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緊急パリへの旅 最終回(日本人から見たフランス) [旅'13]

 1週間予定がぎっちりの中、パリを中心に回った今回の書道日本代表団。会ってすぐにフランスに関する色々な「不思議」や「驚き」のコメントをもらい、面白かったです。その一部を紹介していきたいと思います。

1. 運転テクニックにびっくり
 これは、誰もが多分フランスに来て驚くことだと思います。運転がすごい!駐車するのに、ぶつけて駐車スペースを確保するのは当たり前、という感じです。小中高と、交通安全の教室で「内輪差に注意」ということを勉強しました。前輪2つが描く半径より、後輪2つの半径が短くなるため(=内輪差)、歩行者として後輪に注意するという内容だったと思います。フランス人の運転を見ていると、この「内輪差」という言葉がフランス語には存在しないかのような印象です。大きなバスで曲がる時も、本当にギリギリ。ギリギリでも車体に傷がつかない時もあるため、それは運転手さんの腕のおかげと言えるのか、それともまぐれか、という感じです。またパリは道路の幅も狭いので、運転するのには相当なテクニックが必要だと思います。私も何度かフランス人が運転する車にパリで乗ったことがありますが、ヒヤヒヤしました。

2.トイレのシンプルさにびっくり
 一般的にヨーロッパで、公衆トイレというものがほとんどありません。あっても有料の場合がほとんど。パリには少しずつ無料の公衆トイレが出てきましたが、とてもシンプルな場合が多いです。ただ、高速道路にある休憩エリアは別。無料のトイレがあります。そしてこれも、かなりシンプルな作りです。ヨーロッパでは何度もバスに乗って旅行したことがあるので、私はこのシンプルさに慣れましたが、トイレ先進国の日本から来たばかりだと結構驚くようです。

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 まず便座がありません。写真のように、小さな便器がついているだけです。これはフランスの新聞サイトからの写真ですが、内容は「トイレの破壊行為」でした。多分、このシンプルな作りは破壊/盗難対策だと思います。便座を付けると、誰かが盗んでいってしまうということだと思います(私は掃除のしやすさだと思っていましたが)。もちろん、暖かい便座なども付いていないため、便器はとても冷たいです。これはかなりの日本人が戸惑っていました。「どうやって座るの?」とまで聞かれてしまいました。彼らによると、今、日本のほとんどの高速道路休憩エリアにも、ウォシュレットがついているそうです。それほどウォシュレットが広まっているとは知りませんでした。蛇足になりますが、残念ながらヨーロッパで、この高性能トイレは見たことがありません。が、日本が高性能トイレを作っているということは有名らしく、色々質問されます。が、ウォシュレットの説明が詳しくされていないせいか、機能全体を理解していないことが多く、変わった質問をされます。「なぜトイレから水が噴射するのか?」(ウォシュレットではなく、噴水のようなイメージをしているのだと思う)、「なぜトイレから風が出るのか?」(「乾燥」というキーワードではなく、クーラーのような「風」をイメージしているのだと思う)などなどです。

3.建物の高さが同じ
 ジュネーブでもある程度そうですが、建設できる建物の高さというのが厳しく定められています。村で一番高い建物(=教会)の高さを超えてはいけない、景観のため、やたら建物自体を改築は出来ない、などです。パリはかなり徹底していて、どこを見てもずらっと似たような建物が並んでいます(電信柱もありません)。高い建物がボコボコ並ぶ東京とは大違いで、初めて来た時はとても新鮮でした。文句を言うのが得意、そしてなんとか法の抜け穴を探すフランス人ですが、この建物に関する法律に関しては、文句を言いつつ、皆結構従っています。その成果が、この均一に並んだ規律のある風景だと思います。
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次女

この間、ガイアの夜明けだったかな?ウォシュレットのことやってたよ。
ヨーロッパに進出しようとしてるって。
でも、ロンドンでトレイの話はタブーだから、なかなか取材もできないって。
ショールームにも、外から見えるところには置かれなかったりして、浸透させるのも大変そうで。
だから、お店に設置してみたりして、前よりもヨーロッパでも需要は少しだけど増えているとか。
by 次女 (2013-11-19 10:55) 

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