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CERNの研究 その1 [勉強]

 スイスの新聞(フランス語圏)Le Tempsを読んでいると、ある記事が掲載されていました。今月12日からジュネーブで「ヒッグス粒子に並ぶ次の粒子発見のための新たなる加速器」に関する勉強会が開かれるようです。ヒッグス粒子は、2013年にノーベル物理学賞を受賞した元CERN(欧州原子核研究機構)の研究者ピーター・ヒッグス氏の発見です。私は物理に疎いのでよく分かりませんが、ビッグバン解明の鍵となる粒子、ヒッグス粒子の存在を予測した研究者、らしいです。1964年にその存在を予想し、CERNが実際にその存在を確認したのが2010年。研究は本当に時間がかかるものだ、と改めて思いましたが、まだ確認できていない物の存在を予測する研究者も単純にすごいと思いました。

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(LHCトンネル内。Le TempsのHPより)
 この発見に貢献したのが、LHC(大型ハドロン衝突型加速器)という大きなトンネル。この実験ポイント、フランスとジュネーブをまたいで大きな円を描いています。これほど大きなものがジュネーブとフランスに渡って設置してある、と言っても、ほとんどの部分は地下にあるので、日常生活ではほとんど目にすることはありません。 このLHCという道具は、大きなトンネル内で起こる原子の衝突を見るのが目的。原子の衝突と言っても、ヒッグス粒子を発見するためだけに作られた道具です。2010年にその目的を達成した今、次なる加速器を作り、どんな研究をしていくかの方向性を話し合う会議が、今週からジュネーブで始まるというわけです。今27㎞のトンネルが100kmまでに延びるであろう、次の研究、一体何を見つけるのでしょうか。
 
 さて、物理が得意ではない私がなぜ、この記事を書こうと思ったのか。そもそもヒッグス粒子という言葉自体、つい最近まで知りませんでした。きっかけは2013年秋に言ったCERN見学でした。新聞にこの記事が載ったのを機に、CERN見学について書いていきたいと思います。
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