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友達の結婚式 [フランスでの生活]

 少しさかのぼった話になりますが、パリでの出来事を一つ。

 朝方まで荷造りを続け、2年間弱生活をしたジュネーブを離れ、パリへまず向かいました。日本へ帰国する前に、パリへ寄ったのは友達の結婚式に出席するため。自分も24歳、 日本の同級生は結婚して、子供も居るという人が出てきました。自分もそんな年になったのか、と驚く日が増えてきました。ヨーロッパの友達を見回してみると、結婚というよりは同居しているカップルが多い気がします。一段落するのを待っているのか、そのまま結婚しないまま月日が経ってしまうのか、よく分かりませんが、知り合いで結婚している人はあまり居ません。そして、先日、ついに私の友人が結婚!幸運にも、その結婚式に招待してくれました。結婚式に行くのは多分、14年ぶりぐらい。父の友人の結婚式に行った記憶がありますが、ほとんど覚えていません。

 今回結婚する友人とその相手は、二人ともフランス人ではありません。が、二人の出会いの場所がパリということで、パリで結婚式を挙げることになっていました。フランスには、mariage civil(民事結婚)とmariage religieux(宗教結婚)と2つの結婚式が存在します。前者は、市役所で行われる手続き上のもの、後者は教会などで挙げられるもの。私の友人は前者を選び、パリの区役所で行われました。民事結婚、話は聞いたことがありましたが、どんな風に進められていくのかは全く知りませんでした。

 いざ参加してみると、至って簡単でした。6月という季節もあったのか、この日の午後、その区役所であった民事結婚式は3回。結婚させる(結婚の許可を出す)市長(区長)さんも大忙しです。

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(民事結婚を行う部屋での式)
 区役所内にある、結婚式用の部屋に案内され、式が開始。新婚カップル、両親、証人が一番前に座って、その他は後ろの席にてきとうに座ります。結構リラックスした感じで、市役所の役人も「どうぞ招待客の人は、自由に立って、写真を撮ったりしてください」と言っていました。夫婦としての義務、誓いの指輪交換、証人のサイン、と本当に必要最低限のことが行われ、式自体は15分ほどで終了。ほとんど流れ作業のように、「結婚の儀式」が行われるので拍子抜けしてしまいました。こんな簡単に民事結婚って終わるのだ、とびっくりしてしまいました。もちろん、この段階にたどり着くまで、色々必要書類を用意したり大変だったみたいですが。

 個人的に結婚式を挙げたいとは思いませんが、友達の結婚式に参加してみて、なかなかよい物だなあと思いました。流れ作業のような感じではありましたが、儀式を通して、「正式に」2つの家族が一つになる瞬間のようなものを見ることが出来た気がしました。

 民事結婚式後、レストランの一室を借りて、招待客全員で食事、となりました。招待客自体は20人弱ぐらいだったのですが、この食事会も相当準備が大変そうでした。人数は少なくても、色々な国から来ている人たちが多く、共通語を見つけるのにも苦労しました。私のテーブルには、共通語が無くて、一人が話している間、テーブルの半分はその人が何を言っているのか分からない、という状態で少し大変でした。

 と、とても長い結婚式の一日が終わりました。友人は「結婚式の準備は本当に大変」と言っていました。当日も色々大変だったようですが、こぢんまりとした、良い式だったと思いました。
(こちらは東京で見かけたカップル。写真撮影中でした。会社の前なので、出会った場所、として撮影しているのでしょうか)
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次女

なんだか、楽しそうだね!
by 次女 (2014-08-13 20:38) 

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