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Cerbèreへの旅 その3 [旅'12]

 前回の山火事事件の続きです。車の中で一晩過ごすのは無理だ、という意見でフランス人は一致したようで、ホテルを探しますが、もちろん既に満室。

 フランスまで火が広がった、と聞くと、自分たちが滞在しているアパートも少し心配になってきます。私も大切な情報が詰まった(ブログに載せる写真や原稿が全て入っている)コンピュータが焼けてしまったらどうしよう、と少し心配になってきました。が、なかなか情報が入ってきません。スペインの警察も、予想以上、対処能力以上の火事が起こったため、パニックに陥っていました。

 私たちが居たカフェの前に歩行者天国があり、その先に病院があったようでした。そこを往復するパトカー、歩行者天国にもかかわらず、時速80キロ以上で走っていました。私は火事以外に、このパトカーが事故を起こさないか心配になってしまいました。何が起こっているのか、スペイン語での情報も回ってきません。

 一体どうなっているのか、情報を収集するため、臨時の避難所へ向かいました。車を山道に残してきた人達の避難所でした。しかし、「今のところ新しい情報はありません。最新の情報はここに入ってくるので、またしばらくしたら来て下さい」と言われてしまいました。

 結局どうすることも出来ず、ホストファミリー内でもかなりイライラが募っていました。そして、混乱したスペインを散歩する組と車内で睡眠をとる組に分かれることにしました。もちろん、私は車内で睡眠。夜行バスでの移動に慣れているため、車で寝ることに抵抗はありませんでした。日本のように熱帯夜ということもなく、クーラーなしでも涼しかったです。

 そしてのんきに寝ていると1時頃、たたき起こされました。ようやく、フランスへ向かう道路が開通した、とのこと。「行ったその日」には帰れなかったけれど、山火事後4時間で帰宅できました。これは予想以上の短さでした。

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 もちろん、翌日の朝刊トップ(地方紙)はこの山火事。異常な乾燥と強風、という条件が重なり広範囲にわたって、山火事が広がったようです。後日(この山火事が少しトラウマになったのか、1週間ほどスペインには行きませんでした)、山火事の現場を通ったのですが、真っ黒。1週間経っても、炭素の臭いがたくさんしました。不幸中の幸いは、火災現場近くのガソリンスタンドが爆発を起こさなかったこと。初スペインは強く、印象に残るものとなりました。
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