあります。そのため、浮浪者の話し声が聞こえたり、馬の鳴き声が聞こえたり、とにかく暗闇からする音を耳にすることが多いコースでした。明るい時なら平気だったと思うのですが、暗くなると肝試しのような雰囲気になって怖かったです。この怖さのおかげで、15km、前の人に離されず走ることが出来た、とも言えるのですが。
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次女

それは怖いね…
by 次女 (2014-05-07 11:24) 

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