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Marathon de Genève 2014 レース編 [スイスでの生活]

 21時、特に運営上のトラブルも無く、Aグループが無事出発。1分ほど間隔を開けるのかと思いきや、10秒ほどでBグループも出発。Aグループに離されないよう、しっかり付いていくことにしました。付いていくだけでは50分を切れそうでは無いと思ったので、Aグループの真ん中の位置を目指して走っていきました。色々考えていましたが、意外に体が動いてびっくりしました。それでも、レース最後でエンジン切れしないよう、しっかり抑えていきました。

 さすが10kmというか、5kmとは異なる雰囲気でした。皆SEIKOやOMEGAのような腕時計を付けていて、1kmずつ走るべきタイムを登録していました。どのような仕組みかはよく分かりませんが、目的タイムと1kmずつのスピードを腕時計が計算してくれ、一定のタイムになると、アラームが鳴る仕組みのようです。そのため、1kmごとの看板に着く度、周りで時計が「ピーピー」なっていました。私は自分の最終タイムを知るため、ストップウォッチを付けていきましたが、レース中は絶対に時計を見ないようにしていました。タイムが速かったらスピードを出しすぎた、と慌てるし、遅かったら「もっと飛ばさないと」と慌てると思ったからです。いずれにせよ、少し焦ると思うので、走っている間は時計を見ない、と決めました。それでも、(自分には全く関係ないと分かっていても)周りで時計がピーピー鳴ると、少し焦りました。

 そんなことを考えていると、一気に街灯があまり無い村へ。この道、暗くてもあまり心配になりませんでした。なぜなら自分が住んでいる村だからです!堆肥の匂いがしてきて、少し自分に馴染みのある場所へ戻ってきた、という意識が強くなりました。自転車、車、徒歩で何度も通ったことがある場所なので、暗くても転んだらどうしよう、という心配は全くありませんでした。村にある大きな通りに着くと、ホストマザーの声が聞こえてきました。寒い中、走るのを見に来てくれたようです。まだ出発して3kmほどしか過ぎていませんでしたが、応援の声を聞くと嬉しくなって、少しスピードを上げました。

 スピードを上げましたが、人を抜かすのには苦労しました。10kmは男女混合のレースで、出発グループも、男女分けること無く、単純に申請タイムで分けていました。私がついていったグループはほとんど男性ばかり。みんな私より背が高く、体格も良く、自分の周りに大きな壁があるようでした。中には肘が私の頭の位置に来るほど、背が高い人も居て、顔面に肘突きを食らわないように気をつけていました。が、風が強い日のレースだったので、風避けにはとても便利でした。

 自分がいつも乗るバスの通行路もレースコースの一部。その道を通って、別の村へ向かいます。私が勝手に「金持ちの村」と呼んでいる、Colognyという村です。本州の人には分かりづらいと思いますが、ジュネーブの円山(札幌にある地区)、と言ってもよいと思います。この円山、文字通り山にある札幌の地区で、見晴らしが良く、有名人が住んでいる住宅街です。このColognyも似たような地区です。ジュネーブの中心街からは少し離れ、高いところにあるので、ジュネーブ全体を見渡せる位置にある村です。自ずとこの村の不動産の価値は上がります。ゴルフ場や壁の高い家、門から玄関まで遠い家など、普段見かけないような家がたくさんあります。壁が多いし、何も見えないと思っていましたが、たまにその家と家の間から、ジュネーブの夜景が見えてびっくりしました。夜景を見ながら走ることなど、なかなか無いので、走るのが楽しくなってきました。

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(ゴールはもちろん、ルマン湖沿い)
 下り坂も多くなってきたので、スピードをもう少し上げることに。坂道ばかりのコースだったので、スピードを上げるのにそれほど苦労はしませんでした。そして、 あっという間に最後の、大きな下り坂に、そしてラスト約2kmの湖沿いに。去年の5kmではこのラスト2kmが相当長く感じました。今回はそれほど長いと感じはしませんでしたが、やはり最後1.5kmは「相当長い距離だ」と思ってしまいました。

 結局タイムは驚きの46分。50分切りを最低限の目標にしていましたが、これほどよいタイムが出るとは思ってもいませんでした。高校の時に出した45分43には残念ながら届きませんでしたが、エンジン切れも起こさず、楽しい10kmでした。坂道が多く、高速コースだったことは事実ですが、次回はもう少し長い距離にチャレンジしてみたいと思います。

 レースを終えて帰宅し、詳しいタイムを見てみました。そこで、なぜエンジン切れを最後に起こさなかったが分かりました。前半5kmのスピードを抑えすぎたからです。最初の5kmは24分56秒。後半の5kmは21分。後半5kmは坂道が多かったとは言え、3分の差は少し大きすぎるような気がします。前半もう少しスピードを上げた方が良かったのかもしれません。次のレースがいつになるか分からないけれど、少し思い切って前半のスピードを上げるようにしていきたいです。
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Mi

「あと2km=あと少し!」
と思うと意外にそうでもないんだよね・・・
by Mi (2014-05-25 13:44) 

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