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字幕付け挑戦 [インターンシップ/仕事]

 インターンをやっている団体が、報告会を10月上旬に行うことになっていました。NGOや大学の教授が現地調査を行ったので、それを発表ということになっていました。モザンビークで、その調査が行われたので、映像で使われている言語はポルトガル語。現地に行った教授がそれを訳してくれました。

 洋画が好きでよく見るため、字幕は私にとって、重要なものになっています。フランスやスイスでは、英語の映画をフランス語字幕で見る、ということもしていましたが、やはり文章が長い(アルファベット表記の言語なので)ということもあって、最後まで慣れませんでした。やはり、漢字がある日本語の方が字幕には向いているなあと思いました。そして、普段何気なく見ている字幕を自分が作るようになるとは思っていませんでした。

 台詞1秒につき4文字、1度に表示される字幕は20字、というルールのようなものが、映画の字幕にはあるようです。最初はそれを目指していたのですが、最後はそんな悠長なことを言ってられなくなりました。やはり報告会ということもあり、正確に彼らが何を言っているのか伝えたい、という意向があり、それを優先する形になりました。

 さて、画面に入れる訳が決まったところで、作業開始です。訳が出来たので、とりあえず画面に入れていけば後は簡単だろう、と思っていました。それが大間違いだった、ということがすぐに分かります。例えば、字幕を入れるタイミングです。しゃべり始めるのと同時に字幕を入れるのはもちろん、次の字幕をどこから入れるか、何秒間字幕を画面に残すかなど、色々なタイミングを考えて、入れていかなくてはなりません。ポルトガル語と日本語では言葉の構造が全く異なります。ポルトガル語と日本語を比較すると、日本語の文章が断然短くなります。一見長く話しているように見えて、1文しか日本語がなかったりします。また、当たり前ですが、映像の中の人は字幕を作られることなど全く想像していません。そのため、文と文開始のタイミングはかなりバラバラです。その人のリズムに合わせて、1文を入れ、タイミングよく次の文章に移っていく、という作業はかなり時間がかかるものだと思いました。

 そして、自分が知らない言葉の字幕を入れていく、というのも結構難しかったです。どこからどこまでが文章、または節なのか分からない時が多いからです。何とか固有名詞とラテン語系の言葉でフランス語と似た単語を拾って、その言葉に上手く字幕がかぶるようにもしたりしました。しかし、慣れない言葉なので、何度も何度も聞き直しました。10分足らずの映像でしたが、半日がかりの作業となりました。

 嬉しいことに、字幕の出来上がりは喜んでもらえました。私が作った字幕が報告会で流れる、というのも楽しみでした。が、報告会当日は、悪天候で延期となりました。自然にはやっぱり勝てません。すると、その日の内に、報告する人からメールが来ました。「延期となって時間が出来たので、今回紹介する予定のなかった映像も使うことになりました。もう一つの映像の字幕入れもよろしくお願いします。」
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次女

改めて、字幕はすごいね・・・。
でも、達成感はありそう!
by 次女 (2014-11-30 21:27) 

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