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フランス人の友人が謎に思ったこと 最終回 [外から見た日本]

 京都から東京に戻ってきた翌日、フランス人の友人はパリへ帰国。私が覚えていた出発時刻より早かったので、少しびっくりしました。14時頃だと思っていましたが、実際は11時30分。前日に気づいて良かったです。

 移動はもちろんJR。最近は成田空港の利用が多いので、長い電車時間というのにも慣れました。市川から千葉、千葉を過ぎたあたりから、宮崎アニメに出てきそうな山、田んぼが多く見えてきました。成田空港からJRに乗って東京へやってきた外国人の友人は皆この景色を見て、「日本の自然のイメージそのまま!」と言っています。確かに稲を育てている田んぼも多く見えるので、「お米=日本」というイメージに繋がるのかもしれません。

 そして、この風景を見て、外国人の友人が漏らす感想が「なんでこんなに電線がたくさんあるの?」ということでした。要するに、電線が多いおかげで、自然の多い景観が損なわれる、というわけです。更に彼らがこの電柱を不思議に思う理由が、「日本は技術が優れているのに、電柱を地中に埋めることが出来ないわけがない。それならなぜ、あえて電柱をそのままにしているのか?」ということでした。

 この質問を受けて、私がまず考えたのは地震の多さ、でした。これだけ地震が多いと(人間が感じない地震の数も含め)、地中内で電柱が受ける揺れは相当なもの。また、修理するとなった場合、いちいち地中から掘り出さなくてはなりません。地震が多いことを考えると、そのまま外に出しておいた方が、修理もしやすいはずです。

 と、私が思い浮かんだ理由はこれだけだったのですが、私も疑問に思ったので、後に少し調べてみました。費用、政治的問題など、色々な理由があるようですが、もう一つの自然的要素は豪雪でした。確かに、北海道などでは、11月から3月下旬にかけて雪に埋もれた生活です。3月下旬に東京で桜が咲いていても、札幌ではまだ雪かきをしている、というのも珍しくありません。北海道の雪は軽いので、雪の重みで電線が切れる、ということはありません。が、もし地中に電柱があって、修理・点検をするとなった場合、相当量の雪をかき出さなくてはならないと思います。そう考えると、外に電柱があった方がよいのかもしれません。

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(電柱のない、花見小路)
 ただ、「やはり景観を優先したい」という地域もあるようです。例えば、京都市。電柱を地下に持ってきたり、電線を軒下に這わせたり、様々な対策があるようです。言われてみれば、花見小路も電柱がありませんでした。

 札幌、東京、鎌倉、京都を駆け足で回った、2週間弱の旅でした。私も久しぶりの日本で、色々変化があってびっくりしました。例えば、Wi-fiの接続場所が以前と比べると、増えてきた気がします。まだまだ、携帯加入者のみ、となっている場所が多いですが、いたるところで「Wi-fi接続可」の張り紙を見つけました。私にとっても発見の多い2週間となりましたが、友人にとっても様々な意味で日本を見ることが出来たようです。2週間日本食食べる、と意気込んでいましたが、最後の方は少し難しかったようです。それでも、1日2食近く白米を食べる生活には、驚くほど慣れていました。パン食も恋しくならなかったようです。彼女と旅することで、自分が普段行かないような場所にも行くことが出来て、楽しかったです。今度は、どこから友達が来るのでしょうか、楽しみです。
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次女

楽しそうだったね!
by 次女 (2014-08-07 20:52) 

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