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2019年の熱波 [ドイツでの生活]

 昨年もドイツに熱波が来ましたが、今年はそれ以上でした。夏らしい週がまず7月第一週に来ていました。35℃近い日が数日というのが、ドイツに限らず、隣国(チェコなど)で続いていました。そして先週(7月の第3週、15日から)、本格的な熱波がヨーロッパに来ました。日本でもかなりニュースになっていたようですが、フランス、ベルギー等では、60-70年ぶりの最高記録を更新したそうです(42℃近く)。そして、私の住む街でも先週ついに40℃を記録する日がありました。

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(40℃を記録!)
 ここ数年、上手い具合に日本独特の湿気のある夏を避けてきた私なので、40℃は久々でした。私の研究室は、建物の最上階にあり、直射日光なので、夏はかなり暑くなります。また、ドイツはそもそもクーラーがある施設が少なく、研究室は蒸し風呂のような状態になります。扇風機を買おうか、という話も出て、別の研究室から借りて試しに使ってみたのですが、温風しか出ないという感じでした。

 さすがに、先週の木曜、金曜(18日、19日)は39℃、40℃とかなり暑かったので、大学は色々対策をしていました。まず、事務の人は、13時以降、職場を離れてよい(つまり家に帰って良い)という許可が、私の所属する学部からは出ていました。大学全体ではなく、学部裁量というのも不思議な感じですが、当日の10時頃、その許可メールが一斉送信されてきていました。また、学期が終わり、今は試験期間なのですが、熱波対策として、一部の試験は試験会場を変更して(暑すぎない場所)行われていました。普段、事務手続きや対応に時間がかかる大学ですが、やる気を出せばスムーズに対応出来るということでしょうか。ただ、私のような研究員へのお知らせ/対策は学部から特に来ず、同じ研究室の人と「この熱波の時、私達への対策はどうなるんだろうね?」という話を2日連続でしていました。自己裁量ということなのでしょうか。

 私は2日連続、午後の暑い時間帯にはクーラーのあるカフェへ行って作業していました。熱波の2日を生き延びた、と安心していたのですが、実際に大変だったのは3日目でした。気温は30度とそれほど暑いわけではなかったのですが、2日分の暑さがアパートにこもっていました。ドイツのアパートは壁が厚く、ある程度の温度を一定に保つようになっています。そのため、冬でも室内はあまり寒くなりません(外がマイナスでも、室内はそこまで寒くならない)。ただ、一度部屋の温度が下がったり/上がったりすると、その状態が数日保たれることになります。熱波初日はまだまだ部屋も涼しかったのですが、さすがに2日熱波が続くとその熱が3日目も残っていました。窓を開けても、外は30度で風もほとんど入ってこないという状態でした。結局、熱波2日よりその後が暑くて大変だった、今年の熱波(第一弾)でした。

 ただ、私はヨーロッパの暑くてもカラッとした夏が好きなので、どんより曇りよりは、熱波の方が良いかなあと思ってしまいました。先々週(7月第二週)は春?という感じの気温(最低気温10度)で、春物のコートを着て大学に行っていました。熱波が来て、やっと夏が来たという感じで、家族の夏キャンプでよく流していた宇多田ヒカルのアルバム、First Loveを聴く時期になりました。
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tommy88

暑さで人が死ぬ事故が日本でも発生しています。
何かが変化したのだと思います。
今まで通りでは通用しない何か。

by tommy88 (2019-07-30 15:00) 

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