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CERNの研究 その2 [勉強]

 さて、2013年秋にCERN見学が行われることになりました。この公開見学、毎年行われるわけでもないようで、事前予約も大変でした。予約は大変だったものの、当日は雨がかなり降っていて、予約者の半分近くが来なかったようです。

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(CMS外側)
 CERN内に様々な研究施設があるため、自分の行きたい研究施設1つを選んで行くことになりました。ホストファミリーと相談して、CMSという研究施設(道具)へ行きました。このCMS、ヒッグス粒子発見に貢献したLHC(大型ハドロン衝突型加速器)の研究部分の一部だったというのは、後に知ることになるのですが。

 行く前にホームページなどで、このCMSやLHCが何なのか、というのを調べていきました。が、色々読んでみてもよく分かりませんでした。案内をしてくれたCERN研究者にも聞いてみましたが、「一言では説明出来ない」と言われてしまいました。

 色々読んで、説明を受け、自分なりに理解したのは、小さな粒子をトンネルや機械内(CMSやLHC) でぶつけ合って、その粒子を見つける実験をやっているみたいです。なぜこの実験が重要なのかというと、ビックバンに欠かせない粒子であったからだそうです。この粒子が存在すると予言したヒッグス氏の説を証明したのが、LHCという機械のようです。

 LHC同様、私が見に行ったCMSも地下にありました。地下100m、エレベーターに乗って降りていきました。長水路のプール2つ分の長さ、というイメージしか出来ませんでしたが、体がその長さを感じていました。エレベーターでゆっくり下に降りていっても、体が圧力を感じているようで、膝がどんどん痛くなっていきました。

 そして気になるのが、なぜ地下100mという長さなのか(150mでもなく、1kmでもなく、という意味で)。原子力という危険な物質を扱うため、人体の影響が出ない、そして地殻変動の影響を受けない深さ(最低限)が100mだから、だそうです。この100mの深さに掘る技術も結構画期的だと思いました。一気にドライアイスで地面を凍らせて100mの深さに掘った、そうです。実験機材が大きいだけあって、その建設もかなり大がかりだったようです。このドライアイス、かなり重要な要素だったせいか、CERNの至るところでドライアイスの実験が行われていました(身近な物質で、変化などが分かりやすいというのも理由の一つであるとは思いますが)。
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