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オランジュリー美術館 [旅’15]

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(オランジュリー美術館)
 先日、パリへ行ったときに時間があったので、オランジュリー美術館(Musée d’Orangerie)へ行ってきました。何人かの知り合い、友達に勧められた美術館です。 ルーブル美術館の近くにある、チュイルリー公園の中にひっそりとあった美術館でした。

 この美術館、モネの「睡蓮」シリーズを展示するために作られた美術館と言っても過言ではありません。蛇足になりますが、ヨーロッパにはこのように、「ただ一つの作品のために作られた」美術館が他にもあります。例えば、スペインにあるソフィア王妃芸術センター。美術館名は王妃の名前から来ていますが、この美術館、ピカソの「ゲルニカ」のために作られた美術館のようです。

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 さて、この「睡蓮」シリーズのための美術館、実際入ってみると、メインの階は「睡蓮」のみが展示されています。楕円形の形をした作品に合わせて、建物の形もきれいに楕円状になっていました。ベンチに座って眺めることも出来、入館者もあまりおらず、とても落ち着いた雰囲気でした。

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 「睡蓮」をのんびり見ることが出来ると言っても、(26歳以下割引で)6.5ユーロはちょっと高いだろう、と正直思ってしまいました。が、地上階だけでなく、地下にも展示室があることが判明。地下はポール・ギヨームという絵画商人(パトロン、とも言うのでしょうか)のコレクションが展示されていました。モネ、ルノワールなど、印象派と呼ばれる人達の作品がありました。商人のギヨームの人生についても色々説明がされていて、「どんなにすごい画家でも『パトロン』の存在無しには、後生に作品を残していくことが難しい」ということがよく分かりました。この人、モディリアーニと特に親しかったようで、彼の作品もいくつかありました。こぢんまりしていても、印象派と呼ばれる画家の作品を見ることが出来、満足でした。
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