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Lyonへの旅 最終回 [旅'13]

 眠れない夜を過ごしたユースホステルを離れて、ジュネーブへ戻る時間までの短い時間、また市内を回りました。この「Lyonへの旅」特集も最終回ということで、自分が感じたこの街の印象を今回は書いていきたいと思います。

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 ユースホステルを出て見つけたのはこの車。路駐の車です。車内を見る限り子供が居る家族の車だと思いますが、後方の窓が割られていました。朝の8時30分頃この車の前を通ったのですが、まだ警察も来ていなくて一体どうしたのだろう、と思ってしまいました。が、前日の騒ぎ具合を見る限りこういったことは「当たり前」なのかもしれません。他にも色々な破壊行為を土曜の朝に目にしました。窓やガラスが割られている数は日本と比べると断然、ヨーロッパの方が多いです。市民も慣れているせいか、しばらく壊されたまま放置されている、ということもよくあります。いつの間にか直っていて、またしばらくすると壊されているという感じです。

 滞在中、生粋のLyon人には出会うことは出来ませんでした。が、道行く人たち(観光客ではない)やパン屋に行く人たちを見る限り、自分の街を誇りに思っていることがよく分かります。日曜の朝、ユースホステルの近くにあるパン屋へ行ってみました。長い列が出来ていて、英語を喋っている人が誰もおらず、またパン屋の女将さんを長々話している人が居るのを見ると、地元の人が通うパン屋のようでした。

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 長い列を待っていると、私の前に居る人のT-シャツが目に入ってきました。「Fiers d’être Lyonnais(リヨン人であることを誇りに思っている)」と書いてあります。フランス人は誇り高いという話をよく聞きますが、このようなT-シャツを着ている人を今までに見たことはありませんでした。それとも誇り高いことをしっかり認知していて、こういったT-シャツを着るまでもないということなのでしょうか。

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 また歴史地区の中心には、このモニュメントが。「Only Lyon」となっています。Lyonの発音とライオン(lion)がフランス語では同じなので、それにかけています。「リヨンだけ」という宣伝文句も結構強気だなあと思います。ちなみに、Lyonにあるスイミングクラブのマークにもライオンが使われています。

 パリ、マルセイユについで、フランスで第三の都市と言われているLyon。サッカーのリーグでもパリと常にトップ争いをしているLyonのサッカーチーム。とにかくライバル意識というか、「自分たちの都市も負けてはいない」という意識がかなり強い、という印象を抱きました。実際、パリに負けない素晴らしい歴史的建造物や地区があるし、食文化も発展しています。そういった意味でも、パリとは互角の勝負のような気がします。個人的に、パリはパリで、リヨンはリヨンの良さがあって、比較するのは無意味のような気がします。が、そこは負けず嫌いのフランス人。何がなんでも自分たちの街がトップでなければならないようです。

 様々な意味で強烈な印象を残したLyon、天気にも恵まれて、道中はほとんど雨が降りませんでした。あっという間の2泊3日を過ごしてジュネーブに戻ることになりました。行きたくても行けなかった美術館、レストランがいくつかあるので、また行ってみたいと思える旅でした。「夏休み」と言えるほど、長い滞在ではありませんでしたが、濃い週末でした。

 と旅を振り返りながら、Lyon-Part-Dieu駅に向かいました。14時30分頃出発の電車をホームで待っていました。が、期待通りというか、定番通りSNCFの「点検遅れ」により、ジュネーブへ向かう電車は40分遅れ。いつものように、この駅でまた待ち時間を過ごすことになったのでした。今回の旅で、Lyon-Part-Dieu駅は自分にとって「待ち時間を過ごす」駅だと確信を得ました。
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次女

交通機関の遅れ、は嫌なんだよなぁー・・・
by 次女 (2013-09-11 20:35) 

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