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フランスの大統領選挙2017 討論会 [政治]

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(Le Mondeより。討論開始前、平等な発言時間のため、大きなストップウォッチが各候補の前に)
決選投票を日曜日に控えた大統領選挙、昨日(3日)は候補者同士の討論会が行われたようです。討論だけでなく、選挙運動中にも言えることなのですが、政策論争が日本と大きく異なり、面白いです。もちろん、国のシステムや歴史が異なるので、当たり前といえば当たり前なのですが、 日本に居ると理解するのが難しい話題も議論に上ります。(私が見てきた限り)印象に残っている議題は、「 (イスラム教徒のヘッドスカーフに関連して)政教分離」と「週30時間労働の見直し」でしょうか。特に後者は、さすがバカンスを楽しむ国、フランスだなあと思いました。

 今回の討論会、見る気は無かったので、新聞でどのように取り上げられているかチェックしてみました。私が購読している新聞、Le MondeにはLes Décodeurs(解読)というコーナーが数年前からあります。これは、話題になっているトピックを深く検証するというもので、私にとって身近ではない話題を理解するときによくチェックしているコーナーです。このコーナーで、今回の討論会をまとめていて、なかなか面白かったので、ここで紹介していきたいと思います。

 明らかに、アメリカ大統領選挙の影響だと思いますが、発言の信憑性について、このコーナーは説明していました。根拠の無い発言や事実と異なる発言についてはしっかり取り上げ、正しい情報を載せていました(「間違い」や「ホラ」というタグをつけていました)。

 また、毎回大統領選挙の討論の際、話題になるのがもちろん「国際関係/問題」。ここでいう国際問題というのは、もちろんEU以外の話題です。討論内では必ず「EU」と「国際関係/問題」を分けて、討論が進みます。今回の討論の要約を見る限り、「国際関係/問題」そのものというよりは、世界でのフランスの立ち位置について話していたようです。シリア問題に対する姿勢などが議論されるのかと思いきや、世界の様々な話題に関して、フランスがどのようなスタンスを取っていくのか、という発言が多かったようです。EUに関しても揺れているフランス、国の立ち位置について議論されるというのは、当たり前の流れなのかもしれません。

 またこの新聞のコーナーの最後には、「討論会中に上げられたトピック」というのを表にしていました。一番話題に上がったのが「ヨーロッパ(89回)」だったようです。それ以外にも、ドイツ、イギリス、Brexitなども多く話題に上がっていたようです。もちろん、国内の問題(雇用、治安など)の話題も出ていましたが、回数としてはヨーロッパの話題が多かったようです。

※追記:労働時間は週30時間ではなく、35時間の間違いでした。
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コメント 2

Haha

「週30時間労働の見直し」って、どう言う見直しなのかな?
「週30にしよう」というのか、今週30で更に少なくって事なのか‥。
働き者の日本人には、週30も考えられないけれどね。
by Haha (2017-05-05 09:19) 

次女

私もそれは、思った!
週30時間勤務なんて少なすぎるよ!
by 次女 (2017-07-07 20:36) 

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