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2月9日の投票 その2 [政治]

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 新聞がどう取り扱っていたかなどは、この先書いていくとして、この投票結果の分布図を。以前にも紹介したRöstigraben(Röstiの壁)、ドイツ語圏とフランス語圏スイスにおける考え方の違いが、今回の投票結果にもはっきり出ていました。地図の赤い部分、つまり「大量移民反対」の議案に反対票を投じた州、は全てフランス語圏。上の小さな県はBâle-Ville州は一応ドイツ語圏ですが、フランスとドイツ2ヶ国と国境を接しているので、フランス語も結構通じる州。ジュネーブには及ばなくても、国際都市(州)と言えます。そして緑(賛成)の中にポツンとある赤(反対)の州はチューリッヒ州。これも、国際都市チューリッヒがある州のため、提案には反対。チューリッヒ州は例外ですが、フランス語圏とドイツ語圏にきれいな「壁」を作り出した投票結果となりました。

 この結果を見た時に感じたのは、Jura州独立の意味、でした。つい最近、と言っても1979年にBern州から独立した、スイスで一番新しい州。Bern州はドイツ語圏、Jura州はフランス語圏。投票結果もJuraが反対、Bernが賛成となっていました。もし、独立していなかったら多数派のBernの票(=賛成)のみになっていた、というわけです。この投票を機に、Jura州独立の意味を感じるとは思ってもいませんでした。
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