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フランクフルトで展覧会 ニキ・ド・サンファル展 [2023年ドイツ]

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(これが「不思議な像」)
 私が働く大学がある都市の中心街に(よく待ち合わせで使われる)不思議な像があります。青が印象的で「ずいぶんと変わった像だな」と思っていて、ニキ・ド・サンファルという人が作った作品、と教えてもらいました。名前だけ記憶していたのですが、スイス人の友人が来た時にこの像を見て、「ニキ・ド・サンファルとその旦那さんの作品だね」と言われ、そんなに有名な芸術家なんだ、と初めて認識しました。この芸術家がスイス/アメリカ/フランス出身なので、スイス人の間で特に知られているのかもしれませんが。上がニキ・ド・サンファル、下のブリキ/鉄の部分が元旦那の(スイス人)ジャン・ティンゲリーの創作だそうです。その時以来、なんとなく両者の名前は記憶していました。シャガール展が開催された同美術館で、ニキ・ド・サンファル展も開催されていたので、こちらも行ってきたのでした。

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(少しスポーツ選手っぽい像?)
 シャガール展よりは人が少なめだったせいか、初めて彼女の作品展示を見たせいか、こちらの展示会の方が面白かったです。スイス、アメリカ、と転々と生活していたせいか、英語でのイラストやデッサンも出していて、作風/作品のタイプも様々でした。ただ、有名(且つ私が好き)なのは、ナナ・シリーズです。上半身、下半身が強調されているけれど、顔無し、という不思議でちょっと不気味な像です。なぜ、顔の下部分だけが強調されているのか、何か強いメッセージがあるのか、色々考えると面白いです。ナナ(Nana)はフランス語の話し言葉で「女(の子)」や「娘」という意味。蛇足になりますが、日本の名前である「ナナ(ちゃん)」は、フランス語話者からすると「女の子(ちゃん)」という意味になるので、不思議な感じがするそうです(発音しやすいから私は好きな名前だけれど)
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(チューリッヒ駅にも飾られている/ぶら下がっているニキ・ド・サンファルの作品)
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tommy88

名古屋駅にある名鉄メンズ館1階エントランス前の『ナナちゃん』は、一般公募だから恐らく「名古屋」の「な」をもじったのでしょう。フランス語とは縁がありませんでした。でも、ナナちゃんと聞けば、名古屋駅のあのデカいナナちゃんを思い出します。しかし圧倒的に、この原色作品が好きです。原宿の岡本太郎美術館でも似た印象を持ちます。

by tommy88 (2023-02-26 10:18) 

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