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夏のインターンシップ その2 [インターンシップ/仕事]

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 7月中旬から続けているインターンシップについて、この数ヶ月全く触れていませんでしたが、契約が10月中旬までとなっているので、今でも続いています。それについて今回は少し書いていきたいと思います。

 私がインターンシップを行っている場所について、以前書きました。リサーチプロジェクト(調査)で成り立っているNGOです。社員も少なからず居るので、「収入」がないと成り立ちません。どこからその稼ぎを持ってくるのか、それがこのNGOの中心であると言っても過言ではありません。

 リサーチプロジェクトのproposal(提案)を書き、それを財団や国際機関、政府などに送って、資金を得て、その資金で調査を行うというのが一連の流れです。その資金が社員の収入にもなっているというわけです。そのため、このproposalが命。日本でも有名なものだと、マイクロソフト創設者のビル・ゲイツが奥さんと一緒に立ち上げたビル・ゲイツ財団がありますが、そういった財団各自ポリシーを持っています。「エイズを減らす」とか、「貧困を減らす」とか、「先進国と発展途上国のパートナーシップを広げる」などです。実際のポリシーはもう少し明確ですが、先ほど挙げたのはあくまでも例です。そのポリシーに従って、主に健康、移民、発展のテーマでプロジェクト書いて、その調査プロジェクトを進めていくというのが、私が今インターンシップを行っているNGOの仕事です。

 なんとか資金を得て、調査が始まる直前(2013年9月26日現在)のプロジェクトがあります。それは、「母国に残された移民の子供の影響」プロジェクトです。タイ、フィリピン、スリランカで調査を行うことになっていて、そのプロジェクトを夏の間進めていました。準備と言っても、ミーティング、下書き、ミーティングの繰り返しです。このプロジェクト、各分野の人を集めて懇談会を開き、彼らの意見を聞き、それを分析するというものになっています。子供への影響を調べるため、教育関係者、医療関係者、警察、政治家(町長など)に対して懇談会を開くことになっています。その懇談会で聞く質問表を作るのに一苦労でした。私たちが直接現地へ行ってこの懇談会を行うのではありません。現地の学者にお願いすることになっているので、はっきりとした、でも型にはまりすぎない質問表を作るのに大苦労でした。誘導尋問のような質問も出来ず、かつテーマが広すぎる質問も出来ません。私たちはプロジェクトの原稿を何度も見ているし、情報収集もしているので、ある程度の知識があります。逆に、現地の人たちは私たちが行ったミーティングを把握していません。プロジェクトについて知らない人たちを想定して、私たちの知りたいことを知れる、かつ誘導尋問にならない質問の作り方という点において、一番苦労しました。ミーティングばかりで、本当に質問表を現地へ送ることが出来るのかどうか不安になったこともありましたが、先日チームリーダーが無事現地に質問表などを送りました。

 これはまだまだ始まり、現地で実際この調査が進められているのかどうか、など問題は山積みです。私もプロジェクトの一部にしか関わっていませんが、少しでもそのプロジェクトを組み立て、実際に行うというプロセスを見ることが出来たのは面白かったです。
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